おーぷん2ちゃんねるとは、2ちゃんねるのクローンである。管理人は矢野さとる。「転載自由な2ちゃんねる風掲示板」を謳っており、投稿は全て著作権を放棄しパブリックドメインになる。2012年開設。
概要
「2ちゃんねるクローン」を名乗るだけあって、人気の板から過疎板まで2ちゃんねると同様のカテゴリ・板が用意されている。「転載自由」「2ちゃんねる互換」が売りで、「XXX.2ch.net(XXX部分はサーバー名)」を、「XXX.open2ch.net」に書き換えるだけでそのまま移住できる。投稿はパブリックドメインとなり、アフィリエイトの有無にかかわらず、どのような形でも転載が出来る。
なお、ニュース速報(嫌儲)も律儀にコピーされているが、嫌儲なのにコピー可能とは、まるで禅問答である。
歴史
2012年にいわゆる「アフィブログ」「コピペブログ」が2ちゃんねるのレスを転載することを認めるかどうかで一悶着あった。
そこで、嘘の新聞記事を作るサイト「虚構新聞」がこの騒動をネタにして『転載自由の匿名掲示板、転載ちゃんねる誕生』という嘘記事を書く。この時はただのネタだった。しかし、2日後にこの記事に反応した製作者が「おーぷん2ちゃんねる」という名で実際に転載自由の電子掲示板を作ってしまった。虚構新聞のネタ記事を現実にしてしまったのだ。
その後すぐ、2ちゃんねる側で転載の可否については「はちま起稿」などの一部ブログに対してのみ転載禁止の裁定が下ることになり、その他のブログについてはこれまで通りとするという形でいったん決着をみたことから、騒動は鎮静化。おーぷん2ちゃんねるは、誕生した瞬間は話題になったものの、2ちゃんねるに再び人が戻り、さほど盛り上がっているとは言えない状況になった。
ただ、決して管理が放棄されたわけではなく、2013年にはFacebook連携機能が搭載されるなど、様々な試みがなされていた。特に「お絵かきモード」は2ちゃんねるにない大きな特徴と言える。
再び脚光を浴びるのは、2014年2月から3月にかけ、運営陣交代等の影響もあり、多くの2ちゃんねる掲示板が「レス転載不可」のローカルルールを盛り込むことになった際である。この騒動は多くの掲示板で転載禁止がローカルルールとして可決されることになり、特にニュー速VIP・なんでも実況Jなどの、きわめて多数の書き込みがある掲示板も、全てのブログに対して一律転載禁止となったが、この投票には新管理人Jim氏の多重投票を認める発言や板住民限定投票を認めない発言などによって複数人による多重投票や外部からの投票の恐れがあり、またニュース速報東亜・バイク・ゾイドなど一部板では反対派の個人情報が晒され脅迫を受けるなどの不適切な行為があった。
これに恐怖を抱いた主に東亜板住民を中心とするグループや上の人気板でコピペブログに掲載されることを狙った住人、コピペブログを慕っていた住人などによって、これに呼応しておーぷん2ちゃんねるに移住しようとする運動が起こった。しかし、「アフィブログの工作」などの書き込みもあり、混乱が続いた。また時間が経つに連れて、一部の板では雰囲気の急激な変化や、荒らし・管理不可能になったスレを嫌っておーぷん2ちゃんねるへ移住を行う住民も出てくるようになった。おーぷん2ちゃんねるにあるなんJ板こと「おんJ」や、VIP板こと「おーぷんVIP」等は独自の文化を築きつつある。
統計情報によると、毎日数千人程度が活動しているようで、2ちゃんねるクローンとしては最大級の書き込み数を誇る。
だが、2chを乗っ取られたと主張するひろゆき氏の2ch.scを筆頭に、また様々な掲示板が生まれ掲示板戦国時代を迎えようとしている今、よりユーザーを増やすために何をすべきかという壁に突き当たっている。
キャッチコピーの「まとめ民とおまいらが作る新しい2ちゃんねるが始まるよ」については、賛否両論ある。
関連項目
関連リンク
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