お主も悪よのう( - ぬし - わる - )とは、悪党(主に悪代官)の定番セリフである。
概要
勧善懲悪型の時代劇において、主人公または主人公の仲間の行為を正当化させる引き立て役となる悪の存在が必要である。
「弱きを助け、強きを挫く」そのためには、あまりにも強大すぎる立場より、ある程度の権限を保有する立場である悪代官に白羽の矢が向けられた。江戸時代末期(幕末)の尊王攘夷の思想から幕府の官職である代官も悪の印象が高まった。
その過程で「●●屋、お主も悪よのう」・「●●屋、そちも悪よのう」というセリフが確立した。
実際の代官
代官は江戸幕府の直接の土地の管理を任されており、代官の仕事は激務であった。かつ、地下人(庶民)が「幕府の民」という意識が強く、悪事を働いた場合多くは罷免され、場合によっては罷免された後に切腹を言い渡されるなどの処分が下る。
とは言え、悪事を働く代官も存在はしていたらしい。
関連項目
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