お天気お姉さんとは、
- テレビやラジオなどで、天気予報を伝える女性出演者。
- 1.を題材とした週刊ヤングマガジンに連載された安達哲の漫画。1995年にOVAでアニメ化、1997年にはテレビ朝日でTVドラマ化もされた。
- 1.を題材として2013年にテレビ朝日で放送されたTVドラマ。2.と同一タイトルであるが、こちらは大石静脚本によるオリジナル作品で2.との関連性はない。
- ニコニコチャンネル「ウェザーニュースチャンネル」の生放送や動画に付けられるタグ。
- スカパーのお天気専門チャンネル「e-天気.net」の動画につけられるタグ。
本項では1.と4.について記述する。なお、5.の「e-天気.net」については2011年6月末でニコニコチャンネルでの番組配信を終了するとともに気象解説番組を全廃しているためお天気お姉さんが登場する番組は既に放送されていない。スカパーでのチャンネル名も2016年2月に「SORA-お天気チャンネル-」に改称されている。
概要
テレビ等の天気予報は報道番組の1コーナーとして放送されるものと、単独番組として放送されるものがある。
昭和時代の報道番組の天気予報コーナーはニュースを伝えるアナウンサーが予報や解説原稿をそのまま伝えるか、日本気象協会に所属するいわば「お天気おじさん」が解説を加えることが一般的であったが、1974年に放送を開始したNHK「ニュースセンター9時」では1982年まで天気予報コーナーのみを担当する女性キャスターを起用したケースもあった。
また、民放で番組と番組の間に短時間放送される天気番組では女性キャスターや女性の局アナウンサー1人で顔出しで放送されるものがあり、そのような番組の顔として定着した女性出演者を総称して「お天気お姉さん」と呼ぶようになる。
1979年にはTBSで関東ローカル(一時期全国概況のパートのみを一部系列局にネットしていた時代あり)で夜に短時間放送された「明日のお天気」や「お天気メモ」で当時お天気お姉さんを務めていた増田葉子・志摩のぶ子・鈴木葉子の3人が「レインドロップス」というトリオを組んで両番組共通のテーマ曲「そっとさよなら」をシングルレコードで発売したことがある。TBSの夜に放送される短時間天気予報はタイトルを変えながら最終的に2016年春まで続いたが、このレコードのB面に収録されたインストゥルメンタル版「SOTTO SAYONARA」は1990年代まで番組のBGMとして使用されており、聞き覚えのある関東民もいるのではないだろうか。
80年代に入り全国、ローカル問わず報道・情報番組のワイド化が進むと、お天気おじさん以外にも局の若手女性アナウンサーや契約女性キャスターがお天気お姉さんを務める天気予報コーナーが設けられることも一般的となる中、1993年4月から放送されたフジテレビの朝の情報番組「FNNおはよう!サンライズ」では、お天気キャスターとして当時現役の上智大生だった久保恵子を起用、久保の出演期間は番組開始から半年だけであったが、「元祖・女子大生お天気お姉さん」と呼ばれるほど注目を集める(実際は久保以前にも大学在学中にお天気お姉さんとしてテレビ出演していた者はいる)。その後は追随するかのように民放の報道、情報番組では新人女性アナウンサーやアナウンサーの卵的な女子大生、時にはアイドルやモデルをお天気お姉さんに起用して暗に番組の看板の1つとするケースも目立つようになった一方、局アナが自ら気象予報士の資格を取得して天気予報に出演するケースも現れるようになった。
一方、NHKはテレビの正式な女性気象情報キャスターとしては1993年4月に日本気象協会の折坂章子を起用したのが第1号となり、その後東京だけでなく各地の放送局でも多くの女性気象予報士を気象情報キャスターとして起用する。特に注目度の高い全国放送の有名ニュース番組に起用されたお天気お姉さんは時に週刊誌ネタにまでなるなど、芸能人と変わらないような扱いを受けることもあった。
現在はテレビ、ラジオだけでなくインターネットのニュースサイトの気象情報で民間気象会社による気象解説動画が配信されることも多く、そこでは所属の女性気象予報士がお天気お姉さんを務める姿も見られる。
なお、1993年の気象業務法改正により誕生した気象予報士の資格を持ち放送に出演するお天気お姉さんも多いが、自らが予報業務を行わず、天気解説のみを行う場合は改正前同様に気象予報士の資格は必要ない。
ウェザーニュースチャンネルの「お天気お姉さん」タグ
ニコニコで現在視聴できる生放送の気象番組はウェザーニュースチャンネルのみである。番組進行を行い、気象解説も行う「ウェザーニュースキャスター」が歴代も含めほぼ女性であることから、生放送や動画には「お天気お姉さん」タグが付けられている。かつてはお天気お姉さんがお天気を伝えつつ個性を前面に押し出した緩くバラエティ性の強い動画や番組が公式からも出されていたが、2018年4月からは視聴者との双方向性は維持しつつも、最新気象解説や季節の話題を扱う比較的正統派の気象情報番組の形式となった「ウェザーニュースLiVE」の配信が中心となっている。なお、「ウェザーニュースキャスター」は個人で気象予報士や防災士の資格を取得している者もいるが、気象予報や解説の内容そのものの作成はウェザーニューズ社の気象予報士が行っているため、基本的に求められる仕事は昔ながらのお天気お姉さん(+投稿へのコメント返し)である。
以前はキャスター採用ページのトップに「お天気お姉さんになりませんか」というキャッチも付いていたが、現在の募集は時代に合わせ性別不問となっている。ただ、現状は募集をかけると圧倒的に応募者は女性の比率が高いという(ポッドキャスト「ウェザーニュースNG」より)。
関連項目
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