お姉チャンバラとは、D3パブリッシャーから発売されている『血みどろ剣劇アクションゲーム』シリーズである。制作はタムソフト。
どんなゲームなの?
血みどろ、血まみれ。スタイリッシュでグロテスクなセクシー剣戟アクション。
テンガロンハット+ビキニ姿のクールな姉チャンやセーラー服姿の妹チャンが、日本刀片手に群がるゾンビを斬って斬って斬りまくる!!
乳揺れ、パンチラ、食い込みも完備。ポロリもあるよ!
と書くと「またD3恒例のバカゲーか」と思われがちだが、いざ蓋を開けてみるとかなりの爽快やりこみアクションゲーに仕上がっている。
元々はSIMPLE2000シリーズのアクションゲームだが、ヒット作となり『地球防衛軍』シリーズに次いでフルプライスでのシリーズ化を果たした。
PS2からXbox360、Wii、PSP、PS3、PS4とハードを変えながら定期的に新作を出している。
良ゲー? いいえ、猟ゲーです。
基本システム
いわゆるステージ制。攻略方法は至ってシンプルで、立ち塞がるゾンビを斬りまくり、イエローオーブ(経験値)や各種アイテムを集めながら進んでいく。途中に何箇所かある閉じ込められポイントでは雑魚ゾンビを倒してキーアイテムを入手して脱出しよう。更に奥へと進んでボスを倒し、パラメータを上げて次のステージへと進む…というのが簡単なゲームの流れ。
全ステージを特殊な条件を満たしてクリアすることにより、壁紙やコスチュームを獲得出来る。
- メイン武器である日本刀は、敵を斬り続けていく内に刃が肉汁べっとりになり、攻撃力や振るスピードがダウン。劣化ゲージがMAXになると敵に突き刺さったまま抜けなくなってしまう。小まめにリロードすべし。
- 敵を攻撃し、返り血を大量に浴びて穢れゲージがMAXになると暴走状態になる。攻撃力やコンボスピードが格段に上昇するが、体力が徐々に減っていってしまう。ステータスが上がっていない状態では使いづらいが、後に最大の武器となる。血晶を取れば体力がわずかに回復し、アイテムやステージに設置されている「女神像」で解除可能。
攻撃システム
無双ゲーだと思われがちだが、以下のCOOLコンビネーションシステムがある為、実はボタンをタイミング良く押す音ゲーに近い。複雑なアクションが苦手なあなたも大丈夫。
- 居合い…体力を消費し、強力な全方位攻撃を行う。暴走時は威力、リーチも上昇するが、消費体力も激しくなる。
- COOLコンボ…タイミングよく攻撃ボタンを押すことにより発生する連続技。通常のコンボより隙が少ないが、一度タイミングを外すとそのコンボ中はCOOLコンボにならない。COOLコンボになっているかはエフェクトの有無で確認できる。COOLコンボ中に穢れゲージがMAXになり、かつそのままCOOLコンボを11段全て成功させると、「忘我必絶」が発動。エリア内のアクティブ状態の敵を雑魚だろうとボスだろうと全て葬る一撃必殺の超居合いである。
- 狂乱艶舞刃…通常コンボから派生するデンプシーロール切り。こちらもエフェクトが出るが、COOLコンボとは別物なので注意。最大26回連続攻撃できるが、全段出す前に敵が死んでしまったり、背後から奇襲されることが多い為、高難易度だとあまり使用機会がない。
登場キャラクター
各作品でストーリーが繋がっているか否かは微妙。ぶっちゃけ突っ込んだら負けである。
- 彩(あや CV:甲斐田裕子、初代のみ富永施津子、ORIGINでは日笠陽子)
- 主人公。初代の時点では19歳(2月14日生まれ)。3サイズは83・56・86。実母とは幼少時に死別し、以後は剣術の達人である父に育てられた。実は忌血(いみち)と呼ばれる戦闘民族の末裔で、血を大量に浴びることによって常人以上の能力を発揮(暴走)出来る特性を持つ。返り血対策も兼ねてテンガロンハット+ビキニ姿で日本刀片手にゾンビを狩っていく。傍から見ればゾンビ以上に変質者なのだが、そもそもこのゲームにゾンビ化してない一般人は登場しないので問題ない(アルバイト感覚で暗殺業も請け負うので隠密行動が得意なのかもしれない)。
- ギャルっぽい印象だがクールで家族思いな性格。
- 咲(さき CV:高森奈緒、ORIGINでは五十嵐裕美)
- 彩の腹違いの妹。黒髪ツインテと黒グローブがトレードマーク。初代作では14歳(12月24日生まれ)。彩と同じく忌血の一族。その才能は彩より上で、血の力で死体を操ることもできる。その半面、血が暴走すれば彩よりも自制が効かず、凶暴化してしまうという難点も持つ。実母が病で死んだ後、忌血の力でゾンビを操り、父を殺害している。初代では隠しキャラ、2からはプレイヤーキャラとして操作可能。
- セーラー服姿で日本刀を振り回す凛々しい姿に、多くの紳士が惚れこんだ。
- 神楽(CV:沢城みゆき)
- 『お姉チャンバラZ』の新主人公。恰好は彩と酷似したテンガロンハット+ビキニ姿だが、色合いなど細部は異なる。彩と同じ忌血族の母親と、吸血族である父親の間に生まれたハーフ。シリーズおなじみの刀による攻撃のほか、ダガーやブーメランといった武器も使える。
ノリの軽い性格で、思うままに動き沙亜也を振り回している。 - 沙亜也(CV:沢城みゆき、二役)
- 神楽の腹違いの妹。ブレザー制服にゴスロリ要素を加えたような、独特のコスチュームをしている。パンモロ要因。神楽より長身で、チェーンソーやモーニングスターといった巨大な得物を振り回して戦うパワータイプ。
奔放な姉に振り回されているが、忌血の力を制御してもらったこともあり、お姉ちゃん大好きなシスコン。
- 双葉理保(CV:後藤邑子)
- スタッフの暴走により、『THE 大美人』の続編っぽい鬱なシナリオと共に姉チャンシリーズに迷い込んでしまった気の毒な人。お馴染みの水色紐ビキニ姿と共に、ネタとしか言えないオリジナル技で世界観ごと恥骨でゾンビを吹っ飛ばす。
- ピンクピクゥ~
- 双葉真琴(CV:吉川由弥)
- 理保の妹。姉と違ってネタ技は無いが、追加コスチュームの体操服ランドセルはどう見ても紳士向きです本当にありがとうございました。
発売ソフト
- THE お姉チャンバラ (SIMPLE2000シリーズVol.61) PS2/2004年発売
初代作ではあるが、完全攻略を目指すなら難易度は歴代で最も難しく、マップが見辛く、扉に(鍵がかかっている時以外は)触れるだけで勝手に入ってしまうという難点があり、クエスト「無傷の女王」「ジェノサイダー」の全ステージ達成は根気と注意が必要。また、COOLコンボのタイミングも非常にシビア。 - THE お姉チャンバラ2(SIMPLE2000シリーズVol.90) PS2/2005年発売
念願のプラクティスモード追加、グラフィックもアクションもパワーアップ。なにより曲がカッコ良くなった…が、最初の難易度だけが難関。貫き手の追加で腐食ゾンビも怖くなくなった。咲の体術が素晴らしい。 - お姉チャンバラVoltex~忌血を継ぐ者たち~ Xbox360/2006年発売
初のフルプライス作品。価格に見合うかは人それぞれだが、正当進化を遂げており爽快感は健在。アンナやミザリーといった新キャラも登場して話が広がっている。l - お姉チャンバラRevolution Wii/2008年発売
Wiiリモコンで遊ぶお姉チャンバラ。焼き直し感が漂う、1周が短いなどの問題もあるが、スタイルチェンジや挑発といった新要素が搭載されている。 - お姉チャンバラSpecial PSP/2011年発売
使い回しによる水増し・バランスの悪さなどが響いてお勧めのできない作品。ゲーム内フレンドに用意されているパロネタが救いか。 - お姉チャンバラZ~カグラ~ Xbox360/2012年発売
主人公が交代して大幅リニューアル(彩・咲姉妹も出てくる)。同じくタムソフトが開発している『閃乱カグラ』とは多分関係ない。アクションの幅が広くなり、ゲームとしては大きく進歩している。 - お姉チャンバラZ~カグラ~ With NoNoNo! PS3/2013年10月24日発売
上記のお姉チャンバラZ~カグラ~のPS3移植版である。同じくタムソフトの開発している『ドリームクラブZERO』から、ノノノ(CV:金元寿子)がプレイヤーキャラクターとして参戦するという意味不明コラボとなっている。 - お姉チャンバラZ2~カオス~ PS4/2014年10月30日発売 Steam/2016年6月3日発売
『Z』の流れを継ぐ続編。「対立から共闘へ」をテーマとして、新旧の主人公、計4人が本格的に共闘、複数キャラクターでの同時攻撃などが可能となっている。 - お姉チャンバラORIGIN PS4/2019年12月5日発売 Steam/2020年10月14日発売
『THE お姉チャンバラ』『THE お姉チャンバラ2』のエピソードを再構成したリメイク作品。操作キャラクターは彩・咲姉妹とレイ(旧作のレイコ)の3人。ストーリーの再構成に合わせてキャラクターデザインもアニメ調に一新されている。ゲームシステムも「パリィ」「スタンゲージ」が追加され、初心者でも爽快に戦える作りになっている(「見切り」「エクスタシーコンビネーション」が強すぎて「パリィ」の影は薄い)。
小ネタ
- キャラのエロさと斬られるゾンビのグロさで、よくCEROからはZ指定が㌧でくる。仕方ないね。
- また、ゾンビを切る際のエフェクトがエンコ泣かせなせいか、ニコニコ動画内で高画質を最後まで保つお姉チャンバラ動画を探すのは難しい。
- ゲーム『アイドルマスター』内の衣装「グラビアミズギ」と、アクセサリーの「テンガロンハット」、「サムライソード」を組み合わせると彩の衣装っぽくなる事から、この組み合わせを用いた動画内に「お姉チャンバラ」コメントがつくこともある。
- 販売・開発が同じ『ドリームクラブ』シリーズとはコラボが行われており、ドリームクラブのコスチュームに「彩の戦闘服」が存在するほか、『Z~カグラ~』ではドリームクラブの魔璃とノノノをモチーフにしたコスチュームがある。
- 上述のように、PS3移植版ではついにノノノがプレイヤーキャラクターとして参戦してしまった。
関連動画
関連商品
関連項目
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