この度は、当社の新卒採用にご応募いただきまして、誠にありがとうございました。
慎重に選考いたしました結果、残念ながら今回は○○様のご期待に添えない結果となりました。
ここにご通知申し上げますと同時に、ご了承くださいますようお願いいたします。
末筆になりましたが、○○様の今後のご健闘を お 祈 り 申 し 上 げ ま す 。
概要
現在の就職活動では、連絡などの手段は電話やメールが一般的である。
その中で、採用および不採用の通知も電話やメールで来る事もしばしばある。
不採用通知の特徴として、
- 最後の一文は励ましの文章(これからの貴方の就職活動の成功をお祈り申し上げます)である。
(が、この文章だけで立ち直れるようなタフな人は少ない) - 採用通知と比べてメールが来るのが遅い(後回しにされている、補欠要因であるなどの理由がある)
- メールのタイトルは、通過者は「○次面接ご案内」などに対し、
お祈りメールは「選考結果のお知らせ」など、抽象的な表現が多い。 - きわめて機械的および使いまわされた文章(名前の部分だけ変えてある事がバレバレ。
去年の不採用通知の文章と全く同一の場合も)がある。
つまり、お祈りメールは最も貰いたくないメールな訳である。正直迷惑メールよりもらいたくない。
ちなみに、お祈りメールを貰うことを、「お祈りされた」と言う。
これは就職活動をしている学生の間ではもはや常識である。
用例:「俺なんか最近お祈りされすぎでさー。なんか神様仏様になった気分だわwwww」
サイレントお祈り
企業によっては、不採用者に対して通知を行わないこともある。
選考の過程で「合格の方にのみ1週間以内に連絡をお送りします」と事前予告している場合、その期間を過ぎても連絡が来なければ応募した就活生は自らの不採用を知ることだろう。
一方で、選考結果の通知日を告知せず合格者のみに連絡を行うという不躾な企業も存在する。そのため、応募者達は既に不採用になっているのも関わらずいつまでも結果待ちという生殺し状態となる。インターネット掲示板やSNSに「◯次選考通過したったww」といった投稿があれば自身の不採用を知ることもできるが、(特に通過した人数が少ない場合)通過した人間がわざわざネット上に投稿しているとは限らないし、仮にそういった投稿があったとしても目に触れる機会に遭遇できる保証もない。
不採用通知によってお祈りされることすら叶わず、一切の連絡がない=サイレント(無音)な状態であるため、これをサイレントお祈りと称するスラングが登場した。単にサイレント、あるいは黙祷と呼ばれる場合もある。
もっとも、採用側としては通常の不採用通知においてさえ、社交辞令としてお祈り申し上げている場合がほとんどであり、心の底から祈っていることはまずない。これがサイレントお祈りの場合になれば、社交辞令としてのお祈りはもちろん存在せず当然ながら内心でも祈っているはずなどないだろう。
つまり、サイレントお祈りとは誰にも祈られていないのである。強いて言うのならば、同じ境遇の者同士がお互いに慰めあっている程度でしかない。
その企業から永遠に返事をもらえることのない就活生はただの屍のようであった。
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関連項目
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