概要
新宿駅~甲府駅間を上下1時間に1本の割合で運転されている。なお、東京駅や竜王駅発着の列車も存在する。一部列車は大月駅まで富士回遊号と併結して運転する。
定期列車はすべてE353系を使用する。あずさ号と同じく自由席がなく、全車指定席なので注意が必要。あずさ号と違い、定期列車の停車駅は統一されている。
かいじは1988年、甲府駅発着のあずさを系統分離し生まれた列車である。本数は少ないが東京駅・竜王駅発着も設定されており、臨時列車では上諏訪駅や松本駅を発着する列車も設定されている。新宿~甲府間はあずさも運行されている関係であずさよりも停車駅は多めに設定されている。
かいじの号数は長いこと101号から始まっていたが、これはあずさとの誤乗や切符の発券ミスを防ぐためである。しかしスーパーあずさが廃止された2019年のダイヤ改正で付番法則が変更され、あずさと独立してかいじ1号からの付番とされた。さらに2020年のダイヤ改正ではあずさと共通番号になり、新宿駅を最初に出るかいじはあずさ5号の次のかいじ7号となった。
なお、本列車の派生ではまかいじという横浜線直通列車も設定されていた。詳細ははまかいじの記事を参照のこと。
停車駅
この表ではかいじ号に関わる駅のみ表示する。中央東線の記事も参考の事。
【停車区分について】○:全列車停車 □:ほとんどの列車が停車 △:一部列車のみ停車 ☆:臨時のみ停車 |:かつて止まっていた駅
停車区分 | 駅番号 | 駅名 | 備考 |
---|---|---|---|
△ | JC01 | 東京駅 | 上下合わせて6本が発着する。その他はすべて新宿駅発着となる。 |
| | JC04 | 四ツ谷駅 | 以前は下り1本のみ停車していたが、2019年3月16日以降通過に変更された。 |
○ | JC05 | 新宿駅 | |
| | JC12 | 三鷹駅 | 以前はほとんどの列車が停車していたが、2019年3月16日以降全列車通過に変更された。 |
○ | JC19 | 立川駅 | |
○ | JC22 | 八王子駅 | |
| | JC27 | 上野原駅 | 以前は3本のみ停車していたが、2017年3月4日以降全列車通過に変更された。 |
○ | JC32 | 大月駅 | |
☆ | CO36 | 勝沼ぶどう郷駅 | 多客期に臨時停車することがある。 |
○ | CO37 | 塩山駅 | |
○ | CO39 | 山梨市駅 | |
○ | CO41 | 石和温泉駅 | |
○ | CO43 | 甲府駅 | |
△ | CO44 | 竜王駅 | 上下合わせて4本が発着する。その他はすべて甲府駅発着となる。 |
列車名の由来
列車名は山梨県の旧称甲斐国への路(みち)、甲斐路(かいじ)が由来。
変遷
準急・急行かいじ
- 1961年10月 新宿~甲府間に有料準急かいじが設定される。
- 1965年10月 中央東線を運行する列車名をアルプスに統一した事によりかいじの名称は一旦廃止される。
- 1965年12月 新宿~松本間に急行かいじが設定される。
- 1968年10月 甲府止の急行列車をかいじに統一する事により5往復に増発。
- 1978年10月 5往復中3往復の臨時列車を快速に格下げして2往復の定期列車のみとなる。
- 1982年11月 1往復に減便。
- 1985年3月 臨時列車となる。
- 1986年11月 新宿~甲府間を運行する特急あずさとなる事により急行かいじは廃止される。
特急かいじ
- 1988年3月 新宿~甲府・松本間を運行していた特急あずさの甲府駅発着便を分離して特急かいじが9往復設定される。
- 1989年3月 10往復に増発。
- 1993年12月 1往復を東京駅発着に延長。
- 1996年3月 東京駅着便が無くなる。
- 2001年12月 1往復を竜王駅発着に延長。
- 2002年12月 2往復が竜王駅発着、下り3本が東京駅発となり、合計では12往復に増発。
- 2004年3月 12往復中、新宿→竜王間2本・竜王→新宿間1本・竜王→東京間1本・東京→甲府間2本となり、残りの上り10本・下り8本が新宿~甲府間の運行区間となる。
- 2005年12月 新宿→甲府間の1本を東京駅始発に変更で東京駅始発は計3本となる。
- 2009年3月 新宿→甲府間の1本を東京駅始発に変更で東京駅始発は計4本となる。
- 2019年3月 新宿→竜王間の1本を東京駅始発に変更で東京駅始発は計5本となる。同時に普通車において着席サービスを開始し、普通車は全車指定席扱いとなる。
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関連項目
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