かつらぎ町(かつらぎちょう)は、和歌山県の北東部にある伊都郡の西部に位置する町。
和泉山脈の南に接している地域では唯一の町である。面積は151.73平方km。
町花は昭和62年の9月に制定された「あじさい」、町木は同月に制定された「きんもくせい」。
また、和泉山脈を隔てて隣接する大阪府和泉市の友好都市としても知られている。
概要
南北に細長く、北に町名のもととなった和泉葛城山がある和泉山脈、南に紀伊山地を仰ぐ。
町の中心部を紀の川が東西に流れており、JR和歌山線が紀の川と平行して走っている。
最南端にある新城地域には貴志川が東西に流れている。 また、旧花園村域には有田川が流れており、その清流を利用したワサビが特産となっている。
2005年10月1日に花園村と合併した。旧花園村の住所には前に「花園」と付けられた。
2007現在、旧・花園村との間には自動車の通れないウォーキング用ルートも含め、直接連絡する道路が一切用意されていないため、事実上の飛地となっている。
紀伊山地と和泉山脈に挟まれた地形である上、両者が直線的に並行せずに入り組んでおり、盆地に近い地形となっているために寒暖の差が大きい。特に夏は猛暑になることがあり、1994年8月8日には当時の観測史上歴代2位となる40.6℃を記録している。そして、冬場は冷え込むことが多く、和歌山市で雨でもかつらぎ方面は雪だった…ってことも珍しくない。
しかし、激しい温度差は豊かな農産物を育み、その気候条件を利用して年間を通じて四季折々の果物が栽培され、農業分野では近畿地方全域でも有数の規模となっている。
かつらぎ町を象徴するマスコット
かつらぎ町には特産の果物を語る5人のマスコットキャラクターがいる(紀の川市のぷるぷる娘のパク…いや、こっちの方が古い?)。それぞれ、かきおうじ、ももひめ、いちご娘、ぶどう兵団、なしじいといい、それぞれの特産の果物に因んでいる。
- かきおうじ …柿はかつらぎ町を象徴する果物の筆頭であり、王子にこそ相応しいエース的存在である。今でこそ五條市に負けてしまったが、平成の大合併前は日本一の収穫量を誇った(四郷の串柿も有名)。和歌山のたねなし柿といえば、この辺りで作られる平核無や刀根早生を指す。
- ももひめ …知名度は桃山町の「あら川の桃」に負けているが、かつらぎも県内有数の産地であり、柿がエースならば、桃は近年の人気も相俟ってプリンセスにこそ相応しい。何かと攫われるお姫様とは関係ない。
- いちご娘 …知名度はいちご列車を走らせる貴志川町(現在は紀の川市の一部)に負けているが、かつらぎも産地である。地味にかつらぎの経済を支える頼れる姉貴。
- ぶどう兵団 …かつらぎは県内一のブドウ産地であり、名の通り柿や桃が主役ならば、その脇役として果樹王国を支える護衛隊。桃の産地にブドウあり。
- なしじい …名の通り梨の爺さん。公式ページにはこれから伸ばしていきたい品目…とある。だが、実際はその逆で、遠い昔、梨産地であったことの裏返しであり、度重なる災害や他産地との競争で縮小していき、細々と残っているに過ぎない。「ワシの若い頃はもっと獲れたもんじゃがのう…」という嘆き節が聞こえてきそうな気がしてならない。
なお、選外となったが、他にもスモモ、ネーブルが県内一の生産量を誇り、特にスモモは全国有数である。更にみかん、梅、じゃばらに加えて、寒冷地で育つりんご、洋梨、さくらんぼまで獲れるなど、紀の川市と並んでバリエーションの豊富さで知られる。
かつらぎ町合併の歴史
隣接する市町村
東 | 西 | 南 | 北 |
橋本市 | 紀の川市 | 紀美野町 | 大阪府河内長野市 |
九度山町 | 有田川町 | 和泉市 | |
高野町 | 岸和田市 | ||
奈良県野迫川村 |
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関連項目
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