かへたんていぶとは、藤代健がウェブコミック配信サイト「ガンガンONLINE」にて連載していた漫画である。
概要
「ながされて藍蘭島」でおなじみの漫画家・藤代健のもう一つの連載作品。ガンガンONLINE上で毎月第3木曜日に配信されていた。(2009年10月-2018年11月)単行本は全12巻。
話は見開き1ページ分のショートギャグを繋いで1話分のストーリーとする形式をとっている。
作品の主な舞台は架空の女子高「私立つばめヶ丘学園」にある第2食堂。「かへたんていぶ」の部室でもある。
「ながされて藍蘭島」がハーレム系のラブコメに対し、こちらは女子高生がメインの日常系という非リア充にも優しい構成である。
基本的に日常系であるため、世界観は現実世界寄りではあるが、登場人物の多くが人間離れした能力をもっている。
また、「ながされて藍蘭島」のキャラをモデルとしたゲストキャラが何人か登場している。
「かへたんていぶ」とは、普段は学校の食堂でカフェを経営し、何かしら事件や困ったことがあったりして生徒らの相談を受けた場合はそれを解決する部活。
ただし事件といっても殺人事件のような血なまぐさい話は一切出てくることはなく、大概は単なる恋愛相談を受けてばかりである。
あらすじ
部活動が盛んで数多くのクラブを誇る私立つばめヶ丘学園。
申請さえ通ればどんなマニアックな部でも設立できるとあって部活動を目的に入学する新入生たちが後を絶たない…
が、今年度設立できる部はひとつだけ!
新部設立を希望する新入生5人は、全員のやりたいことを叶えるために共に「かへたんていぶ」を設立する。
主な登場人物
- 都幾川えみな(ときがわ えみな)
「かへたんていぶ」部長。探偵小説作家を目指し、「探偵部」設立を希望する。小柄な体つきと2つ分けの長い髪が特徴。
複数の人間が同時に発した言葉を聞き分けて把握する聖徳太子のごときスーパースキルと瞬間記憶能力を持つ。そのため勉強せずとも成績は常に学年トップ。
部員5人の中では最も小柄(身長143cm)だが胸は大きい(80のDカップ)。
舌足らずなため「カフェ」をうまく発音できず「カヘ」となってしまったため、他の部員らに面白がられてそれがそのまま部の名前となる。
部設立にあたって、他の4人をうまくまるめこんで自分の部を立ち上げさせてしまうなど、悪知恵の働く性格でもある。
双子の弟がいる。ブラコンであり、友人であっても弟との交際は認めず邪魔しようとする。
- 瑞穂なな(みずほ なな)
頭の左側をリボンで結った髪が特徴の少女。関西弁を話す。
地元では有名な大食い少女で、いくら食べても太ることなくつるぺたスレンダーなボディーを保つことができる脅威の体質を持つ。 食べるだけでなく、料理するのも得意であり、かへたんていぶで厨房係を任される。
大食いは卒業したとの弁だが無意識のうちに再発させることが多い・・・というか全然卒業できてないやんけ。
大食い卒業の理由は中学時代に出会った男子生徒に一目惚れしたため。後にその男がえみなの弟・トウマであることが発覚する。恋愛にはややオクテなようで自分からはなかなかアプローチできない。
テストの成績が全教科で平均点ぴったりというある意味珍しい没個性キャラ。
- 鳩山美由(はとやま みゆ)
新入生の中でもトップクラスとされる美少女。ツインテールが特徴のボクっ娘。スタイルも非常によい。
特撮ヒーローマニアで、学校にまでライダー変身ベルトやガイアメモリを持ち込んでいる。 某ライダーにちなんで起床時間を5:55にしていたりする。
女子校育ちの影響か羞恥心が少なく、「パンツは大事なところが見えないために穿く物」「ただの布」というズレた認識をしているサービス要員残念美人。本作におけるパンチラシーンの大半はこの娘によるもの。
運動能力が高く、不意に自分目掛けて飛んできたサッカーボールをオーバーヘッドキックで蹴り返してシュートするという(しかもゴールまでの距離が何十メートルも離れたところから)離れ業をやってのけるため、運動部から助っ人の依頼が絶えない。
- 花園静(はなぞの しずか)
176cmという女子としてはかなり高い身長が特徴の名前の通りに物静かな少女。髪型は後頭部を青いリボンで結ってポニーテールにしている。
古武術を身に着けていた過去をもっており、ただ立っているだけで無意識に近寄りがたい武人のごときオーラを放つことができる。また恐ろしいほどの集中力と反射神経をもち、テレビゲームを初プレイで対戦して全員を打ち負かしたり、相手に気づかれずに衣服を着替えさせる早業を披露したりすることがある。
その他、見るだけでその人のスリーサイズが分かるといううらやまけしからん能力もあり、部内で一番人間離れしていると言っても過言ではない。
その超人的能力とは裏腹に、本人はぬいぐるみや可愛らしい洋服を好んでいる。 身長が高いせいで市販の服ではサイズが合わず、大抵の洋服は自作している。かへたんていぶの制服も彼女の手によって作られた。
またその可愛い物好きのあまり、えみなのような小柄な少女に憧れており、彼女を見る目が明らかに怪しかったり、「お持ち帰りしたい」などと発言することがあるためレズ疑惑を持たれている(本人は否定)。
- 名栗理沙(なぐり りさ)
レトロゲームマニアの腐女子。男言葉を話すオレっ娘。身長はえみなについで低い(147cm)が胸は圧倒的に負けている。
ゲーム&ウォッチをプレイしたり、テーブル筐体をカフェに持ち込んでたりと、筋金入りのマニアであることがわかるが、ゲームの腕前はあまり良くなく、えみな宅にてレースゲームをやった際にはビリになってしまっている。
実家は海外に別荘を持つほどの大金持ちで、休日には海外旅行によく行くため、英語の他にドイツ語やスペイン語なども話せる。
記事作成者の嫁候補。
- 宮代巴(みやしろ ともえ)
かへたんていぶ顧問。 影が薄いのか、カフェ部にいてもその場にいることを忘れられて「いつの間に」なんて言われたり、合宿の待ち合わせで置き去りにされそうになったりする。
お嬢様育ちで穏やかな性格。
教師としての先輩にあたる狭山先生に片思いしており、彼女がいないか匿名でかへたんていぶに調査以来を出したことがある(が、えみなに見破られている)。
- 都幾川トウマ(ときがわ とうま)
えみなの双子の弟。双子と言っても二卵性なのでそれほど似ているわけでもなく、身長に至っては20cm近い差をつけている(当然だがトウマのほうが背が高い)。
記憶力に優れる姉とは対照的に物覚えが悪いようで、5回以上会った人の名前や顔もろくに覚えられないほど。そのため、えみなの同級生とのフラグをへし折ったことがある罪深い男。
ななの片思いの相手であるが、トウマ自身もななを気にかけており、ななのことだけは半年以上前に1度会っただけであるにも関わらず覚えていた。以降もななに会うために自転車通学をやめて同じバスに乗って通うようになったり、連絡先を教えるなど、割と積極的に行動している(但し、当の本人に恋愛感情の自覚が無いような描写も見られる)。
姉から自身のプライバシーを守るため、自室の机の引き出しには火が出る仕掛けを仕込んでいる。
- 東方院麻智(とうほういん まち)
静の従姉妹でクラスメイト。静と同じく古武術を学んでおり、その頃から静をライバル視していた。
総合格闘術部に所属しており、静を引き抜くため「1学期中に麻智が静のリボンを奪うことができたら総合格闘術部に入部してもらう」という挑戦を持ちかけてた。
名前を見れば分かるとおり、「ながされて藍蘭島」の登場人物・まちをモデルとしており、ヘアピンと制服を除けばまちそっくりである。総合格闘術の大会に出場したときの衣装に至っては完全に藍蘭島のまちそのものの姿になっていた。(なお、苗字の「東方院」は主人公の東方院行人が由来)。
また、「綾音(あやね)」という名の姉がいる。(「藍蘭島」ではまちのほうが姉)。
関連商品
関連項目
外部リンク
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