かぼたんとは、PS3専用ゲームソフト「デモンズソウル」の登場人物「黒衣の火防女(ひもりめ)」の愛称である。
本作のヒロインと呼べる立場にあるキャラクター。
発売当初で正式な読みが不明だった頃、一部のプレイヤーが暫定的に「かぼうおんな」と呼んでいたことに由来する。
あらゆる意味で殺伐としたゲーム内でも唯一、疲れた体と心を癒してくれる(詳細は後述)ため、このような萌えキャラ風の呼称が定着したものと思われる。
読み方については諸説あり、本作ディレクターの宮崎氏(フロムソフトウェア)はインタビューで「ひもりめ」としているが、SCE側や雑誌記事では「ひぶせめ」と紹介していることもある。
wikipedia・攻略wiki等では「ひもりめ」が採用されており、ディレクターの発言や後継作での名称と合わせ、現状ではこちらが公式扱いとなっている。
まあ細かい事はあまり気にせず、かぼたんと呼ぶと解りやすい。かわいいし。
概要
「火防女」の名前の通り、先端に灯火の宿った長い杖を常に持ち歩いている。
容姿から若い少女と思われるが、ボロボロの黒い布を身体に巻きつけ、両目は周りごと蝋のようなもので塞がれている等、ヒロインにしてはいささか恐ろしげな風貌ではある。
ただ、黒髪に一本三つ編みや、スリムながらはっきりした腰のくびれ、悩ましげな裸足などの点で、初対面からすでに魅力を感じる人もいるかもしれない。
本編ではプレイヤーの拠点となる「楔の神殿」にて、ソウルレベルの上昇(レベルアップ)を担当するほか、ストーリー上でも重要な役割を担っている。
「デモンズソウル」においては、ほぼ全てのキャラクターは居場所が固定されている。しかしかぼたんだけは放浪癖があるのか、プレイヤーが神殿に帰ってくるたびに立ち位置を変えて佇んでいる。
特に、プレイヤーが最後に利用した要石(ワープポイント)の傍に座り込んで、かつ足をぱたぱたしている時のかぼたんは可愛くてついつい食べたくな(ry
あ、決して弓のスコープ画面でかぼたんの胸なんて見るんじゃないぞ!
遠眼鏡で覗くのもナシな!ドミナントとの約束だ!
声
とてもきれいな声をしており、かつ、英語の発音が特徴的である。
声優は「Evetta Muradasilova」。
デモンズソウル以外にネット上で参照できる出演記録が見当たらない……と思っていたら、「Bloodborne」に登場する「人形」および「時計塔のマリア」の声も担当している事が判明した。トレイラーの段階で海外掲示板でも「声が似ている」と指摘されており、まさかの再登場に喜びの声が上がった。
ちなみに人形もかぼたん同様にレベルアップを担当してくれるお助けNPC、かつ屈指の癒し要素である。
本ゲームの音声関連(台詞の英訳や役者の手配など)は「フロッグネーション」という会社に委託され、イギリスのロンドンにある同社の海外拠点で収録されている。そのフロッグネーションの経営者「渡辺健吾」氏がデモンズソウル発売当時に書いたブログ記事の内容を参考にすると、彼女はロンドンで演劇などの分野で活動している役者さんではないかと思われる。
英語圏の掲示板などでは「スコットランド訛りかな」「ケルトっぽいかも」「スラヴ系のアクセントを感じる様な気がする」という感想も聞かれている。
確かに「Muradasilova」はロシア、ウクライナ、ウズベキスタンなどにルーツを持つ苗字であるため、その意味では頷けるものがある。ただし逆に言えば、声優の名前を知った人がスラヴ系のアクセントを連想してしまっただけかもしれない。なおロンドンにはスラヴ系の人物も多数在住している。
後継作におけるかぼたん
直接の続編ではないが、後継作とされる「DARK SOULS」シリーズにもかぼたんは登場する。
レベリングを行うほか、総じて休息ポイントの「篝火」を守っており、篝火の化身でもある。
DARK SOULS
- アストラのアナスタシア
「火継ぎの祭祀場」の牢に閉じ込められており、こちらからの呼びかけには一切応答しない。一説には舌を抜かれているとあったが、あるイベント後に僅かながら言葉を話すようになる。 - 混沌の娘
「クラーグの住処」奥にいる火防女。下半身が巨大な蜘蛛の姿をしており、見た目の悍ましさはトップクラス。ある方法で彼女の言葉を理解できるようになるが、見た目に反して大変に優しい気性である事が解る。間違っても攻撃してはいけない。 - 暗月の女騎士
「アノール・ロンド」の篝火を守る女騎士。「陰の太陽グウィンドリン」を守護する暗月の剣でもあり、全身を真鍮の鎧で覆っているが、その皮膚の下には大量の人間性が蠢き、悍ましい姿をしているらしい。グウィンドリンと敵対すると当然彼女もプレイヤーに襲いかかってくる。 - 半竜プリシラ
企画の段階では火防女かつメインヒロインになる予定だったが、本編では「エレーミアス絵画世界」のボスとなってしまった可哀想な子。
DARK SOULS II
- 火防女
「隙間の洞」手前の一軒家に暮らす三人のババア。かつて火防女だったが現在は引退し、この地を訪れる「呪われ人」に対して行くべき道を指し示す。あるアイテムを使うとステータスの振り直しをやってくれる。彼女らを世話する家政婦ミリベスによると、昔はもっと多くの火防女がいたらしい。 - 緑衣の巡礼
「マデューラ」の海岸に佇み、「呪われ人」を待ち続けている女性。名前の通り緑色のフードつきマントを纏っている。プレイヤーに「王のソウル」を求めるように告げ、行く先々で姿を見せて意味深な台詞を口にする。そのバストは歴代かぼたんの中でも屈指の豊満であった。あと生足もしっかり拝める。
企画段階ではロリ版と成人女性版の2種類が存在していたが、その辺りを含めた要素はまるっと削除されてしまった。
DARK SOULS III
- 火防女
「火継ぎの祭祀場」にて「火のない灰」を迎える女性。露出の少ない黒いローブに身を包み、更に目を覆い隠す銀のサークレットを被っている。
「火継ぎの王」の残り火が宿る「王の薪」を集めるようプレイヤーに告げ、全ての残り火が揃うと「火のない灰」に継承させる儀式を執り行う。またレベルアップ時の台詞でデモンズのかぼたんを思い出してグッとくるプレイヤーも少なくない。
あるアイテムを渡すと塞がれていた目が開かれ、別のエンディングに派生するようになる。その他、ジェスチャーに対して反応し、お辞儀をしたりしてくれる。かわいい。
Bloodborne
火防女とは似て非なる存在だが、役割は共通しているのでこちらも記載。
- 人形
ある登場人物をモデルに作られた女性型の人形。狩人となったプレイヤーを「狩人の夢」で出迎えてくれる。最初は放置されて動かないが、ある条件を満たすと自ら動き出して言葉を発するようになる。
プレイヤーよりも身長が高く、明らかに人形なのが見て取れる造型だが、薔薇をあしらったゴシック風のドレスや愛らしい言動にドはまりする狩人も多い。また3のかぼたんがジェスチャーに反応する仕様は、彼女からの継承である。日本語吹替版の声優は早見沙織。
関連動画
関連静画
関連項目
外部リンク
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