がんばれゴエモン ~でろでろ道中 オバケてんこ盛り~とは、NINTENDO64用ゲームソフトである。
概要
がんばれゴエモン ~でろでろ道中 オバケてんこ盛り~ | |
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | アクションゲーム |
対応機種 | NINTENDO64 |
開発元 | コナミ |
発売元 | コナミ |
発売日 | 1998年12月23日 |
対象年齢 | CERO:A |
ゲームソフトテンプレート |
ファミリーコンピュータ時代から続く『がんばれゴエモン』シリーズの64版第2作。前作は3Dアクションアドベンチャーだったが、今作は横スクロールアクションに回帰。シリーズ従来のシステムを踏襲しながら、画面奥・手前からの敵の出現、奥行き軸でのルート分岐など、3Dグラフィック描画による演出が随所に取り入れられている。
ステージクリア方式や武器システムなどもろもろは基本スーパーファミコンの『がんばれゴエモン2』と同じ。ステージにはタイトル通り多数の有名妖怪が登場する。本作には「昼・夜」の時刻の概念があり、道中で夜になると強い妖怪が多く出現する代わりに撃破でもらえる小判が倍になる。道中ステージクリアや町ステージでのミッションクリアで手に入る「手形」を一定数集めると各エリアの城ステージに挑戦できる。「手形じゃん!」 城ステージクリアでエリアクリアとなる。
手形をもらえるミッションの内容はさまざまで、色々なミニゲームをこなしたり、シンプルに大金で購入したり、特定ステージの特定時刻の特定の場所で入手となるものがあったりと、バリエーションに富む。
エリア最後の城ステージの〆にはインパクト戦があり、新型インパクトのミス・インパクトとともに敵巨大ロボと戦うことになる。爽快感溢れるメカバトルで評価も高いが、過去作と同じく一度倒した敵メカとは基本的に再戦できないので、また戦いたければ他セーブデータにバックアップを取る必要がある(この不便さが逆にインパクト戦のプレミア性を感じさせていたのかもしれない)。城ステージも全体的に評価が高く、インパクト戦とのセットでお気に入りの城ステージ突入前セーブデータを別にコピーしておいたプレイヤーも少なくないだろう。
前作『ネオ桃山幕府のおどり』の開発段階において2人同時プレイを断念した経緯を受け、今作は常時2人プレイが可能になっている。かつての「おんぶシステム」も復活しており、インパクト戦ではゴエモンインパクトとミス・インパクトをそれぞれ操縦して連携の取れた戦闘を行う事ができたりと、あらゆる場面で2人同時プレイの楽しさを味わう事ができる。
全体的に難易度の高いシリーズとして知られるゴエモンだが、本作は特に難易度が高い。理不尽なレベルではないものの、ステージに即死穴や即死床が多く配置されている中、操作キャラのジャンプ力はあまり高くないので気を抜くとすぐに落下死してしまう。ライフも基本的には3しかなく、褌を締めてかからないと早々にゲームオーバーになり腰を振る鬼を拝む事になる。中でもラストステージ「夢幻城」は大量の即死穴+最長ステージのコンボで結局クリアできなかったというプレイヤーも少なくなかった。本作ではセーブデータに残機数が記録できるため、お金を稼いで1UPアイテムを大量購入してからセーブして城ステージに挑むことが定石になっている。特にラストステージでは上限の99機を用意したプレイヤーもいたほど。
ストーリー
新発明を見せたいという物知りじいさんに呼ばれ、忍者屋敷に向かったゴエモンとエビス丸が見たものは、「死者を生き返らせるマシン」だった。遠い過去の美女(ヒミコちゃんやモンローちゃん)を蘇らせようと画策していたスケベ爺だったが、マシンを起動させようとしたその時、かつての敵シスタービスマルが現れUFOでマシンを奪い去ってしまった。ビスマルはそのマシンを使って魔界のプリンスを召喚し、この世を2人の愛の世界に変えるつもりらしい。ゴエモンとエビス丸は野望を阻止するべくその後を追うのだった。
旅の舞台
- エリア1:大江戸エリア
- 最初の舞台。ゴエモン達が生活するはぐれ町周辺のステージ。
最初はゴエモンとエビス丸だけだが、はぐれ町の茶店でサスケが加入する。
町にはコナミ繋がりで「ビートマニア」というそのまんまの名前の外国人が住んでいたり、過去作で見たことのある青ヒゲのオカマが潜んでいたりする。
大江戸城では何者かに洗脳されたインパクトの攻撃をかわしながら、火の海と化した大江戸城を駆け上がっていく。最初のボスステージながら難易度はなかなか高い。
大破したはずの大江戸城がその後のドラマシーンでは早くも元に戻っている。 - エリア2:竜宮エリア
- 巨大な亀の上にある島。
このエリアでヤエちゃんが仲間入りする。
水中のあるステージが多く、水中移動可能なヤエやサスケが活躍する。
乙姫町にはエビス丸因縁の相手、オビス丸がいて見つけると勝負を挑まれる。
竜宮城では水中と地上で交互にステージを進んでいき、最後は見覚えのあるボスが登場する。 - エリア3:魔封島エリア
- 地獄をモチーフにしたエリア。このあたりから露骨に難易度が上がってくる。
針の山、血の池、ギロチンなどのトラップがあちこちに配置されており、出てくる敵も一癖ある妖怪が増えてくるため気が抜けない。
怪奇村にはイグアナのおっさんが多く棲息しており、8時だョ!全員集合な親方が花火の打ち上げ方を教えてくれる。『ゴエモン3』で登場した花火と同じく失敗すると大惨事。
魔人城は多くの殺人・拷問ギミックが設置されている難所。中でも巨大削岩機に追いかけられるギミックは恐怖度が高いと評判。 - エリア4:地底界エリア
- 鬱蒼と茂る森林を中心に構成された神秘的なエリア。
妖怪たちの総本山らしく輪入道や烏天狗などのメジャーな妖怪が登場する(ウ◯コを飛ばしてくる妖怪もいるが…)。
きりかぶ村はその名の通り巨大な切り株の中に作られた村。名前を聞いただけで3500両の恐怖(この村のBGM名でもある)が蘇った人も多いだろう…。このエリアのどこかに妖怪の住む秘密の村があるらしい。
地底城はそれまでの道中から一転して西洋風の作りになっており、魔女や動く甲冑などのモンスターも登場する。懐かしの和菓子将軍も登場。フロア移動時にスティックを入力し続けていたばかりに開幕落下してしまったプレイヤーは多い。 - エリア5:浮遊城エリア
- 雲の上に存在する、ドウチュウ鬼の居城。エリア全体が雲の靄に包まれており、全体的に浮世的な雰囲気を伴っている。天空にあるにも関わらず普通に人間が暮らしている町がある。
ドウチュウ鬼の前にまずはオビス丸と決着を。最終地・夢幻城は過去にクリアした4つの城をパワーアップさせてミックスした作中最長最難の激ムズステージ。終盤の即死血の池+海坊主の凶悪コンボは屍の山を築いた。そこを突破してもこれまた最難のインパクト戦が控えている。
その後のドウチュウ鬼との直接対決を制すれば晴れてエンディングとなる。
なお、インパクト戦やボスでゲームオーバーになっても城内は突破した扱いになっているので、コンティニューすればボス戦から再開できる。
登場人物
プレイヤーキャラ
- ゴエモン (CV:松本保典)
- 主人公。ちゃきちゃきの江戸っ子。武器はいつもどおりのキセルと小判。
従来のシリーズでは「がんばれよゴエモン」と揶揄されるほどに性能の面で不遇だったが、ジャンプアクションゲームの今作において「2段ジャンプができる」という圧倒的アドバンテージを持つ。この2段ジャンプを使うことにより全キャラ中最高のジャンプ力を誇る(ちなみに素のジャンプ力はヤエより下でヒップドロップなしのエビス丸より上)。
ゴエモンを使うか他のキャラを使うかで明らかに難易度に差が出るので「困った時のゴエモン」という使い方をされる事も多い。
落下死亡時の迫真ボイスはプレイヤーの笑いと溜め息を誘う。
特殊能力の「チェーンキセル」は卍ブロックを破壊できるリーチの長い技。中盤以降は使う事自体忘れがちだが一応飛び道具の代用にもなる。 - エビス丸 (CV:緒方賢一)
- 毎度おなじみゴエモンの相棒。自称「正義の忍者」。今回は武器としてしゃもじ・羽子板を使い、叩いた敵を画面奥にすっ飛ばす。
忍者らしく手裏剣も使うが、溜めると何故かオナラ攻撃に派生する。
素のジャンプ力はプレイヤーキャラ中下から二番目だが、空中でヒップドロップを繰り出す事でゴエモンの2段ジャンプに匹敵する高さまで跳べる(ただし跳ねるまでタイムラグがあり使い勝手は劣る)。
ヒップドロップ発動中は基本的に無敵なので、トゲトゲ床に尻から思いっきり突っ込んでもノーダメージというすごい絵面を見る事ができる。このケツの頑強っぷりは作中のあるイベントでも発揮されている。
特殊武器はドラえもんのコエカタマリンのように声を固形化できる「美声のメガホン」。中距離攻撃技・設置技としてのみならず、足場として利用する事もできる万能技。< ー ニ ホ - サスケ (CV:堀絢子)
- 物知りじいさんが作ったからくり忍者。好きなものは風呂と日本茶。武器はクナイと花火爆弾とチョンマゲ。
今作では常時2P同時プレイ実現のために水中仕様の改造を強引に施されるが、水中では短いクナイで斬る以外の攻撃手段が無く、突進もできない為、水中の機動力や使いやすさでもヤエに劣るので2人で水中を行く時は大抵ジャンケンで負けたほうが使う事になる。
肝心の陸上性能は、ゴエモンとエビス丸より早くヤエと同様で早く、体が小さいのでいくらか攻撃をかわしやすく、武器のレベルが最大になると小判を使わず無限に放つことができる飛び道具のクナイ投げができるという特徴はあるものの、シリーズでは珍しく、ジャンプ力が最も低く設定されており、その欠点が足を引っ張り残念な性能となっている。後述のヤエとは違い、地上では道中爆弾が必要になるステージがあり見せ場があるだけマシであるが…
長時間操作せず放置すると首がもげる。特殊コスチュームはなぜか女装メインで、特に似合いすぎているメイド服姿は一部マニアを熱狂させた。 ある意味時代が早すぎたと言えるだろう。 - ヤエ (CV:笠原留美)
- 秘密特捜忍者のくノ一。武器は忍者刀とバズーカ。
地上ではサスケ同様移動速度が最速である以外見せ場が殆どないものの、水中では特殊能力「人魚変化の術」で大活躍。長い無敵時間つきの突進と水中でもなぜか使えるバズーカ(ちなみに水中では小判の消費はなし)ですいすい攻略できる。気づくと後ろのほうで2Pのサスケが死んでいる事も。
過去作より声が若干高くなっており、ダメージを受けると色っぽい声を上げる。今作でもゴエモンたちのお姉さん的存在として活躍するが、その面が色んな意味で露骨に発揮されている浮世町のテレクラ電話相談室ミッションは一見の価値あり。 - ゴエモンインパクト (CV:松本保典)
- シリーズ恒例の巨大からくりメカ。今回はビスマルに洗脳され大江戸城で暴れていたところをゴエモン達に救われる。
その後は巨大メカボス戦やエリア間移動で登場。ほら貝で召喚すると今回新搭載されたジェット機形態で現れ、水木一郎アニキが熱唱する主題歌をバックに人型形態へと変型して戦闘へ突入する。
エリア間移動では結局人型のまま飛行している。本作では障害物を壊して油(体力)や小判を稼ぐ前哨戦は無くなっているが、代わりにガードやんが砲のコマンド簡略化・Gキックの攻撃判定拡大などインパクト戦において様々な改善が施されている。
定番技「百烈パンチ」もヒットすると特別演出が入るようになり、出し得の便利技と化している。
また瀕死時のみ放てる隠し技として、真っ赤な色で威力が倍の「メガんが砲」も密かに追加されている(コマンドはc↑→↓←↑→↓←↑Z)。
ちなみにヤエちゃんからは「インパクトさん」と呼ばれている。 - ミス・インパクト (CV:丹下桜)
- 本作初登場。物知りじいさんがゴエモンインパクトの助っ人として製作した女性型ロボット。じいさん曰く「おみっちゃんそっくりに作った」らしいが、ただの女装したインパクトとも言える容姿をしている。
本人には無断で作っていたようで、完成品を目の当たりにしたおみっちゃんは相当なショックを受けていた。性能はゴエモンインパクトとほぼ同じだが、キセルの代わりに団子を乗せたおぼんでブン殴る。
相方とのチェンジはRボタンのバトンパスで行う。サブ操作側でRボタンを押すと交代を催促するボイスを発する事ができるが、連打すると非常にうっとおしい。ハヤクカワルデゴザルヨ!ハヤクカワルデゴザルヨ!
CVの丹下桜は主題歌にもちょっとだけ参加している。
敵キャラクター
- シスター・ビスマル (CV:緒方賢一)
- 今回の騒動を巻き起こした張本人のオカマ。『ゴエモン3』以来の登場。
物知りじいさんが作った召還マシーンを奪いドウチュウ鬼を復活させた。相変わらずエビス丸に酷似しているが関係性は言及されていない。
本来は未来人なのだが『ゴエモン3』のEDで獅子重禄兵衛に置いて行かれてこの時代に居座っているらしい。
本作でも専用機「ビスマルエレガント」でインパクトに戦いを挑んでくる。
ちなみに『ゴエモン3』では「ビスまる」と表記されていたが、本作では「ビスマル」と全てカタカナで表記されている。 - ドウチュウ鬼 (CV:菅原淳一)
- 本作のラスボス。かつて妖怪世界で破壊の限りを尽くした凶悪な鬼で、妖怪世界のほとんどを壊滅させた後、人間界にまで進出しようとしたところで妖怪全員の力で封印されていたが、ビスマルによって300年ぶりの復活を遂げる。
ビスマルに惚れられているが全く相手にしていない。
ゴエモンシリーズのボスの中ではとりわけネタ要素が少なく基本的にシリアスな言動をするが、最終的にラスボス史上トップクラスにギャグじみた最期を迎える。
「オレ様の身体に変なものがまざって…グアーーーー!」
その他のキャラクター
- 物知りじいさん
- ある意味今回の事件の真の元凶。シリーズおなじみの自称天才からくり発明家。サスケやインパクトを製作したりと確かな腕はあるものの、ぎゃるいのちのスケベ根性がたたって迷惑な発明をする事が多い。
今回は「ウルトラゴージャスエレクトロゴーストリターンマシーン(通称しょうかんマシーン)」を開発し、ビスマルに奪われ悪用される事になる。ドウチュウ鬼も倒した後も性懲り無くしょうかんマシーン2号を開発するが、つける必要の全くない機能によって事件と話にオチをつけた。 - おみっちゃん
- 茶店の看板娘を務めるはぐれ町のアイドル。いつものさらわれ役ヒロイン。
今回もノルマとばかりにさらわれるが、エリア1でさっさと救出されその後の出番はないためちょっと影が薄い。救出後ははぐれ町の茶店に戻っている。
勝手に自分をモデルにして作られたミス・インパクトを見てショックで気絶した。茶店に会いに行かなければこれで本作の出番は終了、エンディングにも出てこない。 - スザク
- 本作のみ登場するオリジナルキャラクター。ドウチュウ鬼に自分たちが住む村を滅ぼされた事から、妖怪でありながらゴエモンたちを情報面で支援する。
丈の短いくのいち風衣装を着たいかにもなケモ耳ネコ娘で、萌え指数は高かったものの、一行とは別行動でイベントシーンにしか登場せず、言動もゴエモンシリーズの中では至って普通だったため、出番のわりに薄い印象しか残せなかった模様。
スタッフもそのキャラに自覚があったのかは謎だが、彼女の専用BGMには「次期主役候補」という皮肉めいた曲名がつけられている。 - オビス丸
- 『きらきら道中』にも出ていたエビス丸のライバル。見た目はそっくりだが装束が赤く目つきが悪い。
口がとても悪く、エビス丸に二度のかけっこ勝負を吹っかける。基本的にエビス丸より速く、特に二回目は尋常ではないスピードで突っ走るのでまともに追いつくのは不可能。
レース中に寝転んだり女を侍らせたりと余裕を見せつけてくるが、ゴール前で突然のスタミナ切れを起こすので普通に走っていればすんなり勝ててしまう。なんともお粗末な泥棒である。 - プラズマ
- 『きらきら道中』で初登場したキャラ。前作に引き続き登場。各地の町で手形のありかのヒントを教えてくれるおっさん。
青の三角頭巾と赤の褌以外何も身につけていない変態同然の姿をしていながら、その確かな占いの腕で有用な攻略情報をもたらしてくれる。怪しげなミュージックと異常にキレよく踊る藁人形をバックに突如行われる占いはサイケデリックの一語。「 ぷ ら ず ま ~ 」という意味はわからないがとにかくすごい自信の掛け声とともにプレイヤーに強烈な印象を残した。
ちなみに前作の占いは有料だったが今作ではなんと無料。そのせいかはわからないが宿屋でタダのボロ部屋に泊まるとそこで素顔で寝ている姿を目撃する事ができる。EDの〆の一言もなぜか務めているナイスガイ。
ステージボスキャラクター
- よぶこ型洗脳メカ シシカカシ
- エリア1・大江戸城ボス。インパクトの頭の上に取り付き、洗脳して暴れさせていた。獅子頭の胴に妖怪「呼子」の頭がついた外見をしている。
大江戸城天守閣から飛び乗ったインパクトの頭頂部で戦闘となり、口から爆弾や炎を吐いたり、棘つきのしっぽを回転させて攻撃してくる。しっぽ攻撃は飛び越えるかしゃがむかして避けなければならないが、サスケは立っているだけで頭上を通過し当たらない。上から落ちてくる爆弾を打ち返せばダメージを与えることができる。打ち返したぶんだけダメージを与えられるので、運がよければ短時間で倒せる。
時折インパクトを操って加勢させてくるが、この時敵の攻撃カーソルを避け続けるとバグでカーソルとインパクトの腕が増殖する。 - 魅惑のマーメイド たいさんば3
- エリア2・竜宮城ボス。イルカを模した頭部の魚人型ロボで、独特の鳴き声を発する。
『ネオ桃』に登場したボスの同型後継機。大きすぎて海面から出ている頭しか見えない。画面奥からマーブル弾や電撃で攻撃してくるが、こちらからは直接本体を攻撃する事はできず、ダメージを与えるにはステージに配置された仕掛けを作動させる必要がある。
なぜか設置されている古典的なダメージギミックは多くのプレイヤーの爆笑を誘った。 - 地獄の門番 ゴロツ鬼
- エリア3・魔人城ボス。丸々とした鬼の石像に妖怪の魂が取り憑き襲ってくる。
ゴロゴロと画面手前や奥に縦横無尽に転がって体当してきたりと派手な攻撃が多いが、避けるのはさほど難しくない。柱を叩いて行うガレキ落とし攻撃に対しては上攻撃をする事で対処可能。ボディを攻撃してもダメージを与えられないが、攻撃し続けると魂が飛び出る。
他のボスと比べるとなぜか今ひとつ印象が薄い。 - 復讐の戦士 カブキ64
- エリア4・地底城ボス。歌舞伎風の出で立ちをした大男。
過去作に何度も登場した敵キャラで、「かぶき・ふぉーえばー」で最後と思いきや見事復活を果たす。
「ここで会ったが百年目!」以前と違い今回はほぼ生身の人間のような姿で登場する。キャラ詳細は「カブキ」の項目にて。従来の技を強化した攻撃パターンに加え、海坊主に号令を下して加勢させたり上から鉄柱を次々打ちつけてきたりと、必勝体勢で戦いに臨んでいる事が伺えるが、連れてきた海坊主が仇となり哀れな末路を迎える。またの出演待ってます。 - 大魔王 ドウチュウ鬼
- エリア5・夢幻城ボス&ラスボス。フワフワとやる気なく空中浮遊しながら時折思い出したかのように散弾や光玉で地味な攻撃をしてくる。
単調かつ隙の多い行動ばかりなので基本的に楽に勝てる。これまでの険しい道中や前座のデヴィル死神の難易度と比べると明らかに弱く、過去の所業の信憑性が疑われる。
とりあえずサクッと倒すと魔力を解放し巨大な怪物の姿へ変身する。第一形態よりはマシだが相変わらず行動パターンが単純なので苦戦はしない。ここまでくると実質ウイニングラン。
図体のわりに急所はのどち○こというギャップで笑わせにかかってくる。攻撃すると軽妙な音を発しながら腫れあがっていく局部は見ていてなんとも言えないものがある。
巨大メカボスキャラクター
インパクトで戦う巨大ロボたち。全ボスメカ共通で「奥義」と「無敵攻撃」という二種類の必殺技を持っており、「奥義」は「んが砲」で打ち破れるが、もう一方は無敵技なのでバトン交代で相方にチェンジするか、ガードで耐え凌ぐしかない。
- 変形オカマメカ ビスマルエレガント
- エリア1ボス。『ゴエモン3』で登場した機体が、3D化して再登場。オカマだけにお釜に変形する。
キスや往復ビンタ、釜形態での弾撃ちなどの基本の攻撃パターンは変わっていないが、薔薇をバックに棘で連続攻撃する奥義「愛の嵐」とハート型のシールドを展開して体当たりしてくる無敵攻撃「ラブタックル」を新たに習得している。 - 魅惑のマーメイド タイサンバ4
- エリア2ボス。たいさんば3と同じく『ネオ桃』に登場したボスの同型機。というか見た目はたいさんば3まんまである。一応たいさんば3の弟らしい。
前作では途中まで海上での戦いだったが今作は初めから海中での戦いとなる。マーブル弾や視界の届かないステージ奥からの突進攻撃、格闘戦時のフェイント動作など前作と同じ所が多く、基本的に同じ感覚で戦えるはず。必殺技は大渦を巻き起こしウツボを連続発射する奥義「ウツボジェットストリーム」、渦潮をまとってタックルする無敵攻撃「退散バリア」。 - ウクレレハワイアン 風雷神
- エリア3ボス。雷様よろしく背中に太鼓型のユニットを背負っており、それを飛ばしたり音波を発生させたりして攻撃に使ってくる。ハワイで泡風呂に入ったばかりで呼び起こされ、愛用のウクレレを忘れたことによりキレているらしい。
3200とライフは高めだが、突進アフロ頭突きやバチを使った格闘戦など接近戦をメインに仕掛けて来るので百烈パンチ無しでも倒すのは割と難しくない。必殺技は腹部ファンを展開し強風とともにへそ型プロペラを連続で射出する奥義「センプークラッシュ」、太鼓型ユニットを前面で回転させ体当たりをする無敵攻撃「太鼓バリア」。「ウクレレハワイアン」の緑の雷様という事でモデルは明らかに「ザ・ドリフターズ」の高木ブー。
ちなみにこのエリアにある村にはドリフターズのいかりや長介と仲本工事のパロディキャラもいる。 - チョー戦国メカ カブキファイナル
- エリア4ボス。敗北したカブキ64の魂がなんと巨大メカとして復活、またも再戦を挑んでくる。
前作『ネオ桃』に登場した「カシワギ」に名前や外見がどこか似ている歌舞伎風ロボで、作中随一に正統派で男前なカッコイイ見た目をしている。
攻撃は大見得ポーズからの張り手突進、扇子飛ばし、拍子木のリズムで撃ち出される光弾、幻影フェイント、番傘殴りなど歌舞伎モチーフのものが多い。見た目はカッコイイが簡単に対処できる技ばかりなので手こずる要素はない。公式攻略本でも「たいそうなご面相のクセして弱い!」と書かれてしまっている。
必殺技は七つに分裂させた光の玉を一斉に放つ奥義「真・カブキ玉」、番傘を回転させながら分身幻影とともに突撃する無敵攻撃「カブキVアタック」。格闘攻撃を食らった際に画面にお札を貼り付けられる事があるが、「交通安全」「焼肉定食」など戦闘とは明らかに無縁の熟語が記載されている。
なおこの戦闘のみ水上で行うので相方のインパクトは浮き輪をつけて泳ぐ。 - 極悪非道メカ デヴィル死神
- エリア5ボス。このステージのみ、ステージボス戦の前にインパクト戦を行う。
ドウチュウ鬼が召喚した巨大メカで、死神と落武者をミックスしたような外見をしている。
いきなり前ステージボスの倍以上のライフ6666に衝撃を受けたプレイヤーも多いはず。だが防御力は半分なので実質ライフは3333である(それでも作中一番)。
大鎌による近接攻撃、遠距離からいきなり放ってくる鉄球パンチ、着弾の遅い鬼火と早い梵字光弾、ビスマルエレガントを召喚する奥義「悪霊召喚」、大鎌を高速回転させながら突進してくる無敵攻撃「デス大鎌クラッシュ!」など多彩な攻撃法を持っており、さらには相棒のインパクトを鎌で刺しこちらへ投げつけるという残忍な技も使ってくる。各技の攻撃力もこれまでのボスと比べ群を抜いて高く、ドウチュウ鬼なんかよりまさにこのボスが「極悪非道」だと言えるだろう。
ちなみに長期戦になると召喚術の際にビスマルエレガントではない別の何かを呼び出してくる事がある。ヤツは何気にビスマルエレガントの倍以上の耐久力を持っており、長時間画面を占有する。なおこの召喚された悪霊はこちらが打破しない限り死ぬまで攻撃を続けるのでガードでやり過ごすことはできない。
お楽しみ要素
軽いネタバレ注意。
- エンディングの最後に残りの手形枚数を教えてくれる。この時点で集められる手形の数は最大39枚であり、集まっている場合は残り5枚となる。
- ゲームクリア後、浮世町で再度お悩み電話相談ミッションを受ける事ができるようになるが、そこではヤエちゃんの口を通してゲーム制作に関するスタッフの生々しいお話を聞く事ができる。この時発せられた「ゴエモンは、バグがおおくって…」という名言は本作のみならずゴエモンシリーズのプレイ動画でよく打たれるコメントにもなっている。選択肢分岐により多くの場合相談主が当時コナミが運営していたクリエイター養成スクールへの入所を決意する結末になるが、その場合なぜか失敗扱いになる。どういう意味だろうか。
- 同じくゲームクリア後、物知りじいさんに「妖怪の住む村」に関する情報を聞く事ができる。手形を44個コンプリートする為には避けて通れない道なので、要チェック。妖怪の住む村の飯屋では「あの肉」「なにか」という形容しがたい食物が公然と販売されている。
- 手形を44個全て集めた後に占い屋へ行くと、最後のお告げを聞くことができ「コスチューム変更」が解禁される。コスチュームはよろずやのこれまでのアイテムに置き換わる形で入荷され、各キャラ3つずつ用意されているが、それぞれ有料。エビス丸の衣装が激安で投げ売りされている一方でヤエの衣装は非常に高額であったりと、変な方向にリアリティのある価格設定になっている。コスチュームは露出、パロディ、女装、ロボ化などネタ要素が強いものが多く、イベントムービーやOPにも反映されるのでものによっては相当に珍妙な絵面を拝む事になる。解禁したセーブデータがあれば他のデータでも使用可能(キャラクター選択時にスティック上下で変更可能)。
- また手形を44個集めた後、コントローラーさえあればコマンド入力で道中3人&4人同時プレイが可能になる。ただし3Pと4Pはライフ他の情報が画面に表示されず、カメラが追従しないこともあり普通に全員揃って進んでいくだけでもかなり難しい。実用性はあまりなく、あくまでお遊びの隠し要素となっている。
音楽
主題歌
- OP曲「SMILE AGAIN」 歌:影山ヒロノブ
- なおサスケで宿屋の高級部屋に泊まると、前作で影山氏が担当していた「がんばれゴエモンのテーマ」をサスケがカラオケで熱唱している姿を見る事ができる。
- 劇中歌「ダブル・インパクト」 歌:水木一郎 丹下桜
- ダダッダーッシュ!インパクト搭乗時に流れるいかにもな熱血ロボットソング。前作で流れた「おれはインパクト」のマイナーチェンジ版で、二人で戦う事を強調した歌詞になっている。劇中では1番しか流れないが3番まである。
BGM
ゴエモンシリーズは和を基調としたBGMで評価が高く、本作も根強いファンが多い。
サントラには現在プレミアがついており、数万では済まされない価格にまで高騰している。流石はコナミ。
近年FC、SFC、GBのサントラが復刻したが、N64やPS作品はまだ復刻されておらず、待ち望むファンは数知れず。
特に4種の城BGMはどれも人気が高く、耳コピやアレンジも多く作られている。(→亀上的竜宮生活)
その妥協のない内容とは裏腹に曲名は非常にふざけているものが多く、「ぷーぷぷっぷっぷ」「ちんちん・こうしちゃん(ラスボス戦)」など本当に適当につけたとしか思えないものさえある。パロディネタ・下ネタの曲名も多いので、気になったら関連動画欄のBGM集をチェック。
本作でも前作のように時間帯やステージの進み具合によってBGMがシームレスに変化するシステムになっており、道中ステージでは各ステージ固有のBGM + エリアごとの夜BGM + 夕→夜のメロディ + 夜→朝のメロディが、城ステージではそれぞれ三段階のメロディ(竜宮城のみ地上⇔水上)が滑らかに切り替わる。各エリアの町でも同様。自然すぎて意識しないと気づかない人も多いかもしれない。
また、後作『もののけ道中』『大江戸大回転』『新生代襲名!』『東海道中』や『パチスロ がんばれゴエモン』などにも本作のBGMをアレンジしたものや原曲が使用されている。特にパチスロ版は歴代シリーズの名曲を集めて作られており、特に本作出典の曲は多い。原曲で収録されているものもあるが、アレンジされた曲はどれもが正当進化とも言えるアレンジがなされている。ちなみにテレビの旅番組やバラエティなどでも時たま使用される。
関連動画
プレイ動画等
BGM関連
関連項目
最後に一言
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