きのさきとは、京都駅と福知山駅・豊岡駅・城崎温泉駅を結ぶ特急である。
概要
1996年3月16日の山陰本線園部駅~福知山駅間の電化によりそれまでの特急「あさしお」及び急行「丹後」に代わり運転を開始した特急である。2010年3月13日から、きのさき2号・5号のみ豊岡駅発着となった。
車両には運行開始時は485系から交流機器を降ろした183系が使用されており、グリーン車も設定されている(※但し、全室グリーン車の編成と半室グリーン車の編成の2タイプがある)。
2011年には183系の後継車両である287系が「きのさき」にも投入され、これに伴い福知山駅発着の「たんば」が「きのさき」に統合された。
また、2012年6月より183系に代わり元くろしお編成の381系が国鉄色に戻された上で充当された(なお、「きのさき」運用では当初は381系の振り子機構は作動しなかったが、乗り心地改善のため後に振り子角度を3°に制限した1000番台化され作動させていた)。2015年4月28日に289系による381系置き換えが発表され、2015年10月31日より289系の運用が開始された。
2022年の改正から全車指定席となるほか、コロナ禍で削減した一部時間帯の列車を金曜日及び土休日のみ運転される臨時列車として設定した。2024年3月改正時点では定期列車は287系で運行され、3・9号及び6・16号に289系が充当されている。
2023年10月21日から12月10日の間の土休日には嵯峨嵐山駅に「はしだて・まいづる」を含めた一部列車(下り:午前3本、上り:午後3本)が停車することとなった。以後も土休日に嵯峨嵐山駅停車便が設定されている。
なお、e5489でシート予約を行う場合、「はしだて・まいづる」併結区間では全号車が「きのさき」として表示される。
2010年の改正から城崎温泉駅に行かないのに城崎を名乗るのはどうなのかと一部では批判があった[要出典]。
列車名「きのさき」の変遷
1962年3月1日に京都駅~福知山駅・城崎駅間で2往復運行を開始した準急列車が初出で、京都駅発着の山陰方面列車としては「白兎(京都駅~米子駅 ※当初は松江駅発着だが短縮)」「丹後(京都駅~天橋立駅・東舞鶴駅)」に続く3番目の登場となった。
翌年4月に1往復に削減され(1往復は「丹後」に編入)、1966年3月に「丹後」とともに急行に昇格した。1968年に「丹後」に統合され急行「きのさき」は廃止となった。
その後、1990年に183系を使用した臨時急行「きのさき」が大阪駅~城崎駅間で運行を開始し、1995年まで運行。電化後の特急名称へのコンバートのため臨時急行は廃止され翌1996年に京都駅発着便に戻った。
なお、2004年度冬季に「かにカニきのさき」が片道のみ(城崎駅発京都駅行き)設定されていたことがある(定期列車より所要時間が30分程度増加)。また、「かにカニきのさき」設定前は区間延長の形で「かにカニ香住」をキハ181系やエーデル車両で1999年度より2003年度まで京都~香住間で運行していた。
現在「かにカニ日帰りエクスプレス」ツアーには朝の城崎温泉行き、夕方の京都行きの定期列車を使用している。
「きのさき」列車データ
- 運転区間:京都駅~福知山駅・豊岡駅・城崎温泉駅
- 走行線区:山陰本線
- 使用車両:287系・289系(2015年10月31日~)
- 最高速度:120km/h
- 停車駅(↔:通過、▲:一部列車のみ停車)
駅名 京
都二
条嵯
峨
嵐
山亀
岡園
部日
吉綾
部福
知
山和
田
山八
鹿江
原豊
岡城
崎
温
泉城崎温泉発着 ○ ○ ▲ ○ ○ ↔ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 豊岡発着 ○ ○ ↔ ○ ○ ▲ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― 福知山発着 ○ ○ ▲ ○ ○ ▲ ○ ○ - 編成図(城崎温泉・豊岡・福知山⇔京都)※4両編成で運転の場合あり
1号車 2号車 3号車 4号車 5号車 6号車 7号車 G│指 指定席 指定席 指定席 指定席 指定席 指定席
関連項目
- 京都府/兵庫県
- JR西日本
- 183系
- 287系
- 381系
- 289系
- はしだて(列車)/まいづる(列車)/こうのとり(列車)
- あさしお(列車)/北近畿(列車)/たんば(列車)
- はまかぜ(特急)
- 山陰本線
- 北近畿ビッグXネットワーク
- 鉄道列車名一覧
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