きみの色とは、2024年8月から上映されているアニメ映画である。
概要
出会う人それぞれ固有の「色」が見える共感覚を持つ主人公・トツ子は、学校では少々浮いた存在であった。そんな彼女が、学校を退学していた憧れの女子・きみ 、古書店で出会った男子・ルイ とともにバンドを結成し、思春期特有の悩みや葛藤に向き合う、という物語。
制作は サイエンスSARU。監督は、映画「けいおん!」や「聲の形」の監督を務めた山田尚子が務め、脚本には山田とタッグを組む事の多い吉田玲子が、音楽には、アニメ「チェンソーマン」牛尾憲輔が、それぞれ務める。山田・吉田・牛尾がメインスタッフを務めたのは「聲の形」「リズと青い鳥」に引き続いてのものである。主題歌はMr.Childrenが担当。
2022年12月に制作決定し、2024年8月30日、上映開始。公開初週は台風10号(サンサン)が九州地方に直撃するという不運もあった。
メディアミックスも行われており、映画上映に先駆けて、7月12日に『小説 きみの色』(著:佐野晶)が宝島社から出版され、コミカライズがコミックNewType(KADOKAWA/漫画:鈴木小波)にて7月16日より連載されている。
中国で行われた、第26回上海国際映画祭に出品され、金爵賞最優秀アニメーション作品賞を受賞。
ストーリー
わたしが惹かれるのは、あなたの「色」
高校生のトツ子は、人が「色」で見える。嬉しい色、楽しい色、穏やかな色。
そして、自分の好きな色。そんなトツ子は、同じ学校に通っていた美しい色を放つ少女・きみと、
音楽好きの少年・ルイと古書店で出会う。―周りに合わせ過ぎたり、ひとりで傷ついたり、自分を偽ったり―
勝手に退学したことを、家族に打ち明けられていないきみ。
母親からの将来の期待に反して、隠れて音楽活動をしているルイ。
そして自分の色だけは見ることができないトツ子。
それぞれが誰にも言えない悩みを抱えていた。よかったらバンドに、入りませんか?
バンドの練習場所は離島の古教会。
音楽で心を通わせていく三人のあいだに、
友情とほのかな恋のような感情が生まれ始める。
登場人物
- 日暮トツ子
- CV:鈴川紗由
- 全寮制の学校に通う女子高校生。
- 子供の頃から人が「色」で見えるが。
- 自分の「色」だけは見えない。
- 担当はピアノ。
- 作永きみ
- CV:髙石あかり
- トツ子と同じ学校に通っていたが、突然中退。
- 同居する祖母に辞めたことを言えず、
- 学校へ行くふりをしながら古書店でアルバイトをしている。
- 担当はボーカルとギター。
- 影平ルイ
- CV:木戸大聖
- 離島に住む、音楽が好きで物静かな男子。
- 母親に家業の病院を次ぐことを強く期待され、好きな音楽の道へ進見たいという本心を隠している。
- 担当はテルミンとオルガン。
- シスター日吉子
- CV:新垣結衣
- トツ子が通う学校のシスター。
- 同校の卒業生でもあり、生徒にとっては良き相談相手。
- 作永紫乃
- CV:戸田恵子
- きみと二人で暮らす祖母。
- きみが退学したことをまだ知らない。
- 百道さく
- CV:やす子
- トツ子のルームメイトで、”森の三姉妹”のひとり。
- 大らかで芯が強い。食いしん坊。
- 七窪しほ
- CV:悠木碧
- トツ子のルームメイトで、”森の三姉妹”のひとり。
- 明るくておっとり。ちょっぴり変わったものが好き。
- 八鹿スミカ
- CV:寿美菜子
- トツ子のルームメイトで、”森の三姉妹”のひとり。
- 友達思いのギャル。モノマネが上手い。
スタッフ
- 監督 - 山田尚子
- 脚本 - 吉田玲子
- 音楽・音楽監督 - 牛尾憲輔
- キャラクターデザイン・作画監督 - 小島崇史
- キャラクターデザイン原案 - ダイスケリチャード
- 美術総括 - 島田碧
- 美術監督 - 室岡侑奈
- 色彩設計 - 小針裕子
- 撮影監督 - 富田喜允
- 編集 - 廣瀬清志
- 音響監督 - 木村絵理子
- 音響効果 - 倉橋裕宗
- 製作 - チェ・ウニョン、古澤佳寛
- 企画・プロデュース - 川村元気
- プロデューサー - 岡村和佳菜、崎田康平
- 製作 -「きみの色」製作委員会(サイエンスSARU、STORY inc.、東宝、ローソングループ、ジェイアール東日本企画)
- 企画・プロデュース - STORY inc.
- 制作・プロデュース - サイエンスSARU
- 配給 - 東宝
主題歌
- 「in the pocket」
- 歌:Mr.Children
- 作詞・作曲:桜井和寿
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関連リンク
関連項目
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