概要
まんがタイムきららにて2020年5月号～2022年5月号まで連載。単行本は全2巻。
前作『放課後すとりっぷ』の作者若鶏にこみが再びきららで描く、フィルムカメラを通じた女子高生の交友をテーマにした物語。
なお、タイトルの「ぎんしお」は主人公の名前のほかに、フィルムカメラの総称である「銀塩（ぎんえん）カメラ」も由来となっている。
あらすじ
高校生になった塩原もゆるは、姉のまほろから入学祝にフィルムカメラを託される。もゆるは入学初日に早速藤見銀をフィルムに収めようとするも、盗撮と思われて距離を置かれてしまい、以降すれ違いの多い日々を送ることになる。
一方で、もゆるの姉の塩原まほろと銀の双子の姉である藤見鈴はひょんなことから意気投合し、妹達とは対照的に隣同士の部屋で半同棲生活を送ることとなる。
デジタルカメラと違い、現像するまで写った内容がわからないフィルムカメラはまさに「開けてみるまでわからない宝箱」。わからないからこそ存在する面白さがそこにはある。カメラの扱いも人間関係も不器用なもゆると銀の、真逆なようでどこか似ている2人の高校生活は、まだ始まったばかりで――
登場人物
- 塩原もゆる（しおはらもゆる）
- 本作の主人公。高校入学と同時に、社会人となった姉のまほろからフィルムカメラを託される。不器用なせいで上手く使いこなせていないものの、フィルムカメラでの撮影自体は楽しんでいる様子。大の猫好きで、中学時代は（猫好きによる）奇行の多さから霊感女子と噂されていた。銀を撮影しようとしたのも元飼い猫の「すぅちゃん」に似ていたのが原因。
- 藤見銀（ふじみしろ）
- もゆるのクラスメイト。目立つのをあまり好まない、引っ込み思案な性格。入学初日にもゆるに盗撮同然の写真を撮られたことをきっかけに、彼女に警戒心を抱いている。最初はもゆるの「（銀が）すぅちゃんに似ている」発言から、もゆるを鈴の知り合いだと勘違いしていた。被写体として写るのは相変わらず抵抗があるものの、彼女のことが気になって仕方ない様子。
- 塩原まほろ（しおはらまほろ）
- もゆるの姉で新社会人。大のフィルムカメラ好きだが、カメラ以外に関しては意外と不器用で大人らしくない一面も多い。かつては喫茶店でバイトしていたが今はもゆるが後を継いでいる。鈴とは部屋が隣同士で、写真代を出す代わりに時々ご飯を作ってもらうよう契約を交わしている。ちなみに現在の「すぅちゃん」の飼い主。
- 藤見鈴（ふじみすず）
- 銀の双子の姉。銀とは対照的に人付き合いはいい性格。高校入学と同時に父の転勤について行ったため、銀とは別の高校に通っている。まほろとは引っ越し直後に同じ駅で電車待ちをしたことで急接近し、その後部屋が隣同士なことを知って半同棲の関係となる。まほろの影響でフィルムカメラに興味を持つようになった。
- 風花かなめ（かざばなかなめ）
- 銀と鈴の、塾時代の一つ上の先輩。変な関西弁を使うマイペースで図太い性格。銀と鈴に対してはやたらと先輩風を吹かせようとする。
- 若葉谷セツナ（わかばやせつな）
- かなめのクラスメイト。通称セナ。過去に喫茶店で出会ったバイト中のまほろに憧れており、妹であるもゆるを通じて仲良くなろうと画策している。
関連静画
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