けいはんな線単語

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けいはんな線とは、大阪府東大阪市と奈良県奈良市を結ぶ近畿日本鉄道の路線である。愛称「ゆめはんな」。

概要

戦後、 近鉄奈良線では宅地開発により、混雑が激しくなっており、大阪へのバイパス路線を必要としていた。
このため、近鉄は石切駅～森ノ宮駅間の新線を計画する。
しかし、京阪が大和田駅～森ノ宮駅、大阪市が4号線（現：大阪市高速電気軌道中央線）を森ノ宮駅経由で放出駅まで延伸する計画を打ち出したため、一部区間で重複することに。
協議の結果、近鉄・京阪が大阪市に乗り入れることになったが、市側が4号線を第三軌条方式で建設してしまったため、京阪は乗り入れを断念する。近鉄は架空電車線方式にも対応する車両を製造するとしていたが、市が難色を示したため、乗り入れは暗礁に乗り上げる。

1971年の都市交通審議会で、大阪市営地下鉄中央線を生駒まで早急に延伸すべきとされたため、再び延伸計画が浮上。しかし、大阪市営である以上路線を大阪市外に延伸することが難しく、長田駅以東は近鉄が建設することになった。後に1986年10月、長田駅～生駒駅間が「近鉄東大阪線」として開通する。
新石切駅～生駒駅間にある「生駒トンネル」は、かつて近鉄奈良線が使用していたものを改修している。

生駒駅以東は、関西文化学術研究都市への路線として計画され、2006年3月に生駒駅～学研奈良登美ヶ丘駅間が開通し、東大阪線はけいはんな線に改称している。また、同時に地下鉄を含めて愛称を「ゆめはんな」とした。これにより、近鉄から東大阪の名称が消えたため、東大阪市は市役所の最寄り駅である荒本駅を東大阪駅に改称するよう近鉄に要求した。しかし費用面の問題で見送られている(本件のような駅名称の変更は自治体が費用を負担することが通例だが、東大阪市はこの費用負担を近鉄に求めている)。
延伸計画として高の原駅または新祝園駅まで延伸することが検討されているが、具体化についてはリニア中央新幹線の駅が確定してからの話になると見られる。

駅番号が設定されているが、これは大阪市高速電気軌道中央線からの通し番号になっている。駅番号自体の設定は大阪市高速電気軌道側が先で、相互直通運転先の路線にも便宜的に付与していたが、近鉄側が全線に駅番号を付与する際そのまま採用した経緯がある。Cなのは中央線のイニシャルから。本線以外に御堂筋線に繋がる北大阪急行もそのまま採用しており、堺筋線が乗り入れる阪急は別途自社で番号を付与した。

運転区間が比較的長い事から第三軌条方式としては国内最高の95km/hでの運転を行っている。

乗り入れている大阪市高速電気軌道中央線が2024年までにコスモスクエア側を万博会場である夢洲まで延伸することを決定したため、近鉄側は需要増を見込み、近鉄奈良から生駒で本線に乗り入れ、夢洲まで走る新しい特急を新設する計画を立てていたが、コロナ禍の影響で万博までに間に合わなくなったため見送られている。ただその後も夢洲のIR誘致が実現した場合に向けて開発は継続しており、2022年5月には可動式第三軌条用集電装置の試作品が完成したことが公表されている。

また、大阪モノレールが2030年までに東大阪の瓜生堂まで延伸することが決定、このルートに荒本駅が含まれており、大阪モノレールとの連絡が将来的に可能になる予定。

運行形態

基本的にはコスモスクエア駅まで相互直通運転を行う。
半数が生駒駅発着（東生駒信号場まで回送）と学研奈良登美ヶ丘駅発着となる。終電はけいはんな線の方が少し早いため、メトロ側が運行していても長田駅までで止まってしまう編成がいくつか存在する。加えて始発もけいはんな線の方が遅く、長田発コスモスクエア行も設定されている。逆に、長田発の生駒・学研奈良登美ヶ丘行きの編成は無い。

駅一覧

関連動画

関連項目

• 近畿日本鉄道
• 近鉄奈良線
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