けものフレンズRとは「けものフレンズ2」をベースとした一種のシェアードワールドの体裁を持つ二次創作。略称としては「けもフレR」「R」など。
概要
けものフレンズ2(以下『2』)の主人公キュルルを改変したキャラクターである「ともえちゃん」と呼ばれる少女が中心で、舞台は主にけものフレンズのアニメ一期(以下一期)から少し経った後のジャパリパークである。
発祥から成立へ至る経緯が『2』へのヘイトを下敷きにしているため、『2』に抵抗のないファンが主流になった現在のけものフレンズ界隈ではヘイト創作として扱われている。
経緯
けものフレンズRの発祥は2019年3月24日に投稿された動画「【キュルカス滅びよ】下痢便主人公から下痢便要素をできるだけ抜いてみた.kfp」。
これは以前から『2』への制作陣に向けた過激なヘイト動画の投稿で知られていた呪詛兄貴という名の投稿者が『2』の主人公キュルルを虐待し、かつキュルルの服装や髪型に細かな変更を加え、異なる外見へと改変させていく内容だった。
ヘイト創作以外の何物でもないが、一期ファンには絶賛された。というのも、たつきショックなどの経緯により『2』とその主人公キュルルは一期ファンからの評価が非常に低く、当時は一期ファンの多数がアンチに転向しているという有様だった(参考までに『2』最終話はニコ生アニメアンケート史上ワーストである。1:とてもよかった2.6%、5:よくなかった95.3%)
一期ファンから成る『2』アンチは明確な悪意を込められたタイトルやキュルルを貶める内容にも何ら抵抗を覚えず新しい主人公ビジュアルを歓迎し、「とてもキュルルには見えない」として「ともえちゃん」と名づけた。そして『2』と異なる一期後の世界観として「けものフレンズR」が提案された。
しかし当然ながら『2』に抵抗のない人から見ればキュルルや『2』への並々ならぬ嫌悪と排斥の意思を露わにしたものでしかなく、強い忌避感を抱いた。そして「Rこそ原作へのリスペクトも、公式ガイドラインの遵守も放棄している真のヘイト創作」という認識を共有していく。
『2』へのバッシングは長く続いたが、けもフレ界隈はやがてゲームアプリ「けものフレンズ3」(以下『3』)からけものフレンズを知ったファンが主流となり、『2』アンチと化していた一期ファンの大部分は去っていた。
そして2020年から発生したコロナ禍をきっかけに立ち上げられたオンラインイベント「あなたは、けものがお好きですか?」において主催者はRの参加拒否を明記(詳細は下記)し、新たなファン界隈はこれを当然と受け止めた。
さらに2021年10月25日、Rの情報を監視していた「けものフレンズR非公式ウェブサイト」が以下のコメントと共に更新を終了した。
「けものフレンズR 非公式ウェブサイト」に御越し下さり有難う御座います。
本サイトは、2019年3月28日の開設以来、沢山の訪問者の皆様に御越し頂きましたが、2021年10月25日を以って基本的な更新を正式に終了する事に致しました。
抑々、管理者の私自身が「けものフレンズR」に余り触れなくなって久しく、本サイトの更新自体長い間滞っておりました。しかし、最近の動向、そして元々抱いていた界隈に対する想いから、正式に更新を終了する事を決定するに至りました。
尚、基本的な更新は終了致しますが、サイトの公開は暫く続ける方針です。
今迄本サイトを御覧頂いていた皆様には大変申し訳御座いませんが、御理解の程宜しく御願い致します。2年7ヶ月の間、誠に有難うございました。
けものフレンズRは、メディアミックス作品「けものフレンズ」の三次創作もとい二次創作企画です。
2019年3月、当時放映されていたアニメ「けものフレンズ2」は、作品の内容や制作関係者の発言に因って炎上状態になっており、けものフレンズブーム時にはブームの中心地だったニコニコでは一種の祭りの状態になっていました。
そして、呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪というユーザー(呪詛兄貴)が、「真夏の夜の淫夢」とけものフレンズ2の関係者(所謂「コアメンバー」)を組み合わせ、誹謗中傷を含んだ過激な内容のMAD動画を複数投稿し、注目を集めていました。
そのユーザーが、3月24日に、けものフレンズ2の主人公であるキュルルを『下痢便主人公』として、そのキュルルのキャラクターデザインを改変した動画を投稿。これが視聴者から好評を得て、二次創作キャラクター「ともえちゃん」が誕生しました。
そして、翌日の25日に、ともえちゃんとイエイヌのフレンズを組み合わせた二次創作企画として「けものフレンズR」が発表されました。
その後、ともえちゃんを使用したエア本の釣り動画が投稿される程度には認知される様になりますが、成立の経緯からけものフレンズRは対立の種となり、投稿祭が開催されたりもしましたが、現在では衰退しています。
(『けものフレンズRの経緯』より)
元々創作者が多くない上、全体的な行動が下火になったのもあり、ムーブメントとしてのけものフレンズRは事実上終了したと見なされた。一方で極少数のR創作者はこのサイトに関わらずニコニコ静画、pixiv、twitterなどで細々と活動を続けている。
主なキャラクター
ともえ
R作品の主人公であり中核となる存在で、けものフレンズRを象徴するキャラクター。R支持者からはもっぱら「ともえちゃん」と呼ばれる。
『2』を知る人間なら一目でキュルルをモチーフとしたキャラクターであることが伺い知れるデザインである。水色の帽子、スケッチブック、青いベスト、左右で異なる瞳孔の色など、細かな変更こそ認められるもののキュルルの特徴がほぼそのまま用いられている。
彼女がイエイヌやその他フレンズをパートナーにパークでの日々を過ごすというシチュエーションが、多くのR作品においての基本となっている。
イエイヌ(雑種)
家で孤独に留守を守るという9話での扱いがあまりに不憫だとして2アンチから哀れまれており、Rにはその誕生と同時に取りこまれた。
多くのR作品でともえが孤独なイエイヌを家から連れ出して冒険を始めるというのが基本ストーリーとなっており、Rファンにとって彼女やその他フレンズとの冒険に参加させる行為は『2』での不遇な扱いからの「救済」とされている。
一方で現行ファン界隈では『2』本編においても極端に孤独ではないとされており、R支持者のイエイヌへの哀れみは一方的なものだとしている。本来のイエイヌの信念は家の主人が戻るまでその留守を守るというもので、それを無視してともえのパートナーにして外部へと連れ回すRでの扱いは単に『2』から遠ざけたいエゴを押し付けているだけだ、というのが現行けもフレファンからの意見である。
G・ロードランナー
飛行能力と俊足を併せ持つオオミチバシリのフレンズ。NEXON版とはデザインが異なる。
『2』本編では7話にてプロングホーンに付き従い敬語を使う腰巾着であり、一方で他のフレンズに対しては小生意気に振る舞うというキャラクター、そして終盤でのチーターとの和解や、プロングホーンとチーターのみが描かれて(実際はチーターとプロングホーンとの一騎打ちの情景を描いたもので、ここには逆にロードランナーがいると不自然になる)いて、自分は仲間はずれにされた形のキュルルの絵を見て呆然とするという展開が視聴者の笑いと同情を誘いイエイヌより先に一定の人気を得たフレンズでもある。
Rが登場する以前に『2』に出演したフレンズだったが、上述の展開を哀れんだR支持者によりRに加えられた。
愛称として「ゴマすりクソバード」、略して「ゴマちゃん」と呼ばれることがあるが、これは当時『2』へのアンチ4コマ漫画やイラストでアンチから人気を博していたバッタ(絵師)が考案したものであり、本編とも関係なく、「クソバード」の通り蔑称に類する呼び方である。『2』へのヘイト感情が高まっていた流れもあり、『2』アンチにこの呼称が定着してしまった。
Rの基本設定では「ひょんなことからプロングホーンのもとを離れ、ともえたちと行動を共にする」とあり、プロングホーンの腰巾着であることは『2』を踏襲している。尊敬して行動を共にするプロングホーンから引き剥がす必要性は現行けもフレファンから疑問視されている。
アムールトラ
『2』では意思疎通が出来ず、セルリアンに強い攻撃性を示し場合によってはフレンズにも牙を剥く「ビースト」という存在として登場した。なお、この時のデザインは京都市動物園とのコラボの際にリデザインされたものであり、R作品では殆どの場合この姿である。
新デザインの評価は高く、同じく漫画版でアニメ版から大幅に展開が変えられる等のフォローが入っている。『3』でもメインストーリーに関わらないガチャフレンズながら実装されて大きな話題を呼んだ。
『2』の12話において、キュルルによる誘導でフレンズ型セルリアンのひしめくホテルでセルリアンと戦闘し、倒壊するホテルの瓦礫で見えなくなるようになりながら姿を消すと言う形で本編から退場した。
しかし、瓦礫とアムールトラの位置関係がわかりづらかったためか見ようによっては「瓦礫の下敷きになった」さらに「キュルルが勝手に利用して見殺しにした」ように見えたため、「アムールトラも救いたい」としてRの一員に加えられた。
ラモリさん
ラッキービーストの亜種。詳細はリンク先にて(im9107551)。元は考案者が先に描いていた「ジャパリクルーザー」のイラスト(im9104277)に描かれていた、サングラスを掛けたラッキービーストを更に発展させたものである。
着想元は明確にされていないが、テレビ番組「ミュージックステーション」の司会を務めるタモリ氏であるとされている(2017年4月にけものフレンズ作品の主題歌を担当するどうぶつビスケッツとPPPが同番組に出演している)。
呪詛兄貴の発案や公式フレンズでは無いためR創作の中でも存在感は薄く、R界隈では一応の認知度はあるものの、作品での露出には恵まれていなかった。
るり
セルリアンをモチーフにしたキャラクター。名前の由来は「セルリアン」から「ルリ」を抜き出したもの。(詳細:im9158625)。パン耳氏の独自設定ではアムールトラがビースト化する経緯に関わりを持つとされる(詳細:im9160620)。
単体でも人気の高いラッキービーストの特徴を色濃く残すラモリとは異なり、一見してセルリアンはおろか、けものフレンズ関係のキャラクターとも認識しづらい独自性の強すぎるデザインである。ラモリと同じくR創作者の間でも認知度こそあるものの扱われることは少なかった。
なお、NEXON版・3にはセルリアンでありながらフレンズでもある「セーバル」が存在している。
問題点
Rは成立経緯や設定の矛盾点等、二次創作としての問題を指摘されている。
二次創作としての理念
理想としては二次創作は原作が好きだからこそ行われるべきものであり、そのような人たちがが集まるのが同人である。これは版権者への批判を許さない立場からは基本理念と呼んで差し支えない。
しかしけものフレンズRは『2』への批判やヘイトを下敷きにしているため、Rの制作者に『2』が好きな人はほとんど存在せず、Rを制作する人はお世辞でも『2』が好きだとは言わないし言えない。このような状況から公式支持を前提とする現行ファンから見たRは同人の基本理念を満たしておらず、同人誌即売会から出禁にされている。逆にR支持者もほぼ例外なく「R批判者は自動的に『2』肯定派である」という認識をもっている。
支持者の主張
原作が好きではない立場からの二次創作、あるいはキャラの尊厳を蹂躙する二次創作自体はあらゆるコンテンツで見受けれられる存在という認識は現行ファンにもある。しかし現行ファンの認識では前者は同人ゴロ、後者は凌辱、エログロの18禁作品であり衆目に見えないところで行われければならないもので、ましてや版権者への批判目的の二次創作など論外である。
しかしけものフレンズRの創作は「呪詛から生まれた祝福の子」の言葉が表すようにこの作品こそが『2』の問題点を改善した作品であると主張する人間が多数存在したため堂々と行われた。「原作の『2』を支持する人間はおかしい、Rこそがまっとうなけものフレンズだ」という意見もごくあたりまえのものであった。現行けもフレファンからはこのような主張はニューリーダー病のようにしか見えず、ヘイトを何年たっても高め続ける要因となった。なおこのような主張はR支持者、制作者を名乗る立場から窘められることもあったが、批判派でありながら支持者のふりをする悪質な「なりすまし」によるものとされることがほとんどだった。これもまた、現行ファンによるさらなるヘイトを高めた。
著作権違反
R原作者が書いた祝いのおやくそくという文書には「元ネタが元ネタなので著作権も何もないので改変は自由」という記述がある。現行けもフレファンはこれを「けものフレンズ」の著作権を無視して権利主張や商売が自由だと主張する著作権ロンダリングと見なし、けものフレンズRが真っ当な二次創作ではない根拠の一つとしている。
なお当然、R原作者が法的に放棄できる権利は彼が作った二次創作物についてのみであり、けものフレンズ自体の権利は公式が持つ。逆に言えば公式がどのように二次創作を扱うかも公式次第である。今のところ公式はRを黙認しており、自由な二次創作とファンの多様性に理解と寛大さを示す立場を維持している。このため現行けもフレファンがRを避けるには自衛が求められるのが実情である。
作者の存在
Rはその成立経緯から、問題が山積する二次創作である。現行けもフレファンからRの問題全ての元凶と見なされているのが、他ならぬR創始者の呪詛兄貴である。
彼はRを作る以前、『2』の内容と制作陣、KFPとその参加企業を誹謗中傷するヘイト動画を投稿しており、Rの足がかりとなったともえに関しても、2の主人公キュルルへのヘイト要素が色濃い。彼はRが本格的に動き出したときにヘイト創作を行う虚しさを認めたが、『2』とキュルル、そして『2』制作陣に対する謝罪は何一つ無かった。そのためむしろ『2』に対する悪意を捨てない意思を明確にしていると現行ファンは見なしている。
こうした呪詛兄貴の有り様とそれを取り巻いていた状況は初期のRに『2』アンチの要素を持たせ、それを推進したR支持者の「健全で潔白な三次創作」アピールも現行けもフレファンの感情を逆なでして「Rは悪質なヘイト創作」という認識を補強した。
なお呪詛兄貴はそのヘイト創作上でけものフレンズ一期と同作品の監督を務めたたつき(アニメーション監督)のファンであることを示唆しており、それがRへの支持を集める理由の一つとなっていた。しかし呪詛兄貴本人の手からたつき作品の二次創作は一切公開されておらず、また具体的にたつき作品への言及が為されたこともなく、あくまで「示唆」という仄めかしの範囲を出ない。
更に一期をリスペクトしているとされるRの基本設定は細かい矛盾も多く呪詛兄貴が本当に一期を視聴したかについても定かではない、とされている。あまりにも徹底して言葉を避けている点から「彼にけものフレンズに対して元から興味や知識はもともと無く、実際は『2』の炎上騒動に便乗し、熱心な一期ファンやアンチを焚き付けて対立煽りを仕掛け、騒動の拡大を狙っただけの愉快犯だったのではないか?」という意見もある。
設定への疑問
呪詛兄貴により動画(sm34862414)と静画(im9098445)にて詳細なストーリー設定が作られているが、一期を参考にしたという設定の一部が実際の一期とは異なるとして現行ファンから疑念や困惑を抱かれている。
食料は従来どおりジャパリまんのみ
『2』にはNEXON版からの設定を引き継いだ『ジャパリ~』とつく食べ物が多数登場する。これに対し一期でジャパリとつく食べ物はラッキービーストが配給しているジャパリまんしか描写がなく、フレンズの主食となっている。
一方で一期では2話でアクシズジカが土を食べたり、7話にて作られたカレー、カレーの材料となった野菜類も登場し、またカレーを作る際に参考にした書籍には様々な料理が掲載されているなど、一期にはジャパリまん以外の食料は存在する。当然、それ以前のコミックスやNEXON版アプリでも様々な食料が登場としている。
食料は従来通りジャパリまんのみとは、ジャパリ食品がジャパリまんのみという意味と思われるが不明瞭でもあり、意味もなく創作を幅を狭めかねないルールとなっている。
セルリアンには「へし」がある
一期独自の設定としてセルリアンには「石」と呼ばれる弱点がある。これをサーバルが発音した際「へし」と聞こえた空耳が元となっている。
しかしあくまでも一部の視聴者による個人的な空耳で一期ファンによる内輪ネタだとし、ネットミームを知らないファンには意味が通らなくなり混乱を招く。
また現行けもフレファン界隈では一期ブームは粗悪なネットミームを野放しに拡散した側面があるとされており、「へし」もその一つと見なされRが白眼視される理由の1つになっている。また、このルールは呪詛兄貴が1期本編を観ないでネットの情報だけで決めたからこんなルールが出来たのではないか?という考察もある。
ゴマちゃんという呼び方について
呪詛兄貴の設定ではG・ロードランナーをゴマちゃんと呼んでいる。しかしそもそもこの言葉は「ゴマすりクソバード」の略であり、二次創作者であるバッタ(絵師)自身の作品の中で考案したもので、呪詛兄貴によるRの基本設定ではない無関係なネットミームである。
呪詛兄貴が「ともえは礼儀正しく優しい」という設定を付ける一方で、G・ロードランナーに対して蔑称の要素を持つこの呼び方、ないしは略したゴマちゃんと呼びつけることへの批判は強い。そしてR作品でこの呼び方を採用している作品も存在しない。
ヘイト創作としての実態
呪詛兄貴の度重なる『2』と制作陣への誹謗中傷を肯定の意を持って声高に、黙認した支持者の手により、『2』を否定する基本姿勢に対し「ヘイト創作」と見做す声は一期のみのファンが離れ『2』以降のファンが主流となった現行ファン界隈では根強いものとなった。
けものフレンズに限らず、今日様々なアニメ・漫画・ゲーム等を対象に当たり前のように行われている二次創作だが、それは元となる作品の著作権(場合によってはその他知的財産権も含む)を所有する企業や組織のファン界隈に対する理解と寛大さ、そして一定のモラルの保持を信用されて成立しているものである。それを無償で利用し娯楽として充実を享受する立場としては、最低限の節度と良識を持ち、利用規約の範囲を逸脱しないよう努めるのが殆どの場合で常識となっている。権利者へのヘイト創作は何があっても許されないというのが現行ファンの総意である。
また、呪詛兄貴の手により外部サイト経由で配布された画像素材はKFPの定める二次創作のガイドラインに明確に違反しており、ダウンロードの際に使う英数字のキーワードも「KFP死ね死ね死ね氏ね死ね」と読める綴りであったり、アップロードされた際のオリジナルファイルネームも「下痢便主人公.zip」等であることが確認されており『2』とキュルル、そしてKFPに対し徹底した侮辱の意が明らかになっている。
こうした実情がひと括りに現行けもフレファンのRへの印象を悪くする事は想像に難くなく、Rへ参加することはそれらのヘイト表現、思想に賛同あるいは容認するものと見做され、呪詛兄貴の手を離れたR作品であってもヘイト創作の誹りを免れない。
同人界隈からの疎外
二次創作活動に専念する人々で構成された同人界隈もRに対し拒絶する姿勢を取っている。
けものフレンズの同人活動は今も単発のイラスト作品や、同人誌のリリースが活発であり、多数の参加者が特定のテーマに沿ったイラストや小説を持ち寄って合同誌が定期的に製作、配布されるなど、2023年現在も一定の活況を維持している。
しかしRについては同人での展開は殆ど見られなかった。アンチに転向した一期ファンが去ったけもフレ界隈は『2』を肯定するファンの割合が多く、特に同人活動に勤しむ人たちの中では顕著だった。
そして2020年、ネット上による同人誌の販売を目的とした「リモート同人誌即売会」である「あなたはけものがお好きですか?」が開催されたが、主催者はRに関して以下の経緯をツイートし、参加拒否を明言した。
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/BanrakuFriends/status/1313818309456883712
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/BanrakuFriends/status/1313821786853662721
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/BanrakuFriends/status/1313824924167892994
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/BanrakuFriends/status/1313799468114866177
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/BanrakuFriends/status/1313799469876486144
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/BanrakuFriends/status/1313799472112041985
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/BanrakuFriends/status/1313799474406277121
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/BanrakuFriends/status/1313799476193095680
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/BanrakuFriends/status/1313799478046945280
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/BanrakuFriends/status/1313799479951151104
一方で、これらの動きに対抗する形でRに関わる創作者たちからは実際に同人誌を出版、頒布するという動きも見られなかった。
イベントに関しては上記イベントに対抗する形でほぼ同時期にR作品も参加OKであった「うぃーあーふれんず!」というリモート同人誌即売会も企画されたがサークル参加が無く実質未開催のまま終わっている。
対人トラブル
Rには『2』へのアンチ感情を抜きに純粋にともえや世界観に魅力を感じファンになっている者、あるいは事情を知らず後からファンになった者も一定数存在する。
しかし『2』以降のけもフレ界隈には『2』に抵抗のないファンを始めとしたRに対し否定的な者も多いため、主にTwitterといった場所で安易にRやともえを支持したり描いてしまったために、それまでの人間関係を一方的に解消されてけもフレ界隈から去らざるを得なくなった事例が発生している。
「Rは成立経緯から今に至るまで、『2』と公式へのヘイト活動である」と認識されているため、Rを支持することはヘイト思想も同様に支持すると見做されかねないためである。
過激な信者の存在
Rは発足当初から作品やファンやアンチへの中傷や否定をする「信者」の存在が問題視されている。
ニコニコ静画ではファンアートにて作者やキャラクターへの誹謗中傷の書き込みが多発し、またTwitterでは長きに渡り批判を展開し続ける人物が存在している。
こうした人物らの言動は過激であると反感と警戒心を抱いている人も多い。
この他にも、作品を直接コラージュしたヘイト表現を含むイラストの出現もあるなど状況は混沌を極めるようになっていった。そうしたことから、Rはジャンル本体の問題と同時に、その周囲につきまとう過激な人物らの存在も大きな問題となっている。
「公式作品」の不在
R作品を手掛けていく上で、一つの指標となる「公式作品」と呼べるものが存在せず作者ごとに細かい設定やキャラの役回りが異なる点である。
本来公式作品という原作を基準とする二次創作は、物語が始まるまでの背景やキャラクターについての説明をある程度原作に任せて省略できるのだが、Rではそれができない。
物語の導入部として成り立つ基本設定こそ存在するものの、それらの情報も他の創作者が手掛ける前提なのか断片的であり、また作者や誕生経緯の問題から詳しく調べることを避けるRファンも少なくないため、Rファンの間でも基本設定の周知は微妙である。
現行けもフレファンはこの問題をRが原作となる『2』を無視・毀損する体裁であるためとしている。現状ではR作品を閲覧するということは、その出自に関して一定の知識と理解があることを前提としているのが実情である。R作品は予備知識を持たない現行ファンにとっては無視できない説明不足を抱え込む場合が多く、読者は「けものフレンズRとは何か」をという基本的な情報を得ることが出来ないまま「キュルルによく似た謎の女の子」や「2に登場してはいたがそれぞれ全く接点の無かったフレンズが何故か仲良くしている」という奇妙なものを目の当たりにすることになる。
沈静化
発足間もない2019年には自由な二次創作という「美談」と共に界隈にその名を響かせたRだったが二年もすると下火となり、「『2』への当てつけ」という側面が非難されるようになった。
『2』のアニメや漫画版が放送終了や連載終了を迎え、『3』やけものフレンズVぷろじぇくとと言った新たな展開が活発化するなど状況が更新され、『2』を肯定するファンの声が自然と大きくなっていったけもフレ界隈のなかでRは敵視されていく。さらにアニメ由来ではないフレンズが大量に実装されるに伴い、どうしてもアニメの時間軸でしか描けないRは自由度が低い世界観になってしまった。
現在も少数のR創作者がイラストやMMDモデルによる動画を中心に活動を続けているが、『3』から入った『2』に抵抗のないファンが主流となった現行けもフレ界隈からは見向きもされず新規層を取り込むのは絶望的である。
またブームの沈静化に伴い、Rに反感を抱いていた現行ファンによる批判が表面化し、それに厄介な支持者が論破されるような主張を繰り返すように挑発して同人界隈という二次創作活動の本拠地からも拒否されつことにもなった。そのためRというジャンルは散り散りになった一期ファンとしか繋がれない孤立した存在と化した。
また、2021年10月25日には経緯でも示したように、非公式ウェブサイトが更新終了してしまう。
かくして『2』への批判的な話題性と支持する一方的な言論に依存する形で立場を維持してきたRは、『2』を肯定できるファンから逆に「公式アンチでありながらファンを名乗るRこそが独善的で悪質なヘイト創作」と白眼視されるという評価が定着し、このような二次創作が存在し続けていることが問題視され続けている。
関連用語
けものフレンズ
けものフレンズRや『2』の大元となるメディアミックス作品の総称。アニメ一期の事も指す。Rは一期の世界観に準じたものであるとされており、『2』でも登場したかばんやサーバルも同作準拠の外見、ポジションで扱われる。Rの支持層も一期のみのファンが中心である。
けものフレンズ2
けものフレンズのアニメ2作目であり、Rの原作となるアニメ作品。放映前から強い批判に晒され、放映中も多くの一期ファンがアンチに転向した。現在に至るまで評判の良くない映像作品の比較対象としてたびたび話題にのぼり、カジュアルにサンドバッグにされてしまっている。
しかし放送当時から考察するファンや二次創作の動きも見られ、現在のけものフレンズファンは程度の差こそあれ『2』を肯定している。
漫画版けものフレンズ2
『2』のコミカライズ作品。著者は内藤隆。純粋な『2』の漫画版ではなく、アニメ版への批判に対応して独自の展開や設定、キャラクターデザインへのアレンジなどが加えられていて現行けもフレファンからの評価は低い。
作者がtwitterでゴマすりクソバードをネタにした際は現行けもフレファンから強い批判を受け、次は無いと思ってくださいと釘を刺された。また一期のみのファンからも『2』であるというだけで叩かれる不遇の作品。
一方でRに登場するフレンズにも掘り下げやフォローが成されているため、自由に設定を作っていたR界隈に動揺をもたらした。
けものフレンズ3
『2』の放送終了後にサービスが開始されたスマートフォンゲーム。アーケード版「プラネットツアーズ」も存在していた。
「3」と銘打たれているが、パークが健在な過去の時代を舞台にしており『2』の直接的続編とは言い難く、むしろNEXON版の続編でありアニメ版2作品への橋渡しとなるであろう作品。Rに取り入れられたG・ロードランナー、イエイヌやアムールトラも新たな公式設定を得て登場している。
キュルル
けものフレンズ2の主人公。ともえの改変元である。現行ファンの間では等身大の子供らしい性格だとして人気があるがアンチからは非常に忌み嫌われている。
Rの発足間もなくは立場的に基本Rとは無縁とされていたが、「誰ものけものにはしない」という建前からともえと共演する作品も少なからず見られるようになった。とは言えRファンは2に強烈な嫌悪感を持つ者が多く、R作品を手掛ける作者の中にはキュルルの許容をタブーとする雰囲気を持つ者も多く見られ、R勢の中でも意思統一はできていない。
R外でのけもフレ界隈(一期のみのファンは除く)では『2』同様今日に至るまで根強い人気があり、放送終了後も定期的にファンアートの投稿や同人誌への出演が多数なされている。
【キュルカス滅びよ】下痢便主人公から下痢便要素をできるだけ抜いてみた.kfp
呪詛兄貴がニコニコ動画に投稿した、けものフレンズRの発端とも言える動画。
現在はニコニコ動画からは削除されており、YouTube等への転載が残るのみとなっている。
リンクはこちら。(過激な流血・アンチ要素を含むため閲覧注意)
その内容は胸にナイフを突き立てられ血塗れで横たわるキュルルを映した後、キュルルの外見を改変していき別のキャラクターに仕立て上げるというもので、この改変キャラクターが後に「ともえちゃん」と名付けられた。
動画内ではキュルルを指して「キュルカス」「下痢便」「ウジウジしてる割にイキるキモい性格」と貶める文言が並んだが、当時はキュルルへの批判が強まっていた時期であり一期ファンを中心とする支持者はこの動画を絶賛。後のRブームの出発点となった。
祝いのおやくそく
呪詛兄貴(祝詞兄貴)が提唱したRの基本設定。「元ネタが元ネタなので著作権も何もないので改変は自由」とうたっているが、もちろんそれが適用されるのは呪詛兄貴が勝手に作った設定のみである。詳細な設定やストーリーの時系列などは動画(sm34862414)と静画(im9098445)参照のこと。
- 投稿者が提示する設定群はあくまで一例(使用例)
- 元ネタが元ネタなので著作権も何もないので改変は自由
- エッッッなのも鬱なのもOK
- ただし「2」のようなギスギス要素は控えてくれたら嬉しい(小声)
- ともえちゃんはサーバルとカラカルではなくイエイヌがパートナー。
- 食料は従来通りジャパリまんのみ
- 当然セルリアンには「へし」がある
- かばんちゃんは主人公たちを助けるために、当時の姿でサーバルと共にちょっとだけ登場。或いは未登場。
ニコニコ静画
ニコニコ動画が提供するイラスト投稿サイト。
イラスト作品の多いRにとっては拠点とも言うべき場所である。
匿名でコメントを投稿出来ることから荒らしや中傷のコメントが問題となっており、Rのイラストにおいても初期から現在に至るまでコメント欄やタグが荒れることが多発している。
Rの初期には意図的にキュルルを省いた作品やキャプションが目立ったことから、呪詛兄貴とは関係なくRに「2へのヘイト」の側面があることを強く示していた。
呪詛から生まれた祝福の子
Rブームの初期において、主にともえをクローズアップしたイラストにタグ付けされていたワードである。「呪詛兄貴」から生み出され、多くの支持者に「祝福」をもって迎え入れられたという経緯から発生したとされる。
ネガティブから生まれたポジティブ
Rブーム初期のイラスト作品に、主にニコニコ静画などで頻繁にタグ付けされていたワードの一つ。
具体的にその意味が語られた事は無いが、呪詛兄貴によるヘイトというネガティブから、ともえやRという「ポジティブ」が生まれたという意味合いと思われる。
またアニメ版けもフレ『2』作品のプロデューサーを務めた細谷伸之氏のツイッターでの「ネガティブからポジティブは多分生まれない」という発言を皮肉った説が濃厚である。
ジャパリ天満宮
R作品の中でも呪詛兄貴が直接手掛けたものに付けられていたタグである。以前は静画でも用いられていたが、現在は動画作品一つのみに付けられている。
呪詛兄貴はそのヘイト動画の過激さと動画制作技術「祟り神」の別名でも呼ばれており、そこから同様に祟り神と恐れられた菅原道真を祀る天満宮を引用して出来た言葉とされる。
一種の「聖地」に相当する表現であるとも推察されている。
救い隊
Rの初期の作品に付けられたタグの一つ。
この言葉単体で使われることは殆ど無く、主にイエイヌ・ロードランナー・アムールトラと言ったR登場フレンズを文頭に置く形で「〇〇を救い隊」と使われる。
このタグが付けられる作品の特徴としては、アニメ『2』の9話や12話等にともえが介入している作品が目立つことである。
Rファンにとって、『2』本編で不遇の扱いを受けたとされるこれらのフレンズに対し、Rに招き入れ、その設定の元でキャラ付けをしていくことを「救済」とする思想を表す言葉と言える。
開拓者コンビ・トリオ・カルテット
初期のR作品にタグとして付けられた言葉の一つ。
ともえとイエイヌの二人(コンビ)に始まり、ロードランナーが加わって三人(トリオ)最後にアムールトラも参加して最終的に四人(カルテット)となるR特有の集まりを指した言葉だとされる。
しかし匿名の閲覧者が付けたタグである故に、何を「開拓」するのかはRファン内でも明確な定義が定まっていない。
本当の愛はここにある
アニメ一期のオープニングテーマ「ようこそジャパリパーク」の一節。二次創作においては愛や友情を扱ったものや、原作へのリスペクトを感じさせる作品に添付するタグとして用いられる。Rの初期には多くのイラスト作品でこの言葉がタグとして付けられた。
現行けもフレファンはRを『2』やキュルルへの排撃に走った作品と見なしていて、一期の作風に拘泥して十人十色の有り様を認めないはずのRがこの言葉を使うことに強い嫌悪感を覚える者が多い。
ちなみに、けものフレンズ全体のキャッチフレーズは上述のリモート同人誌即売会の名前としても採用された「あなたは、けものがお好きですか?」である。
廃材アート
R作品に頻繁に付けられたタグの一つ。
大百科における同項目では、「ニコニコ動画においての『廃材アート』とは、主に糞曲・クソゲーなど、おおよそ通常の状態では価値を見いだせない廃材のごとき娯楽を利用して作られたMADなどを指す(この場合の廃材とは公式や原作者が作った物をゴミだと皮肉っている)」という記述の通り、元の作品に対する敬意を持たず、ただ「素材」として利用する作品を指す言葉である。
ゴマすりクソバード
呪詛兄貴の設定におけるG・ロードランナーの愛称。元はバッタ(絵師)の四コマ漫画(im9010764)。その無遠慮な内容と妙な語感の良さが話題を呼んだ。
しかし「ゴマすり」「クソバード」の語句が示す通り蔑称でもあり、Rの世界観であっても酷い、あるいはネットミーム故に作中では説明のしようがなく不適切であるためストーリーのないネタ動画作品以外では用いられていない。
三次創作
二次創作を元に作られた作品の事。人気のアニメやゲームの二次創作では、原作とは異なる独特な表現や設定によって独自に人気を得る作品も珍しくなく、そのファンの手により作られる。二次創作を楽しむ過程で知らずの内に触れている機会は多い。
呪詛兄貴はRを指して「三次創作」と称しているが、明らかに『2』の二次創作の定義に当てはまるRに対してこう呼ぶ理由は、呪詛兄貴の『2』と制作陣へのヘイト行為や「元ネタが元ネタなので著作権も何もないので改変は自由」との発言から察するに「『2』を公式作品と認めない」意思によるものだと思われる。
真フレ
「真のフレンズ」の略。元は理想的なけもフレファンを指したが、けものフレンズ2炎上後は公式支持者への蔑称である。その後はアンチ側の拡大解釈が重なり、現在は概ね「アンチに都合の悪い人物」の意味となっている。R批判者はアンチから公式支持者の真フレと見なされる傾向が強い。
けものフレンズR 非公式webサイト
けものフレンズRの情報を監視していたウェブサイト。管理人はBymnet1845。過激な『2』アンチに真フレと見なされていた現行けもフレファンである(リンク)。
2021年10月25日をもって更新終了し、その際に上記のコメントを載せた。これにより、現行けもフレファンはRが沈静化したと見なした。
けものフレンズR wiki
R創作者が実際に使っていたとみられるサイト。Rの情報が広く集められているが、現在は既に訪れる者がほとんどいない廃墟となっている。
呪詛/祝詞兄貴
けものフレンズRを生み出した人物。上述の通り、『2』制作陣への激しい非難から始まり、後にともえとRの発案を期にR創作へと方針転換。その後短い活動期間を経て現在は完全に沈黙している。
MADという形で『2』への不満から来る怒りを表現したとされ、Rを生み出したことで当初は『2』アンチからは高く評価されていた一方、現行けもフレファンからは制作陣への誹謗中傷やキュルルに対する仕打ちなどを厳しく批判、批難されている。
動画等で行われたスタッフへの誹謗中傷は名誉毀損や侮辱の罪に、Rに関しては著作権侵害及びその扇動として、法律上明確に犯罪行為として成立し得るもので、もしこれらについてKFPの参加企業、スタッフに訴訟された場合、重大な刑事罰が課せられる可能性が高い。
原案
関連項目
けものフレンズ+i(Rと同じく、けもフレ2への反発を明確にしている)
イエイヌ(けものフレンズ)
G・ロードランナー(けものフレンズ)
アムールトラ(けものフレンズ)
ともえちゃん(けものフレンズ)
呪詛兄貴(祝詞兄貴)
関連リンク
けものフレンズR 非公式ウェブサイト
けものフレンズRとは【PIXIV百科事典】- PIXIV内のR紹介記事
けものフレンズR wiki - 有志によるwiki
- 922
- 0pt