こうの史代単語

自身のイデオロギーに自覚的でないか足元を救われないように何も言わない連中は自分や自分の好きなものを政治的なものの範疇外と断言して、そうじゃない連中を叩く
はっきり言って作品が道具のような扱われ方は、むしろそういう「思想に関係ない」という発言において最も著しい
自分の嫌いなイデオロギーがあるなら、自分の対抗イデオロギーを主張して真っ当にすれば良い
中道やノンポリを掲げて、イデオロギッシュな発言にマウンティングをする道具にコンテンツを使うべきではない

「政治は関係ない作品だ」という発言自体が左巻きを殴る棒としてしか機能していない以上、その発言自体が非常に政治的だ
もし政治が関係ない作品であるならば、誰がどこで何を言おうと、その「政治的でない部分」だけを語っていればよろしい
語るに落ちるというのは正にそういう部分だ
自分は「こうの史代作品は政治的か？」にはイエスと答えるし、「政治的でない要素はあるか？」にもイエスと答える
完全に政治的でしか無いコンテンツも無いし、逆に全く政治と無関係なコンテンツも無い
俺はこうの史代の政治的部分や作品内でのその取扱には賛意と反意の両面ある
こうの史代の政治とは無関係な深みや表現技法の素晴らしさ、逆に政治的問題を扱う時の手つきへの反感、両方共この世界の片隅に以前から指摘されてきたことだ　全く新しくない
政治的な発言もしないし、自分の好きなものは政治と関係ないがゆえに、無謬であり、ゆえに他の政治的発言を叩いていいなどというのは傲慢だろう

昭和っぽい空気を感じさせるのが上手くてすごく好き
…逆に桜の国（二）の舞台が21世紀な事に気づいた時はかなり見返したがｗ
人物の服がたいてい無地とか簡単なしま柄とかシャツなんだよな
トーン使わないし、線も柔らかくて直線的でないし大体モノクロ絵だし
最近の服は安いのでも凝ったガラや文字プリントが普通についてたりポケットとかパーツや飾りが多かったり、あんまり気にしてこなかったけどそういう所に道行く人の景色の違いが出てくるんだな―と気づかせてもらった

>>10 >>11
ありがとう
心意理解してくれる人がいて安心しました

ごめんね、話振った自分が悪いのだけど
正直8B4IBjA6H9氏みたいなのが釣れてしまう状況が悲しいのよ（；；

分かった分かった
分かったからどっかいけ

作品にすごいキャリア感があるから60歳以上の人だと思ったらまだ50にもなってないという

ほのぼのとした「ぴっぴら帳」も好きだし、ちょっと血の気が多い「ぼおるぺん古事記」も好き。ハズレなし

「みなみさんの夏休み」の主人公の髪型がインテークっぽかったり、萌え４コマパロをやったりと、読んでみると意外と今っぽい(古いか)
別にトーンを使ってないわけじゃない(画材は作品によって変わる)んだが、あそこまで徹底してカケアミで描いてると見開き一枚絵とかがとても有機的で良い　かっぱのねね子に収録のイラストはどれも良い　特にプラネタリウムが白抜きで描いてあるやつ
しかし、「古い女」と「私の白日」がわしズム掲載と気付いた時は驚いたな　どういう経緯で話が行ったのか、小林よしのりは読んでどう思ってたのか…
あの「あえて口には出さないが、然るべき事は分かっているし態度にも出す」というのは当人の作風にも表れてるので、そこを汲み取るかどうかで受け取り方の変わる作家だろうな、と

こうの先生の漫画やイラスト、地味に登場人物のデコ出し率滅茶苦茶高い気がする

デビュー作の街角花だよりが百合
まんがタイム系雑誌あたりにまた百合連載してくれないかな