![]() |
この項目は、スマートフォン版では崩れる箇所があります。(文章の閲覧自体に支障は特にありません) 左上のメニューからPC版表示に変更(メニューがない場合既にPC版表示です)するか、パソコンでの閲覧を推奨します。 |
![]() |
この記事は第403回のオススメ記事に選ばれました! よりツルツルできるような記事に編集していきましょう。 |
こおりのぬけみちとは、ゲーム『ポケットモンスター』シリーズに登場するダンジョンである。
概要
『ポケットモンスター 金・銀・クリスタル』とそのリメイク版『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』に登場するジョウト地方の洞窟ダンジョン。現在では恒例になっている、シリーズ初の氷雪系ダンジョンでもある。
名前の通り、洞窟内にはウリムーやデリバード(銀・クリスタル限定)、ルージュラなどのこおりタイプのポケモンが多く生息する。
この洞窟を通り抜けないと最後のジムがあるフスベシティに辿り着くことができないことから、ストーリープレイ上攻略が必須となっている。ストーリー終盤のダンジョンということもあり難易度が高い。以下にその高難易度と言われる所以を挙げる。
高難易度と言われる所以
ひとことで言い表せば、「すっごい滑るよ!」
他のRPGでもお馴染みの仕掛けだが、ダンジョン手前のチョウジタウンにあるジムと合わせて、シリーズで初めて「滑る氷の床」のギミックによるパズルが導入された。
これは、一回移動すると入力を受け付けた方向に、壁や障害物にぶつかるまで直進するというもの。
だだっ広いスケートリンクのような氷の床を滑りながら、あちこちに何回もぶつかって出口を目差していくわけだが、「同じ所ばかり滑っている気がする」「またこの岩か」「すぐそこにゴール地点が見えているのになかなか思ったようにたどり着けない」というもどかしさ、パズル全体像の把握のしづらさもあってストレスと疲労を感じやすくなっている。その氷の床のパズルの数々を次から次へとクリアしていかないと次の町へ辿り着けないのである。
そのイライラ難易度に、特に『金・銀』版では「詰んだ」ちびっ子が続出した。もはや「こおりのぬけられないみち」とでも言うべきであろうか。当時兄姉や親に手伝ってもらった人も多いであろう。
あまりにもちびっ子泣かせだったのか、マイナーチェンジ版の『クリスタルバージョン』やリメイク版の『ハートゴールド・ソウルシルバー』では難易度が下方修正されている。
救いは、「ダンジョン内に戦闘となるポケモントレーナーがいないこと」「ダンジョン前半の謎解きラッシュさえ越えてしまえば以降は比較的簡単であること」「基本的に、特に終盤はパズル間を繋ぐ道中が一本道であること」であろう。
攻略指南
- 最初の関門は、洞窟序盤でいきなり待ち受けている一階広間。『金・銀』では14×12マス四方で、最短経路で16手必要。ここに関しては思考停止で無闇矢鱈に操作しているだけでは到底クリアできない。
コツは、やはり方眼紙等にマッピングしてルートを逆算していくことであろう。
詰みやすいと言われているのは主に『金・銀』版のここのことで、これさえ越えてしまえば、手間はかかることがあってもそれほど難しくはない。 第二の関門は、地下二階の大広間。このフロアは、上のフロアから「かいりき」で四つの岩を落とし、氷上の障害物にすることでようやくクリア可能になる。果てしない広さの割に難易度は低いが岩を落とすのに手間がかかる。(基本は四つの岩全てを落とさないとクリアできないコンセプトと思われるが、実はある一つの岩を落とすだけで突破可能である。RTAなどで便利な小技)
これらを越えてもまだ氷の床のパズルは小さなものが点在するが、以降は順路がハシゴからハシゴへのほぼ一本道となっている。- 氷の床以外の場所では野生のポケモンが出現するのでスプレー系アイテム、ポケモン回復のために入口に戻ると再度パズルを攻略しなくてはいけなくなるので回復アイテム、そして基本だが最後の手段の「あなぬけのヒモ」「あなをほる」があると心強い。上述したように「かいりき」を覚えるポケモンは必須なので忘れずに。
あと必要なのは……ちょっとした閃きと頭の回転力だろうか。 - 余談だが、ダンジョン内の脇道の小さな氷の床パズルの先に「ひでんマシン07(たきのぼり)」が落ちている。取っておかないと後々面倒くさいことになるので忘れずに拾っておこう。(リメイク版の『HGSS』では、取らずに進もうとすると近くにいるNPCのおじさんにアイテムを拾うよう呼び止められるようになっている)
滑る氷の床パズル
ダンジョン内の数あるパズルのうち、上述した一階広間のパズル。
- 主人公の立っている右下のスタート地点から、右中央のゴールマーク(モンスターボール)へ向かおう。
- 【操作の再現をする】クリックで十字移動の再現ができます。
- 答えは当記事最下部や各操作再現ページに掲載してあります。
- スマホ版では崩れるのでPC版表示に変更するかパソコンを推奨。
金・銀版(最短16手)
ここではパズルの全体図を表示しているが、実機では主人公の立っている周囲の狭い範囲しか表示されず全体像を把握しづらかった(上下左右に約4マスずつ。当記事冒頭の画像参照)ことに留意されたし。
クリスタル版(最短12手)
マイナーチェンジ版。さすがにちびっ子には難しすぎたのか、広さはそのままに岩の配置が調整され、難易度がやや下がった。新設設計。
ただし『金・銀』と同じく、画面に一度に映される範囲はやはり狭いので侮れない。
ハートゴールド・ソウルシルバー版(最短8手)
DSリメイク版。更に簡略化され難易度がかなり下がった。しかも今作では画面が広く(解像度が高く)、広間の中央に立てばほぼ全体を画面内に収めることができるため、マッピングしなくても全体像を把握しやすくなっている。親切設計。
音楽

洞窟内のBGMの曲名は、ダンジョン名と同じく「こおりのぬけみち」。ジョウト地方洞窟系ダンジョンの「くらやみのほらあな」「ヤドンのいど(GSCのみ。HGSSでは別曲)」でも同曲が使用されている。
不気味に響く低音から始まり、氷の世界を意識したような高音でメロディを奏でる、ミステリアスな雰囲気を漂わせる隠れた名曲である。
シリーズの他の類似ダンジョン
ポケモンのメインシリーズの他の作品に登場する、滑る氷の床が存在する氷雪系ダンジョンや施設。
『金・銀』のこおりのぬけみち以降、毎作登場する恒例のギミックとなっている。多くは、こおりのぬけみちと同じくストーリー終盤や殿堂入り後に訪れることが可能になる。
ちなみに、以下のダンジョンのうち氷要素の薄い「ふたごじま」を除いた全てに、希少アイテムの「とけないこおり」が落ちている。勿論こおりのぬけみちでも入手できる。
- あさせのほらあな(ホウエン地方:ルビー・サファイア・エメラルド・オメガルビー・アルファサファイア)
干潮時のみに行くことのできる洞穴最深部に一面凍り付けになった小部屋が存在する。 - いてだきのどうくつ(カントー地方ナナシマ:ファイアレッド・リーフグリーン)
「いてだき」は「凍滝」と書く。殿堂入り後に訪れることができる比較的小規模なダンジョン。洞窟内の一部に滑る氷の床が存在する。上を踏み続けると床が抜けて下のフロアに落ちてしまうタイプの氷の床もある。 - キッサキしんでん(シンオウ地方:ダイヤモンド・パール・プラチナ)
銀世界の町・キッサキシティにある、殿堂入り後に立ち入ることができるようになる施設。滑る氷の床を攻略していくと最深部に鎮座するレジギガスのもとに辿り着くことができる。 - ふたごじま(カントー地方:ハートゴールド・ソウルシルバー)
最深部にフリーザーがいることでお馴染みの、カントー地方の高難易度ダンジョン。HGSSのみ洞窟内の一部に氷の床が存在する。 - れいとうコンテナ(イッシュ地方:ブラック・ホワイト)
氷雪系ダンジョンとしては珍しくストーリー中盤に訪れ攻略することになるコンテナ施設。倉庫内部の至る所が凍結して滑るようになっている。なお続編の『ブラック2・ホワイト2』ではこの場所にPWTができたため登場しない。 - フロストケイブ(カロス地方:X・Y)
ストーリー終盤に訪れ攻略することになる極寒の洞窟。二階から上のフロアは床のほとんどが滑る氷の床となっている上になんと「斜め移動」まで加わり、こおりのぬけみちに引けを取らない難易度となっている。こおりのぬけみちと異なりこちらは至る所にポケモントレーナーもいる。
この他にダンジョン以外では以下のものがある。
- こおりタイプのジムである「チョウジジム(ジョウト地方)」「キッサキジム(シンオウ地方)」「セッカジム(イッシュ地方)」もジム内部が滑る氷の床で覆われたパズルとなっており、これを攻略しないとジムリーダーのもとへ辿り着けないようになっている。
- 『ブラック・ホワイト』では、チャンピオンロードに向かう10番道路(バッジチェックゲート)の途中に滑る氷の床がある。
- 『ブラック2・ホワイト2』では、ストーリー終盤のイベントでプラズマ団の攻撃によりソウリュウシティを中心に一帯が凍り付けにされる。滑る氷の床や氷の障害物によって一部民家に入れなくなるなど移動が制限される。イベントクリア後に復興し元通りになる。
- 『ブラック・ホワイト』『ブラック2・ホワイト2』に登場するセッカシティとその周辺の道路は、冬になると湿地が凍結する。
- 氷の床ではないが、『ルビー・サファイア・エメラルド』の「カラクリやしき」に滑る床が登場する。リメイク版の『オメガルビー・アルファサファイア』には登場しない。
関連動画
(4分30秒~から)
関連項目
~当記事に掲載した1階広間のパズルの最短解法~
【金・銀】 | 上→左→上→右→上→右→下→左→上→左→下→右→下→右→上→右 | (16手) |
【クリスタル】 | 上→左→上→左→下→左→上→左→下→右→下→右 | (12手) |
【HGSS】 | 上→左→上→左→下→左→上→右 | (8手) |
- 201
- 0pt