こおりタイプとは、ゲーム「ポケットモンスター」シリーズに登場するポケモンのタイプの一つである。
他のタイプについては、ポケモンのタイプ一覧を参照のこと。
概要
- 多くのドラゴンタイプの4倍弱点を突けることが最大の特徴。雪や氷を操って攻撃する。
- 海底や洞窟の奥地など寒い所を好んで生息している。ゲーム後半でないと捕まえられないことが多い。
- ジムリーダーや四天王での人気が高く第6世代までの各世代にエキスパートが存在しているものの、通常のトレーナーでこおりタイプを専門としているのは各ジム内のトレーナーとシンオウ地方の一部の道路、ふたごじまにいる「ボーダー」と「スキーヤー」のみ。おそらく上記の後半のみしか出てこないというのが理由だと思われる。
- 初代ではカンナ先生のおっしゃる通りこおり状態は自然解除されないため倒れるまで全然動けない(対戦では実質ひんしと同義)。第2世代以降は仕様変更され確率で解除されるようになり、また道具や技でも解除できる。
- こおりタイプを含むポケモンは全49種で最終進化形で数えると31種である。第8世代時点で全タイプ中一番少ない。また、その内こおりタイプのみのポケモンは18種である。
- 総数の少なさゆえか、15種類存在する複合タイプは特定系統固有のものが他のタイプに比べ非常に多く、複数系統が存在するものは+水、+飛行、第8世代で初めて固有ではなくなった+電気、+エスパーの4種類のみ。
- 初代では全5種のこおりタイプの系統の内3種がみずタイプとの複合だった。
タイプの特徴
- 「こおり」状態にならない。
- 天候が「あられ」の時でもターン毎のダメージを受けない。
- 「ぜったいれいど」が効かない。(第7世代以降)
- 「ぜったいれいど」の命中力が他のタイプより高い(正確にはこおりタイプを持たないと下がる)(第7世代以降)
エキスパートトレーナー
カンナ | ヤナギ | プリム | スズナ | ハチク | ウルップ | メロン |
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タイプ相性
\攻 防\ |
攻撃側のタイプ | ||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ノ | マ ル |
ほ の お |
み ず |
で ん き |
く さ |
こ お り |
か く と う |
ど く |
じ め ん |
ひ こ う |
エ ス パ | |
む し |
い わ |
ゴ | ス ト |
ド ラ ゴ ン |
あ く |
は が ね |
フ ェ ア リ | |
||
防 御 側 の タ イ プ |
こおり | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | |||||||||||||
こおり/ ほのお |
○ | △ | ▲ | ○ | ○ | △ | ◎ | △ | |||||||||||
こおり/ みず |
△ | ○ | ○ | ▲ | ○ | ○ | |||||||||||||
こおり/ でんき |
○ | △ | △ | ○ | ○ | △ | ○ | ||||||||||||
こおり/ くさ |
◎ | △ | △ | △ | ○ | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||||||
こおり/ じめん |
○ | ○ | × | ○ | ○ | △ | ○ | ||||||||||||
こおり/ ひこう |
○ | ○ | △ | × | △ | ◎ | ○ | ||||||||||||
こおり/ エスパー |
○ | △ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||||||||
こおり/ むし |
◎ | △ | △ | △ | ○ | ◎ | ○ | ||||||||||||
こおり/ いわ |
△ | ○ | ○ | △ | ◎ | △ | ○ | △ | ○ | ◎ | |||||||||
こおり/ ゴースト |
× | ○ | △ | × | △ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||||||
こおり/ ドラゴン |
△ | △ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||||||||
こおり/ あく |
○ | △ | ◎ | × | ○ | ○ | △ | △ | ○ | ○ | |||||||||
こおり/ はがね |
△ | ◎ | △ | ◎ | × | ○ | △ | △ | △ | △ | △ | ||||||||
こおり/ フェアリー |
○ | △ | ○ | △ | ○ | × | △ | ◎ | |||||||||||
防/
/攻 |
ノ | マ ル |
ほ の お |
み ず |
で ん き |
く さ |
こ お り |
か く と う |
ど く |
じ め ん |
ひ こ う |
エ ス パ | |
む し |
い わ |
ゴ | ス ト |
ド ラ ゴ ン |
あ く |
は が ね |
フ ェ ア リ | |
|
攻撃側のタイプ |
- ◎…ダメージ×4(こうかは ばつぐんだ!)
- ○…ダメージ×2(こうかは ばつぐんだ!)
- 空欄…ダメージ×1
- △…ダメージ×1/2(こうかは いまひとつの ようだ)
- ▲…ダメージ×1/4(こうかは いまひとつの ようだ)
- ×…ダメージ×0(こうかが ない みたいだ……)
- 単こおりタイプでは弱点が4つに対し、耐性はこおりタイプ自身のみと相性では非常に不遇である。
- 弱点はいわタイプ・かくとうタイプ・はがねタイプと物理技が中心となるタイプであるので特に物理に弱い。逆に特殊技ではほのおタイプ以外では弱点を突かれ難い。こおりタイプは特防が高いポケモンが多いこともあり半減タイプは少ないながらも特殊受けをこなすポケモンもいる。
技
\防 攻\ |
防御側のタイプ | |||||||||||||||||
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ノ | マ ル |
ほ の お |
み ず |
で ん き |
く さ |
こ お り |
か く と う |
ど く |
じ め ん |
ひ こ う |
エ ス パ | |
む し |
い わ |
ゴ | ス ト |
ド ラ ゴ ン |
あ く |
は が ね |
フ ェ ア リ | |
|
こおり技 | △ | △ | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | △ |
- 弱点を突ける相手が多めであるが、逆に耐性がある相手も多い。技の性能差から特殊型が好まれる傾向にある。
- 何と言ってもドラゴンタイプの弱点を突けることが最大の長所。ドラゴンタイプは複合でひこうタイプかじめんタイプを併せ持つ者が多く4倍弱点も突きやすい。
- ドラゴンタイプ対策としてサブウエポンでの採用率が高い。こおりタイプのポケモン自身が使うよりも、他タイプのサブとして使われる機会の方が遥かに多いほど。特にみずタイプのサブウエポンとされるのが初代から定番。でんきタイプのポケモンは基本的にこおりタイプの技を覚えないが、わざわざ「めざめるパワー」を用いてまでこおりタイプの攻撃を持とうとするケースも多々みられる。
ドラゴンではないのにこおりタイプ4倍のグライオン、ドダイトス、ワタッコ等はそのとばっちりを受けている。 - 相性補完としてはじめんタイプ、ほのおタイプ、かくとうタイプ辺りの技が優秀。
- 技のぶつり、とくしゅがタイプごとに設定されていた第3世代までは、全ての攻撃技がとくしゅ技扱いだった。
主な技
れいとうビーム / とくしゅ技 威力90(第5世代までは95) 命中100 PP10~16
攻撃が命中した時、1割の確率で相手をこおり状態にする。
安定した威力・命中の特殊型の主力技。初代ではふぶきの方が使用率が高かったが、仕様変更により第2世代以降はれいとうビームが主流となった。
技マシンや技おしえ人が存在するので汎用性も高く、くさタイプやドラゴンタイプ対策としてこおりタイプのポケモン以外のサブウエポンに採用されることも多い。
アニメでも多くのみずポケモンやこおりポケモンが使用する技の一つである。使うと高確率で水辺などが凍る。
ふぶき / とくしゅ技 威力110(第5世代までは120) 命中70(初代では90) PP5~8
攻撃が命中した時、1割の確率(初代では3割)で相手をこおり状態にする。
天気が「あられ」だと必ず命中する(第4世代以降)。ダブルバトル時には相手2体に攻撃する。
命中の低い大技。
初代では命中も高く、先述したこおり状態の仕様から対戦では「3割の確率で即死」と言い換えてもいい最強クラスの技だった。しかし第2世代から命中率と凍らせる確率が下がり、人気をれいとうビームに譲った。
れいとうビームを覚えるポケモンは基本的にふぶきも覚える。技マシンも存在することから汎用性は高い。
天候霰時には必中になるため霰パには欠かせない技。特にダブルバトルでの霰パが巻き起こすふぶき連発は脅威。必中・高威力の2体攻撃技な上に、1ターンに2匹同時に撃たれると34%ほどの確率でどちらかが凍り付く。
こごえるかぜ / とくしゅ技 威力55 命中95 PP15~24
攻撃が命中した時、確実に相手の素早さを1段階下げる。ダブルバトルでは相手2体に当たる。
攻撃と同時に相手の素早さを下げる。命中が高く相性によって無効化されることもない故に、同系統の技がんせきふうじ、マッドショットよりも遥かに使い勝手がいい。
相手の交代に対しても強く、素早さを逆転できればあらゆる場面で有利。威力に関しては余り期待できないので、4倍弱点専用と割り切るか他の主力技を持ちたい。
教え技にもなっており、こおりタイプ、みずタイプのポケモンはもちろん、ゲンガー、フワライドなどのゴーストタイプやカビゴンなどのノーマルタイプ、果てはエアームド、メタグロスなどのはがねタイプのポケモンまで、覚えられるポケモンの幅が非常に広いのも特徴。
ダブルバトルでは、相手2体の素早さを同時に下げられるため特に重要視されている。サポート役には是非覚えさせたい。
フリーズドライ / とくしゅ技 威力70 命中100 PP20~32
攻撃が命中した時、1割の確率で相手をこおり状態にする。みずタイプに対しても効果が抜群になる。
第6世代に登場した新しい氷技。本来こおりタイプの攻撃技はみずタイプのポケモンには半減になるが、この技はみずタイプにも抜群のダメージを与えられる。
威力は70とやや控えめな数字であるが、みずタイプに対してこれまで余りダメージを与えられなかったバイバニラ・フリージオなどにとっては願ってもない技であり、またラプラスはタイプ一致のみず技とフリーズドライで殆どのポケモンに一致で等倍が取れるようになった。
複合タイプを相手取る時を含めた具体的な相性表は次の通り。
\防 攻\ |
防御側のサブタイプ | |||||||||||||||||
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ノ | マ ル |
ほ の お |
み ず |
で ん き |
く さ |
こ お り |
か く と う |
ど く |
じ め ん |
ひ こ う |
エ ス パ | |
む し |
い わ |
ゴ | ス ト |
ド ラ ゴ ン |
あ く |
は が ね |
フ ェ ア リ | |
|
フリーズドライ | ○ | (○) | ○ | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ○ | ○ | ◎ | ○ | ○ |
- ◎…ダメージ×4(こうかは ばつぐんだ!)
- ○…ダメージ×2(こうかは ばつぐんだ!)
- 空欄…ダメージ×1
こおりのいぶき / とくしゅ技 威力60(第5世代では40) 命中90 PP10~16
必ず急所に当たる。
第5世代で登場。性能を言い換えると、
「命中90威力90(第5世代では80)、自分の特攻ランク下降と相手の特防ランク上昇とひかりのかべを無視する、急所に当たらない技」
威力は不足気味で、相手がひかりのかべ、めいそう等の補助技を使わなければれいとうビームの劣化である。積み崩しにしても、こおりのいぶきを覚えるポケモンは、ぜったいれいども覚えることが多く一撃技の方が汎用性が高い。それらの事情から人気は低い。
急所の仕様上特性「ムラっけ」のオニゴーリは特攻上昇のメリットを受けられ、特攻低下のデメリットを受けないため主力技候補に挙がる。
ダブルバトルでは、「いかりのつぼ」を発動させる目的で使用されることもある。
かくとう技「やまあらし」の特殊こおりタイプ版。
ゆきなだれ / ぶつり技 威力60 命中100 PP10~16
後攻になる(優先度-4)。そのターンに相手からダメージを受けると威力が2倍になる。
条件を満たせば威力120で連打も効く。条件は比較的満たしやすいが、必ず後攻になるデメリットは厳しく耐久の低いポケモンでは使いにくい。相手の交代や補助技にも弱い。
技マシンにも指定されており、こおりタイプ以外でも耐久のある物理アタッカーに採用できる。
あくまで攻撃でダメージを与えてきた相手に対してのみ威力が2倍になる技であるため、攻撃してきた相手と、ゆきなだれの攻撃対象とが異なる場合は威力は2倍にならない。ダブルバトルでは注意。
いわなだれと技名が似ているがダブルバトルで2体を攻撃はできない。
れいとうパンチ / ぶつり技 威力75 命中100 PP15~24
攻撃が命中した時、1割の確率で相手をこおり状態にする。
三色パンチの一角。おしえ技で覚えるポケモンも多いが威力は低い。これでも第4世代までは条件を満たしたゆきなだれを除いてこおりタイプの物理技の中で最高威力。威力の低さから4倍弱点を突かなければ大きなダメージは出ない。
第3世代までは主に特攻の高いフーディンなどのエスパー系に、第4世代からは主に攻撃の高い二足歩行のポケモン達にドラゴン対策として使われてきた。
こおりタイプのポケモン自体は特殊型が多くあまり使われない。
こおりのキバ / ぶつり技 威力65 命中95 PP15~24
攻撃が命中した時、1割の確率で相手をこおり状態にし、1割の確率で相手をひるませる。
三色キバの一角。こおりとひるみの追加効果を併せ持つが発動確率も威力も低い。
こおりとひるみは判定が別々であるため、こおりが解けたターンにひるませることもある。
ほぼ性能はれいとうパンチの劣化。
れいとうパンチを覚えられず、且つゆきなだれのデメリットを懸念した場合のみ採用される。
こおりタイプ以外ではドラゴン対策として採用されることもある。
つららおとし / ぶつり技 威力85 命中90 PP10~16
攻撃が命中した時、3割の確率で相手をひるませる。
第5世代でようやく登場した高性能なこおりタイプの物理技。
命中は少し不安なものの威力は従来のれいとうパンチよりも高く、追加効果も優秀と性能には文句のつけようがない。
問題は覚えるポケモンが少ないこと。覚えるポケモンはアローラサンドパン、パルシェン、ツンベアー、マンムー、マニューラのみ。
第5世代ではマニューラは覚えることが出来なかったが、第6世代で習得するようになった。
ちなみにマダム・ピカチュウも覚えたりする。
つららばり / ぶつり技 威力25(第4世代までは威力10) 命中100 PP30~48
2~5回連続で攻撃する。
第5世代で強化され実用的になったこおりタイプの物理技。
ヒット数はランダムなため不安定だが、みがわりを貫通してガブリアスやグライオンを撃墜することも可能。
きあいのタスキも貫通する。
スキルリンクを持つパルシェンならば必ず5回ヒットするため実質威力125となる。
使用者は少なくパルシェン、マンムー、バイバニラ、ジュゴン、サニーゴのみ。
第4世代までは威力10でタスキ貫通効果もなく話にならない性能でパルシェンにすら使われていなかった。
ぜったいれいど / とくしゅ技 威力--- 命中30+レベル差 PP5~8
相手の残りHP分のダメージを与える。
回避率・命中率の補正の影響を受けず、使ったポケモンのレベルが相手より高ければ高いほど命中率が上がる。
相手の方がレベルが高い場合は通用しない。
氷タイプに無効で、氷タイプ以外が使用すると命中が下がる(第7世代以降)。
一撃必殺技の中で唯一の特殊技かつ唯一の相性によって無効化するタイプが存在しなかった最強の一撃必殺技。さすがに強すぎると判断されたか第7世代で氷タイプには無効になった。
相手と自分のレベル差に30を加えた値が命中率となり、相手が自分よりレベルが高い場合は全く通用しない。また第7世代では使用ポケモンのタイプがこおりを含まない場合、基礎の命中が30から20に低下するペナルティがある。
第3世代以降の対戦では使用ポケモンのレベルは50フラットが基本であるため、ほとんど気にされる事は無いだろうが、ダブルバトルでレベルの低いドーブルを使う際や、トリックルームを利用するパーティにおいて、更なる遅さを求めてあえてレベルを低くしたポケモンを使う時は一応覚えておきたい。
覚えるポケモンは殆どタイプ一致のこおりタイプだが、不一致ではスイクンが使うことで有名。ちなみにフリーザーとドーブルは「こころのめ」とのコンボが使えることが有名だが読まれやすい。
こおりのつぶて / ぶつり技 威力40 命中100 PP30~48
すばやさに関係なく先制攻撃(優先度+1)。
お互いの技の優先度が等しい場合は現時点でのすばやさが高い方が先制する。
第4世代で追加された先制技。タイプによって無効化されることが無いため、マッハパンチなどよりも信頼が置ける。先制技としては珍しい非接触技。
タスキ潰しやドラゴンタイプへの牽制として特に優秀な技で、攻撃が高いこおりタイプに広く普及している。
タイプ不一致ではドンファンが覚えることが有名で必ずといっていいほど採用されている。
アイスハンマー / ぶつり技 威力100 命中90 PP10~16
使用後にすばやさが1段階下がる
第7世代で登場した新物理技。現状ではケケンカニの専用技で、氷タイプの物理技ではBキュレム専用で溜め技のフリーズボルトに次いで高威力である。
鉄の拳の補正がかかるため、攻撃が非常に高いケケンカニはかなりの高火力が期待できる。
問題は本人の性能だが……。
くろいきり / へんか技 PP30~48
戦闘に出ている全てのポケモンのステータスの補正を、全て0に戻す。
(初代のみ)さらに相手の状態異常も治す。
数少ないこおりタイプのへんか技の一つ。
能力の補正を帳消しにできる。主に相手の積み崩しとして使える。
どのタイプが使おうと性能に関係ないが、こおりタイプでこの技を使えるのはフリージオとXD産フリーザーだけ。
ほえると違って後攻になってしまうデメリットは無いため、のろいを積んできた相手にも有効。クリアボディなどを持ったポケモンに能力アップをされた場合でも、この技でリセットが可能。
また、オーバーヒートなどの技のデメリット効果で下がったステータスを回復することもできる。
しろいきり / へんか技 PP30~48
使用後、使った側のポケモンは5ターンの間だけ能力を下げられなくなる。
同じくこおりタイプのへんか技の一つ。
5ターンの間だけ相手の補助技や追加効果によって能力が下げられなくなる技。
能力変化の対策だけで1ターンを費やすことになるため人気はない。第2世代までは自分のポケモンに対する効果であったが、第3世代から場に対する効果として扱われ、ポケモンを交換しても5ターンが経過するまで効果が残る。
あられ / へんか技 PP10~16
天気を5ターンの間「あられ」状態にする。
こおりタイプ以外のポケモンは毎ターン終了時、最大HPの1/16のダメージを受ける。
この「あられ」状態を利用するパーティは「霰パ」と呼ばれる。
あられ状態ではふぶきが必中となり、毎ターンのダメージもあるためこおりタイプのポケモンは有利になれる。さらにこおりタイプの中には毎ターンHPを回復する「アイスボディ」や回避率が上がる「ゆきがくれ」という「あられ」の時しか効果を発揮しない特性を持つ者も多い。
あさのひざし・つきのひかり・こうごうせいといった技の回復量が通常時の半分になったり、ソーラービームの威力が半減するなど、主にくさタイプのポケモンが痛手を受ける効果も併せ持つ。
このようにこおりタイプにとって重要な状態変化だが、あられ降らしはもっぱら特性「ゆきふらし」を持つユキノオーの役目。そのため技の「あられ」が使われる事は稀だった。しかし、第6世代の仕様変更で「ゆきふらし」も5ターンまでしか続かなくなってしまったため、今後「あられ」の使用率も増える……はず。
オーロラベール / へんか技 PP20~32
使用後、5ターンの間は物理と特殊ダメージを半減する。あられ状態の時のみ使用可能。
第7世代で登場した氷タイプ久々の補助技。リフレクター+ひかりのかべの性能を併せ持った強力な技だが、天候があられ状態の時のみ使用可能という制約がある。
ゆきふらしのポケモンとは非常に相性がいいが、現状ではキュウコンのみ両立可能である。
なお、あられ状態時に限定されるのはあくまで「技の使用」だけであり、一度オーロラベールを貼ってしまえば天候が変わっても壁は残り続ける。もちろんひかりのねんどを持たせれば効果を8ターンに伸ばすことも可能。
ちなみに第7世代では技マシンの技なのだが自力習得者なし+習得可能なのは809種類中たった14種類と、技マシンの技である必要性が疑われる技だった。
さすがにこれはおかしいと思ったのか、第8世代では技マシンが無くなり自力で習得できるポケモンが増えた。
こごえるせかい / とくしゅ技 威力65 命中95 PP10~16
ダブルバトルの時、相手全員に命中する。100%の確率で相手のすばやさを1段階下げる。
イッシュ地方の伝説のポケモン・キュレムの専用技。伝説のポケモンらしく「こごえるかぜ」の上位互換の性能だが、この技は下記の通りフォルムチェンジ後は使用できないため、第8世代のダイマックスアドベンチャーか大乱闘スマッシュブラザーズシリーズでしか見かけることはないだろう。
フリーズボルト / ぶつり技 威力140 命中90 PP5~8
1ターン目で溜めて2ターン目で攻撃。30%の確率で相手をマヒ状態にする。
コールドフレア / とくしゅ技 威力140 命中90 PP5~8
1ターン目に溜めて2ターン目に攻撃。30%の確率で相手をやけど状態にする。
キュレムのフォルムチェンジ形態、それぞれブラックキュレムとホワイトキュレムの専用技。キュレムの氷と取り込んだゼクロムの雷・レシラムの炎を込めて放つチャージ型の攻撃である。フォルムチェンジ前のキュレムが「こごえるせかい」を覚えている場合、フォルムチェンジでこの技に変化する。
威力は高いが使い勝手は難しく、何よりフリーズボルトはブラックキュレムにとっては第7世代までは唯一の物理こおり技であった。一応第7世代であればZクリスタルでチャージなしのZ技として打てたのだが…。
ブリザードランス / ぶつり技 威力130 命中100 PP5~8
ダブルバトルの時、相手全員に命中する。
ガラル地方の南、冠の雪原に住まう伝説のポケモン・バドレックス(はくばじょうのすがた)の専用技。他の伝説のポケモン専用技(チャージが必要、反動が有る技除く)と比較しても一線を画す130という威力で命中100と安定して撃てる性能でありながら、ダブルバトルでは相手両方をターゲットにするというとんでもない技。
バドレックスのもう一つのフォルム・こくばじょうのすがた専用のゴーストタイプのとくしゅ技・アストラルビットと対をなす。アストラルビットよりも威力は10上であり伝説のポケモンにドラゴンタイプ・ひこうタイプ・じめんタイプが多いことを考えるとこおりタイプが非常によく刺さるのだが、いかくの対象になるなどハードルも多い。
最終進化系 種族値表
- 平均値は小数点以下を四捨五入、ヒヒダルマ(ガラル/ダルマモード)とコオリッポ(ナイスフェイス)は平均から除外。
- とくせいによって常時ステータス補正の入るポケモンは、「努力値全振り時~努力値無振り時」で別途記載。
混乱を避けるため、補正の入ったステータスは平均値の計算からは除外。 - すばやさ以外の全能力が平均的に高い。
- HPの高いタマザラシ系とラプラス、守りに特化したフリーザーやレジアイス、攻撃型のニューラ系など他のタイプほどステータスに統一感がない。
- 物理型よりも特殊型のポケモンが多く、こおり技自体も特殊技が多い。
こおりポケモン全表
図鑑別
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タイプ別
こおりのみ
ロコン (アローラ) |
ポワルン (あられ) |
ユキワラシ | オニゴーリ | メガオニゴーリ | レジアイス |
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グレイシア | ダルマッカ (ガラル) |
ヒヒダルマ (ガラル) |
バニプッチ | バニリッチ | バイバニラ |
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クマシュン | ツンベアー | フリージオ | カチコール | クレベース | |
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コオリッポ | |||||
(アイス) | (ナイス) | ||||
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こおり/ほのお
ヒヒダルマ (ガラル/ダルマモード) |
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こおり/みず
ジュゴン | パルシェン | ラプラス | タマザラシ | トドグラー | トドゼルガ |
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ウオチルドン | |||||
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こおり/でんき
ロトム (フロスト) |
パッチルドン |
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こおり/くさ
ユキカブリ | ユキノオー | メガユキノオー |
---|---|---|
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こおり/かくとう
ケケンカニ |
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こおり/じめん
ウリムー | イノムー | マンムー |
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こおり/ひこう
フリーザー | デリバード |
---|---|
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こおり/エスパー
バリヤード (ガラル) |
バリコオル | ムチュール | ルージュラ |
---|---|---|---|
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こおり/むし
ユキハミ | モスノウ |
---|---|
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こおり/いわ
アマルス | アマルルガ |
---|---|
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こおり/ゴースト
ユキメノコ |
---|
![]() |
こおり/ドラゴン
キュレム | ||
---|---|---|
キュレム | ブラックキュレム | ホワイトキュレム |
![]() |
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![]() |
こおり/あく
ニューラ | マニューラ |
---|---|
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こおり/はがね
サンド (アローラ) |
サンドパン (アローラ) |
---|---|
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こおり/フェアリー
キュウコン (アローラ) |
---|
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関連動画
関連商品
関連項目
ポケモンのタイプ一覧 | |||||
---|---|---|---|---|---|
ノーマルタイプ | ほのおタイプ | みずタイプ | でんきタイプ | くさタイプ | こおりタイプ |
かくとうタイプ | どくタイプ | じめんタイプ | ひこうタイプ | エスパータイプ | むしタイプ |
いわタイプ | ゴーストタイプ | ドラゴンタイプ | あくタイプ | はがねタイプ | フェアリータイプ |
- 11
- 0pt
https://dic.nicovideo.jp/t/a/%E3%81%93%E3%81%8A%E3%82%8A%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%97