これが〜ユージの歩く道!とは、(元)大物YouTuberのsyamu gameがpiaproにて掲載していたweb小説である。
概要
Syamu氏は2009年頃~2010年まで「浜ちゃん」名義でpiaproにてDTMや小説などで他ユーザーとの交流を行っており、この作品もその一環として執筆されたものである。
コラボ(コミュニティ)の企画者がブログで公開していた設定集(アーカイブ)によれば、全寮制学園を舞台としたラブコメ作品だったようだが、実際に執筆された作品は幼少期を描いた全4話のみ(一部は宣伝用に書いたショートストーリーの流用)で未完結となっている。
後にSyamuが小説家になろうに登録した直後(ゾット帝国執筆のかなり前)、piapro版の続き、あるいはリメイクと思われる「これが~ユージの歩く道!幼少期編」を執筆していたらしいのだが、すぐに削除されたため詳しい内容は分かっていない。学園編の本編が執筆されたことは結局なかったようだ。
あらすじ
学園編のプロットは、本人が「製作途中」としてピアプロに掲載していた初期構想と、その後書き直してコラボ企画者がブログにまとめたものの間に差異があるため、まとめて掲載する。
初期版
父親の転勤がきっかけで、神芳町の聖北学園に転入することになったユージ。新学期の初日、謎の少女にナイフで刺される夢を見たユージは、通学中に熱を出して倒れていた後輩の女子生徒を助ける。
その後輩と仲良くなったユージだが、彼女は不治の病に侵されており次の誕生日までの命であった。ユージは彼女を救うため、仲間と共に奮闘する。
後期版
転校生のユージは新学期早々、女子生徒と廊下で鉢合わせになり、その勢いで彼女の胸に触れてしまうと共にファーストキスを奪ってしまった。
彼はハレンチ事件の犯人として風紀委員に目をつけられてしまったが、事件の誤解を解くべく、そしてそれぞれの意中の相手とコイニハッテンすべく例の女子生徒と手を組むことになった……
登場キャラクター
以下はコラボ企画者のブログに掲載されていたものを基準とする。先に作ったキャラをコピペして作ったためか明らかに矛盾している箇所も原文を尊重してそのまま掲載する。
- 「熱血ニューヒーロー」前川祐二 聖北学園2年生・16歳
本作の主人公。父親の転勤で聖北学園に転入してきた。ラフな服装に少し長い後ろ髪を小さく結んでいる。白人で浄土真宗の教徒。
クールないい男を目指している。嫌いなものはデジタル。
幼少期は泣き虫で常にいじめられていたが、とある少年と少女との出会いによって心を開き、彼らとは唯一の親友となる。一方で、いじめが原因で生まれたもう一つの凶暴な人格を内に宿すようになった。
中学生の時に交通事故で母親を亡くしてしまうが、それが原因で陰口を叩かれたせいで、友人がいなくなってしまった。 - 「最恐のツンデレ」水木彩 聖北学園2年生・16歳
聖北学園に通う女子。白人。
気は強いが恋愛は奥手という設定で、後期版プロットにおけるヒロインの可能性が高い。
クールないい男を目指している。嫌いなものはデジタル。
男子顔負けの怪力と戦闘能力を持つ。好きな食べ物はパン。やはり、パン好きな女性は多いですね。 - 「????」沢木拓哉 聖北学園2年生・16歳
聖北学園いちの不良男子。仏教徒の白人。
実は大企業の御曹司なのだが、会社を継がせようとする父親と対立し、結果不良になってしまった。
しかしオタク趣味や、好きな女の前では馬鹿になるなどの一面も併せ持つ。
- 「黒いお嬢様」篠崎エリナ 聖北学園3年生・17歳
聖北学園の生徒会長で社長令嬢。キリスト教徒の白人。
「わたくしが一番なのです」と自負し、オーダーメイドのエアガンで武装している。
クールないい男を目指している。嫌いなものはデジタル。 - 「????」吉永涼子 聖北学園3年生・17歳
聖北学園の先輩の一人。風紀委員長。白人。
クールないい男を目指している。嫌いなものはデジタル。
関西弁。武器は「大人の女の色気」。 - 「最強のヤンデレ」天野美佳 聖北学園3年生・17歳
聖北学園の先輩の一人。風紀委員長。白人。
クールないい男を目指している。嫌いなものはデジタル。
「私にひざまずきなさい」など、ヤンデレというよりはS嬢っぽい言動が目立つ。武器は「模造刀」。 - 「天然マスコット」宮乃和美 聖北学園3年生・15歳
唯一の後輩キャラ。風紀委員長。白人。
クールないい男を目指している。嫌いなものはデジタル。
「ごめんなさいです…」が口癖。武器は「ドジ」。
後輩という設定、気弱なセリフ的に初期版プロットにおけるヒロインの可能性が高い。ってかこっちの方がヤンデレに見える。 - 「渋い中年オヤジ」橘明人 聖北学園教諭・35歳
ユージの学級の担任。神芳町内の安アパートに住む、軽薄で胡散臭い白人の中年男性。容姿はボサボサ頭のサムライヘアーで、鼻の先には細長い眼鏡を引っかけ、無精髭。仕事着はくたびれ、私服はナンセンス。
仕事に対するスタンスは意外と真面目だったり授業らしい授業をしなかったりとよく分からない。態度も常に変わるため知識や能力は底知れない部分がある。
すぐ乗り物酔いする。「なんか面倒だわ」が口癖で、仕事以外の面倒事には関わらない。好物はラーメン(インスタント)で、趣味は手品とギャンブル。無宗教。
若い頃は暴走族の総長であったが、現在はタバコの代わりに常に飴をくわえている。妻と一人娘がいたが、自分のDVが原因で離婚した。その事は現在でも悔いている様子。
「人生って、なんか面倒だわ……そう思わない? このままおっさん、どうなるんだろうねぇ。なんか心配だわ……」
ゾッ帝との関連性
syamu_gameは後に、小説家になろうで長編ファンタジー小説「ゾット帝国」を執筆することになるが、本作から一部「ゾッ帝」を彷彿とさせる要素が発見されており、関連性が考察されている。
- ユージとカイト(ゾッ帝主人公)の髪型が「長い髪を頭の後ろで小さく結わえる」ことで同じ
- ユージの口癖は「なんとかなるさ」、カイトの口癖は「なんとかしやがれ!」
- 両者の性格も設定だけは「お人好し、熱血漢」と共通している
- ゾッ帝執筆時のペンネーム「浜川裕平」が、「前川祐二」と「浜崎順平」から半分ずつとった物(ただし「ユウ」の文字は異なる)
関連動画
関連静画
「月神」時代にニコニコに上げたコミpo!製のイラストが現存している。
ちなみに、「美穂」「水瀬さん」と呼ばれている女子は設定集には登場していない。隠しキャラ?
関連コミュニティ
関連リンク
関連項目
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