「これ本当にマッサージなんですか?」とは、「自分が受けているこの施術、もしかしてマッサージじゃないんじゃ……?」と不安を抱いた人物が発する言葉である。
概要
「マッサージと称して何か別のことをするシーンが存在する作品」で登場する定番の台詞。その「何か別のこと」は性的な事であることが多い。つまりは成年向けのポルノ作品や、成年向けとまではいかずともセクシーな展開を売りとした作品でよく用いられる。
アダルトビデオ、商業漫画作品、同人漫画作品、アニメ作品など様々なジャンルでの「マッサージもの」に登場する。また、男性向け作品と女性向け作品の双方で登場するようである。
「これって本当にマッサージですよね?」など、言い方の細部は多様。言葉として口には出さず頭の中で考えるだけ、というケースもあるだろう。
定番の返答としては「大丈夫ですよ、皆さんやってますからね」であるらしい。そしてそう答えられた質問者は「他の皆さんも受けているなら……」と流されてしまうのだ。「日本人は集団主義的で、他の人の行動に流されやすい」というステレオタイプを表現した展開であるとも言えよう。
ちなみに余談だが、「日本人は集団主義的である」というのは単に国内外に広く共有されている通説でしかなく、様々な研究をしてみると割とそうでもないらしい。[1]
起源や広まりについて
「どの作品が起源で、どのように広まっていったのか」を探るのは難しい。
アダルト通販大手の「FANZA」において「本当にマッサージ」などのキーワードで検索すると、2006年7月22日に「ラハイナ東海」というメーカーの「ベリーベリープラス」レーベルから発売された『東京OL整体ワイセツ術』というアダルトビデオ作品が最も古いものとして探し出せる。この作品の商品説明文には「これ、本当にマッサージなんですか?」という文章がある。ただしパッケージ画像に掲載された文章では「これマッサージですか?」と少し異なる文面になっている。
これより古い作品は、少なくともFANZA内の検索やGoogle検索などでは探し出すことができない。
だが、これはあくまで「文章」として検索で探し出せた例では最古、というだけである。「作品内の台詞として発せられてはいるが、商品説明等の中で文章として抜粋紹介されてはいない」という例は検索では探し出せないので、もっと古い前例があった可能性は否定できない。
「いつごろの時期から定番の台詞としてネタ的に用いられ始めたのか」については、インターネット掲示板「2ちゃんねる」や「5ちゃんねる」の過去ログを検索できるサイト「かころぐβ」にてスレッドタイトル検索してみると参考になる。
すると2014年に「これ本当にマッサージですか?」といった意味の文章がタイトルに使用されたスレッドが5つ立てられており、同年以前にはそういったスレッドが存在していないことがわかる。
そして翌年の2015年にはそういったスレッドが数十個乱立するなど急に増加しており、このあたりで「定番の台詞」「よくある展開」というネタ的な扱いで広まったのではないかと想像できる。
関連動画
(「本当にマッサージなんですか?」→「ええ、本当にマッサージ 皆やってますよ」のやり取りあり。再生時間04:25から)
関連静画
関連項目
脚注
- 11
- 0pt
- ページ番号: 5701434
- リビジョン番号: 3263467
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