ごくごく民とは、ニコニコのコメントにて、主に登場人物の入浴シーンで見られるコメントスラング、そしてコメントスラングを投稿する視聴者である。
概要
アニメやマンガ、テレビ放送や映画などの作品において、登場人物がお風呂に入る「入浴シーン」になると発生するコメントスラングである。多くはごくごくごくごくと連なり、人気作品では弾幕化する。そうした流れの後に「お湯減ってね?」等のコメントで続く流れが慣例になっている。
ごくごくの本来の意味は、水や飲み物を勢いよく飲み込む様を表す擬音語であるが、本記事で飲み込む対象は「その場面に写っているお風呂の湯」である。なぜ勢いよくお風呂の湯を飲み込むのか? 以下のような意図を持ってコメントされていると考えられる。
- お風呂の湯をごくごくする事で、お風呂の水位を下げて登場人物の全身を見たい、という表れ
- お風呂の湯をごくごくする事で、お風呂の湯に溶解しているであろう入浴者の「成分」を取り込む、という表れ
- 上記2項目にチャレンジしている視聴者を応援する目的で書き込まれる
当然の話であるが、そういう流れを意図して製作しない限りお風呂の湯をごくごくする事はできない。あくまで視聴者の願望の現れである。
入浴シーン
ごくごくが発生し弾幕化するのは多くが「美少女・美女が入浴しているシーン」である。そのため、ごくごくは女性の入浴シーンで使われるものだと思う人も多い。
ここは注意すべき点である。
そもそも日本の映像作品で描かれる入浴シーンは、TBS系時代劇「水戸黄門」に代表されるように伝統的に女性の比率が高く、従って、ニコニコでも目にする機会が多いのは女性の入浴シーンである。
あくまで「見る機会」が多いのは女性の入浴シーンであり、ごくごくは男性の入浴シーンでも普通に発生する。
コメントの指向は作品の視聴者層に左右される点を考慮すべきである。
水泳シーン
水泳シーンでごくごくが発生するのは、プール等の閉鎖水系で起こるケースである。これは概要の2における「成分」を取り込む、という意図で起こると考えられる。水泳シーンでは水着着用が前提のため登場人物の全身を見るという願望が薄れ気味であり、プール以外の海や湖のシーンではそもそも飲み干し自体が不可能である。
現実で「ごくごく」した場合
本記事のごくごくはニコニコにおけるコメントとしてのものであり、その実態は視聴者の想像、もしくはファンタジーとして解釈される。投稿者自身でも実際に飲む事を考えてコメントしている人は少ないと思われる。
では、実際に現実で「ごくごく」した場合、どのような事が想定されるか?
最も多い症例はレジオネラ症である。
お風呂の湯を体内に取り込むことでレジオネラ属菌に感染、レジオネラ肺炎およびポンティアック熱等のレジオネラ症を発祥するリスクが高まる。主な症状として高熱やせき、筋肉痛、吐き気を催す。
重症化すると意識障害や呼吸困難を引き起こし、最悪の場合死に至る。
また、入浴者の体液が含まれたお風呂の湯を体内に取り込むことで、腸管出血性大腸菌、ブドウ球菌、緑膿菌、結核菌、梅毒トレポネーマ、ノロウィルス、B型およびC型肝炎ウィルスの感染リスクがある。
症状の詳細は各菌種、ウィルスの記事を読むべきであるが、いずれも重症化および死亡のリスクが伴う危険な行為である。
日本国内の入浴施設では、厚生労働省および保健所の指針に従って浴槽の完全換水もしくは循環設備の設置義務、塩素系薬剤の投入および残留塩素濃度の維持管理、定期的な清掃、水質検査等、厳格な衛生管理が行われているが、それでも毎年レジオネラ菌感染による事故例が報告されている。
家庭の浴槽でも、全自動給湯器の普及により湯の入れ替え頻度が低下している家庭も多く、レジオネラ属菌の繁殖が起こりやすい環境である。
従って、絶対にやめましょう
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関連項目
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