さいだん座単語

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さいだん座 Ara
略符	Ara
象徴	the Altar
起源	古代　プトレマイオス
概略位置	赤経：17 赤緯：+54
正中日時	7月21日21時
広さ	237平方度(63位)
3.0等以上の恒星数	2
最輝星	さいだん座β星(2.84等)
メシエ天体数	0
隣接する星座	さそり座 じょうぎ座 みなみのさんかく座 ふうちょう座 くじゃく座 ぼうえんきょう座 みなみのかんむり座

さいだん座とは、トレミーの48星座の1つ。

古代の祭壇をモチーフに作られた星座である。

概要

さそり座の南に位置しており、札幌より北では全く観測できない。また、全体を観測する場合は沖ノ鳥島より南へ行く必要がある。

3等星以下の比較的暗い星で構成されているが、小さくまとまっているため、見つけることは難しくない。

さいだん座の北側には天の川がある。このためさいだん座の領域内には、散開星団や散光星雲がいくつか存在する。

主な天体

恒星

さいだん座には、α星以外に固有名を持つ恒星は存在しない。

• α：チョウ(Choo)
  • 青白く輝く3等星。チョウには「乳鉢」の意味がある。
• さいだん座β星
  • さいだん座の最輝星で、3等星。

データ

名称		視等級	絶対等級	距離(光年)	スペクトル型	変光星型	変光幅	備考
β	さいだん座β星	2.84	-3.49	603	K3Ib-II			橙色超巨星
α	チョウ	2.84	-1.51	242	B2Vne	爆発変光星 ハービッグBe型	2.76～2.90
ζ	さいだん座ζ星	3.12	-3.11	274	K5III
γ	さいだん座γ星	3.31	-4.40	1136	B1Ib			青色超巨星 二重星
δ	さいだん座δ星	3.60	-0.19	187	B8V
θ	さいだん座θ星	3.65	-3.81	1012	B2Ib
η	さいだん座η星	3.77	-1.14	313	K5III			連星
ε1	さいだん座ε1星	4.06	-0.79	304	K4III

星団・星雲・銀河

• NGC 6193　散開星団
• NGC 6352、NGC 6362、NGC 6397　球状星団
• Hen 3-1357　惑星状星雲
  • 既知の中で最も若い惑星状星雲で、アカエイに似たその姿から「アカエイ星雲」と呼ばれている。
    1980年代に星雲が確認されてから、非常に速いスピードで拡散している。

その他

• XTE J1650-500
  • 銀河系内にあるX線源で、知られている中で最も小さいブラックホール。
    質量は太陽の3.8倍だが、その直径はわずか25kmほどである。

神話

偽エラトステネスやマルクス・マニリウスは、ゼウスと兄弟たちが父クロノスの討伐を誓った祭壇としている。

また、プトレマイオスは、ケンタウロス(ケンタウルス座)がオオカミ(おおかみ座)を捧げるための祭壇だとした。プトレマイオスが発表した星図では南側に炎、北側に祭壇の本体が描かれており、現在まで踏襲されている。

関連コミュニティ

関連項目

• 星座の一覧