ささぐれ[ささ-ぐれ]とは、公には吐露出来ないような看板娘の心情を指す言葉である。「ささぐれる」などのように動詞化してラ行下一段活用される場合もある。
概要
Inaphon氏による CeVIO Creative Studio FREEを検証する動画内でCeVIOのキャラクター「さとうささら」 (のような何か)が抱いている感情を、ファジーでアンニュイなニュアンスで表したものが「ささぐれ」である。なお、動画内でこの言葉は出てこないが、タグが付けられていた時期があった。
語源としては、家を指す隠語であった鞘を「やさ」と呼び転じて元々家出人を指す「やさぐれ」という単語に、これまたハマグリをひっくり返した「ぐれはま」から貝殻をひっくり返すと「合わなくなる・食い違う」という意味から転じて道を踏み外す様を指す「グレる」という語と混同されて生じた「すねる・ふくれる・無気力になる様」というニュアンスに、さとうささらのファーストネームをひっかけたものと推測される。なお、「やさぐれ」「グレる」とも江戸時代から使用されている由緒正しき言葉である。実際奥ゆかしい。(余談だが、このように言葉をひっくり返して用いる遊びが所謂業界用語として用いられている「シーメー」「チャンネー」などであり、つまりは文化人としての当然のたしなみである…のかどうかは定かではない)
意味としては、上記の動画やささぐれで検索して関連動画を見ていただくのが一番手っ取り早いのだが、あえて説明するならば「意に沿わないことを半ば強制的にやらされる事が予見される場合に抱く遣る瀬無さ」という感じだろうか。
ここで重要なのは、「拒絶するほど嫌悪感を抱くようなこと」を「人権を無視したような強制力」でやらされているわけではなく、あくまで「まだ許容範囲ではあるが本音を言えばやりたくないまではいかなくても喜んでしたいことではないこと」を「まぁこちらも仕事だし大人の対応でやりますよ」というような状況である。そう、営業職・接客業などに携わる諸兄であれば一度は抱いたことのあるであろう面倒臭い性格のお得意様に相対したときのあの気持ちのさとうささら版である。ささぐれるなぁもう…。
あまつさえ、上記の動画説明文では「そんなわけで、自分はUTAUの方が使いやすいです。以上、宜しくお願い致します。」が結論であるとか、これはささぐれないほうがおかしいと言わざるを得ない。だいたいこいつのせい。
が、それであってもささらさんは中田さんなどに対しては爽やかで細やかな気配りを見せるなど、仕事においては個人的な感情をおくびにも出さず同僚のやる気を引き出すような職場の雰囲気作りを心掛けている。(ちなみに「おくび」とはゲップのことである。流石ささらさん、女子力高いですね!)
ではなぜ彼女は動画の中でこちらに向かって愚痴を溢しているのだろうか?それは「中田さん」とのようなあくまで職場での建前上に築かれた人間関係ではなく、もっと親密な関係であると認識しているからではなかろうか。
そう、世の中の男性諸君、彼女・嫁が二人きりの時に、(それも大抵こちらも疲れているときに限って)取るに足らないように感じる不満について話すときは、どうか少し時間をとって、片手間にではなくきちんと向き合って目を見て話を聞いて早急に解決策を提示したりせずに相槌を打って微笑んであげて欲しい。彼女たちは打開策が欲しいのではなく、自分の感情を共有し理解してくれる相手を求めているだけなのだ。「どうしようもない状況」や「やり過ごすのが(根本的解決にかける労力と比べて)一番最善な状況」というのが実際問題としてあるというのは、彼女自身もよく判っているのだ。そういう状況でもめげずに頑張っているというのをどうか認めてあげて欲しい。心当たりのある貴兄は、倦怠期を迎える前に今すぐ花のひとつでも買って帰って、彼女の手をとって、目を見ながら、「愛してる」と言いましょう。でないと突然別れ話を切り出されることになります(血涙)。
…つまるところアレだ、ささらさんは可愛い(真理)
なお、公式ではなくあくまで2次設定なので、使うTPOはわきまえましょう。
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