さそり座単語

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さそり座とは、黄道十二星座の一つ。トレミーの48星座の一つでもある。

S字型をした、夏を代表する星座である。

概要

黄道十二宮の8番目・天蝎宮にあたり、だいたい10月23日(霜降)から11月22日(小雪)頃まで太陽が留まる。 

さそり座には明るい星が多く、3.0等以上の恒星13個は全88星座中最も多い。

α星は1等星のアンタレス。
黄道を通る火星との対比から、「火星(アレース)に対抗(アンチ)するもの」という意味で名付けられた。

主な天体

恒星

• α：アンタレス(Antares)
  • さそり座で一番明るい1等星。さそりの心臓にあたる。
    ベテルギウスと並び、赤色超巨星として有名。
• β：アクラブ(Acrab)またはグラフィアス（Graffias）
  • アラビア語で「さそり」を意味する6重連星。
• δ：ジュバ(Dschubba)
  • さそりの頭部にあたる2等星。
• λ：シャウラ(Shaula)
  • さそりの尾にあり、「毒針」の意を持つ2等星。
    レサトと肉眼でも見える重星となっている。
• σ、τ：アルニャート(Alniyat)
  • アンタレスの両脇にある恒星。「動脈」の名を持つ。
• ζ：グラフィアス(Graffias)
  • 青と橙の星が見かけの2重星となっている。

データ

なお、グラフィアスの名はβ、ζ、ξに使われている。

星団・星雲・銀河

さそり座は天の川上にあるため、多くの星団を含む。

• M4、M80 球状星団
• M6、M7 散開星団

その他

• IGR J17091-3624
  • 既知で最も小さな質量(3太陽質量)を持つ可能性のあるブラックホール。

ギリシャ神話

→いて座、オリオン座も参照。

英雄オリオンの傲慢さに怒った女神ヘラ(ガイアやレトともいわれる)は、さそりを地上に送り、その毒針でオリオンを殺した。この功を称えられ、さそりは天にのぼり星座となった。一方、殺されたオリオンを憐れんだ女神アルテミスはゼウスに頼み、オリオンも天にのぼって星座とした。ただ今でもオリオンはさそりを恐れていて、東の空にさそり座が現れるとオリオン座は西の地平線に逃げ隠れるという。

他にも次のような神話がある。アポロンの息子パエートンが天をかける太陽の馬車を強引に運転したとき、さそりが馬の足を毒針で刺した。とたんに馬たちが制御不能になり、天と地を焼き尽くしそうになってしまった。雷神ゼウスは馬車に雷を落とし、馬車をエリダヌス川(エリダヌス座)へ落とした。

関連コミュニティ

関連項目

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• 黄道十二星座
• オリオン座/いて座
• 蠍座のミロ

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