『さんかれあ』とは、「別冊少年マガジン」2010年1月号から2014年10月号まで連載されていた、はっとりみつるの漫画である。
概要
『ケンコー全裸系水泳部ウミショー』を連載していたはっとりみつるの最新作で別冊少年マガジンにて連載されていた。
単行本は第1巻が2010年7月16日に発売、全11巻。
タイトルの「さんかれあ」は実在するゾンビ映画「サンゲリア」をもじったものであるが、映画の内容とこの漫画は特に関係は無い[1]
サービスシーン有。
ストーリー
紫陽高校に通う降谷千紘(ふるやちひろ)は少し変わった趣味を持っていた。
それは、「ゾンビ」である。
昔から単純にビジュアルが好きという理由で「ゾンビ」関連のゲーム・映画DVD・グッズ等のコレクションをしていた降谷千紘は、ある場所で手に入れた古い書物と、飼い猫「ばーぶ」の死をきっかけに新たな「ゾンビ興味」を湧かせていた。
手に入れた書物に書かれていたものは「蘇生術」
ばーぶの死からすぐに降谷千紘は書物を参考にし、ばーぶを生き返らせようと人気のないホテルの廃墟でひとり試行錯誤し始め3日目。
そんな、人気のないホテルの廃墟へ今日も足を運ぶ少女がひとり。
どうして私は・・・
彼女の名前は散華礼弥(さんかれあ)。
散華女子学園の学園長の娘でお嬢さま。父親の行き過ぎた愛情によってかなり過保護に育てられており、ここへ度々来て日頃溜め込んでいる不満などを叫びに来ている。
そんなお嬢さまとの出会いから始まる物語。
登場人物
※一部ネタバレ注意
- 散華礼弥(さんかれあ) - CV:内田真礼
- 散華女子学園1年。15歳。髪型は黒髪ロングストレートにあじさいの髪止めをつけている。
散華女子学園の学園長の娘で、ヤスタカ曰くガッキー似[2]。
父親の偏執的な愛情によってかなり過保護に育てられており、一人での外出が禁止されているなど、ほとんど自由がなく本人は「普通の女のコ」のように生活してみたいと思っている。
天然。無防備。
紫陽高校には隠れファンも多い。 - 降谷千紘(ふるやちひろ) - CV:木村良平
- 15歳。紫陽高校1年。髪が猫耳のようにはねている。また、リアクションも目や口が猫化したり、動作が猫らしかったりすることが多く全体的に猫っぽい男の子。
「ゾンビ」「ホラー」「廃墟」マニアと少し特殊な趣味を持ち、毎日飽きもせずゾンビものなどの映画を見ているらしい[3]。
「オレは生きた女にキョーミね――から」
「ゾンビっ娘さんがサイコーだよなー はっふ―――ん 片腕ちぎれかけてはらわた出したコとお付き合いしたいなァ~~」などとかなり上級者な発言をしており、本当にゾンビっ娘が好きな様子。しかし、お化け屋敷は苦手。
実家はお寺をしている。 - 左王子蘭子(さおうじらんこ) - CV:矢作紗友里
- 散華女子学園2年。髪型は薄い茶色のショートカット[4]。
愛称は「わんこ」。テニス部。
降谷千紘とは従姉妹の幼馴染みでよくつるんでいる。
実家は懐石料理店。一応お嬢さまであるが、おてんばで元気印なコ。背は低めで巨乳。
降谷家
- 降谷萌路(ふるやめろ) - CV:井口裕香
- 降谷千紘の中学生の妹。12歳。髪型は銀髪(?)の腰まであるロング[5]。右眼がよく髪で隠れる。
普段着は白装束らしく、寝るときにはさらに頭へ三角のアレをつけている。
愛読書は般若心経。兄のことを「にー」と呼ぶ。 - ばーぶ - CV:福圓美里
- 降谷千紘が昔拾ってきた猫。ある日、家の外へ出てしまったときに車にハネられて死んでしまう。
- じーちゃん - CV:斎藤志郎
- 降谷千紘の祖父。基本ボケた爺さんだが、たまに正気になる。
- 降谷呶恩(ふるやどおん) - CV:荻野晴朗
- 降谷千紘の父。紫両寺住職で、寛容な性格。
散華家
- 散華団一郎(さんかだんいちろう) - CV:石塚運昇
- 散華礼弥の父。散華女子学園学園長。
娘に常軌を逸するほどの溺愛をしており、成長記録と称して娘の全裸写真を誕生日に撮っている、かなりヤバいオヤジ。千紘いわく「きんもい☆」。 - 散華亞里亞(さんかありあ) - CV:浅野まゆみ
- 散華礼弥の母。散華女子学園理事長。褐色美女。
夫婦仲は冷えきっている。 - 散華家に仕えるメイド達
- メイド長 五月(10)。腰まであるロング。巨乳。
メイド副長 夏川(7)。肩にかからない程度の長さ。眼鏡。
秋野(3)。ショートヘアー。
氷室(1.5)。ポニーテール。
(※単行本2巻までに登場したメイド)
括弧の中の数字は勤続年数。メイドは全員頭にリボン(柊つかさの様な)をつけており、メイド長と副長は白、他の人は黒色となっている(カラーでないため実際の色は不明)。
その他
萌路の禅問答
単行本第2巻の巻末おまけ漫画より告知された新コーナー「萌路の禅問答」
皆様からのご意見・ご質問メールに降谷萌路が誠心誠意お答えします。
ちなみにこの企画は、
意見・質問がある方は是非メールしてみてはいかがでしょう。
「萌路の禅問答」質問メール専用アドレスは「mero.mondo☆gmail.com」です。
(※送る際、件名は「禅問答」「めろに質問」など何でもいいそうです。)
3巻より「禅問答」が掲載されているが、最後は読者からの希望による萌路のコスプレで締めくくられるのが恒例になっている。
備考
- 第1巻には初版限定で散華礼弥の折り込みポスターが附属。なお、好評のため2刷目も初版扱いでポスターがつくという異例の事態となった。
- セリフ内での名前はカタカナが多く用いられている。
- 第2巻以降も毎巻初版限定でポスターが附属。
- 第5巻ではテレビアニメ放送に先立ち、ドラマCDが付属した限定版が発売された。
- 一部の登場人物の名前はゾンビ映画の人物名が由来となっている。
- 本作における作者の絵柄の変化(前作『ケンコー全裸系水泳部ウミショー』からの変化)がよく話題になるが、これは作画をデジタル化したことによるもの。
テレビアニメ
2012年4月から6月までテレビアニメ版がTBS・MBS・CBC・BS-TBSで放送された。
スタッフ
- 原作 - はっとりみつる(「別冊少年マガジン」連載中)
- 監督 - 畠山守
- シリーズ構成 - 高木登
- キャラクターデザイン - 坂井久太
- 音響監督 - 中川達仁
- 音楽 - 橋本由香利
- 音楽制作 - ランティス
- アニメーション制作 - スタジオディーン
主題歌
放送局
放送局 | 放送開始日 | 放送時間 |
---|---|---|
TBSテレビ | 2012年4月5日 | 木曜日 25:55~26:25 |
毎日放送(MBS) | 2012年4月9日 | 月曜日 26:50~27:20 |
中部日本放送(CBC) | 2012年4月19日 | 木曜日 26:30~27:00 |
BS-TBS | 2012年5月5日 | 土曜日 25:30~26:00 |
関連動画
関連生放送
関連商品
原作
原作限定版
アニメ
CD関連
関連項目
関連リンク
TBS木曜25:55枠 | ||
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脚注
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