さんさ踊りとは、岩手県を代表する夏祭り、そしてその祭りで踊られる踊りのことである。
祭りの正式名称は「盛岡さんさ踊り」で、東北五大祭りの一つとしてPRされている。また、東北6県それぞれを代表する祭りを集めた「東北六魂祭」の一つでもある。
概要
夕刻せまる茜色の夏空にのろしが轟くと、さんさ踊りの大パレードがスタートします。
世界記録に認定された一万太鼓の群舞が織り成すその音は、踊る者はもちろん、観る者の身体の芯にまで響き渡り、盛岡の夜にこだまします。
さんさ踊りは、藩政時代から岩手県盛岡市やその周辺地域で受け継がれている踊りで、各地区によって振り付けや衣装が異なる。
2007年6月10日、2,571人による息の合った太鼓の演奏と演技を実現、「世界一の和太鼓同時演奏記録」としてギネス世界記録に認定された。しかし、2011年に熊本県で行われたイベントにて2,778人の同時演奏が達成され更新されてしまった[1]。そのため盛岡市では、再びギネス記録に挑もうとイベントへの参加者を募り[2]、2014年6月29日に3,437人が同時に5分間演奏してギネス記録を塗り替えた。[3]
さんさ踊りという名称は、盛岡市の三ツ石神社の鬼の手形(三ツ石伝説)に由来する。盛岡城下に現れた羅刹鬼という鬼が悪さをして暴れており、それにほとほと困り果てた里の人々が、三ツ石神社で鬼の退治を祈願した。神様はその願いを聞き入れて鬼をとらえ、二度と悪さをしないよう境内の大きな三ツ石に手形を押させ誓わせた。鬼が退治され喜んだ人々が三ツ石の周りをさんささんさと踊り回ったのが「さんさ踊り」の始まりとされている。
関連動画
関連項目
脚注
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