さんふらわあとは……
本記事では、1の項目について扱うものである。
概要
さんふらわあのブランド名は1970年に起業した日本高速フェリーが立ち上げたもので、1971年に第1番船が起工した。日本高速フェリーは鹿児島県を本拠地にしていた旧:照国郵船 現:マリックスラインの子会社であった。
しかし1975年に親会社の照国グループが倒産したことにより保有していた船舶を旧:大洋フェリー 現:名門大洋フェリーに売却したことをきっかけに、さんふらわあブランドの事実上の三井グループ入り(旧:大洋フェリー 現:名門大洋フェリーは商船三井グループの一員である)を果たした。
1979年には旧:関西汽船もさんふらわあブランドを用いるようになった。
1990年には旧:日本沿海フェリーが日本高速フェリーから航路を順次移管され、翌年には日本高速フェリーは解散。これによりさんふらわあのブランドは完全に三井グループのものとなった。
2023年10月1日をもって、北海道航路を担当していた商船三井フェリーが九州航路を担当していたフェリーさんふらわあを吸収合併。新社名は「商船三井さんふらわあ」となる。
船舶
2024年4月現在時点で就航している船舶は下記のとおり。ただし過去には他にも複数の船舶/路線が運航しており、今後も変化していくと思われる。
船舶 | 航路 | 備考 |
ふらの/さっぽろ | 苫小牧(西)⇔大洗 | ふらのは2代目、さっぽろは3代目。2017年より運航中 |
しれとこ/だいせつ(深夜便) | 苫小牧(西)⇔大洗 | かつての九越フェリー(東日本フェリー子会社)ニューれいんぼう べる(現しれとこ)/らぶ(現だいせつ)。コストカットのため食堂がない。2006年より運航中 |
さつま/きりしま | 大阪⇔志布志(鹿児島) | さつまは3代目、きりしまは2代目。全個室化が検討されたが、合宿需要を考慮し大部屋が残された。2018年より運航中 |
ごーるど/ぱーる | 神戸⇔大分 | フェリーさんふらわあの前身・ダイヤモンドフェリーより引き継ぎ。2007年より運航中 |
はかた | 東京→博多、博多→岩国または宇野→東京 | 同型艦「とうきょう」は2023年に移籍。2003年より運航中 |
くれない/むらさき | 大阪⇔別府 | 日本初のLNG燃料フェリー。全個室化された。唯一戦前から続く歴史ある航路である。2023年より運航中 |
※苫小牧港は西港(東港は新日本海フェリー)を使用する。はかた/とうきょうは貨物専用船のため貨物便乗者以外は乗船不可。他にさんふらわあの名が付かないRO-RO船2隻も保有する。
しれとこ/だいせつは2025年に引退予定。かつて在籍していた船舶ではパンスタードリーム(旧さんふらわあ くろしお)が唯一日本に乗り入れているが、こちらも2025年に引退予定。
特徴的な割引制度
閑散期の需要を喚起するため、WEB割や学割、復路割引を超える暴力的なプランが用意されている。
- パシフィック・ストーリー(北海道航路のみ)・・・東京駅~大洗港、苫小牧港~札幌駅の高速バス・路線バスがセットになった連絡きっぷ。全日設定で、最閑散期は最安9900円である(正規運賃が9800円なので、バス代は実質100円)。なお、客室のアップグレードも可能。
- 満喫ひとり船旅 シングルキャンペーン(北海道航路のみ)・・・閑散期のみ設定。一人で乗船する場合、定員2名以上の上位客室を追加料金なしで利用できる。
- 弾丸フェリー(九州航路のみ)・・・最繁忙期を除き設定。連続する2日間で同一航路(大阪~別府、神戸~大分は同一航路扱い)を往復した場合、復路の基本運賃・航走料金が半額になる。各交通機関とセットになった商品も用意されている。
- 舟遊割引(九州航路のみ)・・・最繁忙期を除き設定。30日以内に別々の航路で往復する場合、復路の基本運賃・航走料金が半額になる。
その他、突発的にキャンペーンが実施されることがある。また、九州航路に限りポイント制度も存在する。
余談
Wikipediaの同名記事に詳しく記載されているので詳細は省くが、同フェリーは実写映画やドラマや特撮作品の撮影舞台として使われたり、アニメなどの作品にもモデルやモチーフとして使用されるなど、様々な形で多数の作品に登場しているようである。
また、さんふらわあにまつわる歌なども存在している模様。公式では「さんふらわあの唄」が存在し、現在は4代目。
関連動画
関連商品
関連項目
関連リンク
- 商船三井さんふらわあ北海道航路HP(かつての商船三井フェリーHP)
- 商船三井さんふらわあ九州航路HP(かつてのフェリーさんふらわあHP)
脚注
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