しまむらは、全国に展開する格安衣料品小売チェーンである。企業名を冠した「ファッションセンターしまむら」の屋号が特に有名だが、ファストファッションと靴を中心とした「Avail(アベイル)」、ベビー衣料店「Birthday(バースデイ)」、雑貨屋「Chambre(シャンブル)」などの名称を用いて出店している。
衣料品が常識では考えられないほどの低価格で販売されていることが売り。
この概要、どんなだと思いますか?
1953年に埼玉に開業した島村呉服店が母体。1989年には東証二部上場、91年には一部上場を果たし、売上高世界第7位の一大衣料品小売チェーンに成り上がった。乳幼児からお年寄りまで、幅広く膨大な種類の衣料品や小物を扱う店として有名。子供向けキャラクターものなどの取り扱いは他の追随を許さない。
しまむらの特徴は何と言っても安さである。特に季節ものの処分セールの時には、Tシャツが1枚300円だったり、ジャケットが1着3000円だったりと、ヤケクソとしか思えない価格で商品が投げ売りされている。この安さから、オタク界隈では衣料について値段重視なユーザーもよくしまむらを利用する。また、コスプレの改造ベース用衣料品探しにもその様々な商品ラインナップが有効だったりする。
おばちゃん服、かーちゃんが買ってくる服というイメージの通り、しまむらの服は安くて粗悪でダサいという印象があるが、実際にはCMの「この服、どこで売ってると思う?」のフレーズ通り、流行のツボを押さえたファッショナブルなアイテムや、数年単位で着てもヘタレないしっかりした作りの服も低価格で販売されている。また普通のオシャレさんがドン引きしてしまうような、エキセントリックでアバンギャルドなアイテムも販売されており、「ブティックS」の名に恥じない品揃えをしていると言えよう。
しかし一方では、しまむらの服を着こなすには卓越したファッションセンスが必要とされ、下手に手をつけるとちんちくりんの中学生みたいな人間ができあがってしまう。それはさながら超上級者向けブティック、力ある者のみが生きる事を許される修羅の国である。
しまむらの服を華麗に着こなす人を、畏怖と尊敬の意味を込めて「しまむらー」、あるいは「しまらー」と呼ぶ事がある。その道を究めたしまむらーは、徹底した流行リサーチと処分セールを利用して、その年の流行ファッションを市場価格の1割程度の価格で先取りする事すら可能であるという。少なくとも筆者はそういう人を一人知っている。
こうして今日もまた、その安値に釣られた哀れな犠牲者が、ちんちくりんの中学生となってこの世をさまよう事になるのであった。
実の所、無難なラインナップでしかも安い事から、親が買ってきた服=しまむら、というイメージが固着するほど日本人の間で浸透していることを思えばかなり凄いことと言えよう。ファッションセンターしまむらを展開する「しまむら」自体は日本国内の中でもかなり巨大な衣料チェーンだし。(売上だけを見ると世界比較でもかなりの売上をあげている)
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