しもつかれとは、吐瀉物に酷似した見た目のインパクトが強烈な郷土料理。主に栃木県、また福島・埼玉・茨城・群馬県でも食される。地域によってはしもつかり、しみつかり、しみつかれ、すみつかれ、すみつかりとも呼ぶ。
曖昧さ回避
概要
しもつかれは初午の日にお稲荷さんへのお供え物として作られる料理。ささげのお赤飯と共に、立春後最初の午の日のために大量に作って隣近所に配ったり、もらったりする。初午の日の朝、7軒分のしもつかれを食べると中気にならないといわれている。
材料は、新巻鮭の頭、節分の豆、大根、人参、酒粕、油揚げ。味付けは醤油・砂糖など。家によって独特の味がある。
作り方
- 鮭の頭は大まかにぶつ切りして2,3時間煮る。(圧力鍋を使って時間を短縮しても良い)
- 大根と人参を「鬼おろし」という道具ですりおろす。(粗みじん切りぐらいのざくざくした状態になる)
- 1の鍋に2と、節分の豆、短冊に切った油揚げ、酒粕を入れる。酒粕はあらかじめ水でふやかしておくと良い。
- 鮭がバラバラになって、骨が柔らかくなるまで煮込む。味付けは 鮭の塩分・大根の甘味を補うように、醤油と砂糖を入れる。味噌でもおいしい。
- できたての暖かいものを食べるのもいいが、冷めて冷たくなったのを熱いご飯のお供に、また熱燗の肴にも合う。
栃木県では学校給食にも出るが、子どもたちからはすこぶる評判が悪い。(見た目と、酒粕のせいで)
関連動画
関連項目
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