概要
薄く切った肉を、卓上の鍋に煮立たせただし汁でくぐらせるように煮て、ポン酢やごまだれをつけて食べる鍋料理。
主に牛肉を使うが、豚肉や鶏肉のほか、ふぐやぶり、鯛、蟹、たこなどの魚介類を用いることもある。
メインは肉だが、野菜やキノコも煮て、たれをつけて食べる。
食べ方に厳密なルールはないが、まずは肉を煮て、その旨味が出ただしで野菜を煮るのがおいしく食べるコツ。
野菜は一度で食べきれる量だけ入れる方がよいとされている。
肉を繰り返し煮ていると、肉のタンパク質がだしの中で固まり、灰汁が浮いてくる。
これは臭みの原因にもなるので、合間合間にすくって捨てたほうがよい。
歴史
しゃぶしゃぶは日本料理だが、その原型は中国のシュワンヤンロウという火鍋料理だと言われている。
シュワンヤンロウは、羊肉をスープで煮てたれにつけて食べる料理で、これが北京から京都に伝わり、
羊肉から牛肉に、さまざまな調味料を組み合わせたたれからごまだれにという風に変化していったらしい。
当初は「牛肉の水炊き」と呼ばれていたが、大阪にある「永楽町スエヒロ本店」の店主三宅忠一氏が、
「しゃぶしゃぶ」と命名。
当時は従業員が店で出すおしぼりを洗濯していたが、三宅氏は、たらいの中でおしぼりをすすぐ様子が
お肉を鍋の中でくぐらせる様子と似ていると思い、おしぼりをすすぐ「しゃぶしゃぶ」という音を料理名にしたとのこと。
この親しみやすい料理名はすぐに有名になり、しゃぶしゃぶ人気を後押ししたと言われている。
関連動画
関連静画
関連項目
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