しーっとは、静かにしてねというお願いである。
概要
口の前に人差し指を添えて無言もしくは「し」と発言する口の形でする静かにしてねというお願いジェスチャー
小声で「しーっ」と言いながらする事もある。
使われる状況としては大きく分けて3つで、
1. 膝枕などで家族や友人などが寝付いたから起こさないようにねというお願い
2. 他の人には内緒だよという秘め事の約束
3. 見つかったらヤバイという緊迫した状況下 十中八九見つかる
語源は英語hush(静まり返る)。スコットランド語で同じ意味のwhishtも関係があるかもしれない。また、日本語でも「シーン」が静かであることを表すように、sh ([ʃ]や[ɕ])は音象徴的に静かなイメージとして納得されやすいのかもしれない(ʃやɕは連続性子音であり、母音と同じように伸ばすことができる。しかし母音とは異なり声帯の振動を伴わないため、聞こえ度が低い。このため、あたかも「そこにあるはずの母音が存在しない」ような感じになると思われる。同様の連続性子音にはhやsがあるが、hでは聞き取り辛すぎ、sでは聞き取りやす過ぎたか。)
ちなみに日本だけではなく、世界の様々な国でこの「指を立てて口の前に立てる」ジェスチャーは「静かに」という意味で通じるらしい。「しーっ」と似たような声を出す点も同様で、例えば英語だと「Shhh」などで表現される。
このジェスチャーがどこから来たのかについては、エジプト神話のホルス神がギリシア化して変質した神「ハルポクラテース」に由来するという説もある。ホルス神は子供の姿で描かれることがあったが、その際に「子供っぽい仕草」として指を口にくわえた姿で描写されていて、それがいつの間にか「沈黙」を意味する仕草であると変質したのだという。この説が真実かどうかは定かではない。
とはいえ古代ローマの文献にて既にこの「指をくわえて沈黙を表した姿」という描写が登場するようなので、少なくともその時代にまでは遡る、非常に歴史が古いジェスチャーであることは間違いないのではないかと思われる。
上記のように日本国外に発祥があるジェスチャーであるとすれば、日本にいつこのジェスチャーが入ってきたものかは非常に興味深いところではある。
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関連項目
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