(株)じょうてつとは、札幌市内でバス事業などを営む会社である。東急グループ。
「じょうてつ」は「定山渓鉄道」の略称で、実際過去には国鉄(現:JR)白石駅から定山渓に至る鉄道路線を持っていた。
鉄道事業(廃止)
定山渓温泉への観光輸送や、鉱石の運搬(豊羽鉱山)を目的とし、国鉄白石駅から定山渓までの29.9kmの路線を開設。
しかし道路整備が進みバス輸送が拡充されたことに加え、踏切対策が出来なかったこと(国道36号線の踏切を解消するよう求められていた)、札幌市営地下鉄南北線建設において一部の用地を利用する計画が持ち上がったことから、1969年に全線廃止となった。
駅一覧:白石 - 東札幌 - 豊平 - 澄川 - 慈恵学園 - 真駒内 - 緑ヶ丘 - 石切山 - 藤の沢 - 十五島公園 - 下藤野 - 東簾舞 - 簾舞 - 豊滝 - 滝の沢 - 小金湯 - 一の沢 - 錦橋 - 白糸の滝 - 定山渓
- 白石 - 東札幌は1945年廃止、他は1969年廃止
- 白石駅で函館本線に接続(当時千歳線は白石駅に乗り入れてない)。地下鉄の白石駅とは位置が異なる
- 東札幌駅で千歳線(旧線)に接続。地下鉄東札幌駅とは位置が異なる
- 豊平駅で札幌市電(豊平線、現在廃止)に接続
- 豊平駅 - 澄川駅の南側(澄川駅寄り)半分くらいと、澄川駅 - 緑ヶ丘駅の区間が、札幌市営地下鉄南北線の地上区間に転用された。
バス事業
札幌市都心部 - 定山渓、真駒内駅 - 定山渓の路線を中心に、札幌市南区・豊平区にも路線を有する。
1972年の札幌市営地下鉄南北線開業に伴い、定山渓方面以外のほとんどのバス路線を札幌市交通局(札幌市営バス)に譲渡した。しかし2001年以降の札幌市営バスの事業縮小・廃止に伴い、結局2003年にはおおむね路線譲渡前の営業エリアに戻っている。
2013年には、札幌市に路線を有する他のバス事業者(ジェイ・アール北海道バス、北海道中央バス)とともにSAPICAに対応した。
事業所:川沿(かわぞえ)営業所、川沿サービスセンター、藻岩営業所(札幌市営バスから移管)、定山渓車庫、定山渓案内所、札幌駅案内所、石山サービスセンター(2021年7月30日廃止)
その他の事業
不動産業も行っており、札幌市内で「じょうてつ」ブランドのマンションが数多く見られる。ちなみに旧・豊平駅の駅舎も取り壊しの上マンションとなった。
スーパーマーケット(札幌東急ストア)の設立に携わったり(2009年にアークスグループに買収されたため現在は資本関係なし、店舗も「東光ストア」に改称)、タクシー事業を行っていたりもしていた。
関連動画
関連項目
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