じょっぱれアオモリの星とは、佐々木鏡石による小説家になろうにて連載中の小説である。商業化されている。
概要
Web版のサブタイトル含めての正式タイトルは『じょっぱれアオモリの星 ~「何喋ってらんだがわがんねぇんだよ!」どギルドをぼんだされだ青森出身の魔導師、通訳兼相棒の新米回復術士と一緒ずてツートな無詠唱魔術で最強ば目指す~』である。
2021年6月に小説家になろうにて投稿が開始される。しかし1ヶ月ほどでポイントが伸びなかったため切りのいい第2章25話で作者自ら打ち切った。
しかし2022年1月にある読者のツイートがバズったことに伴いアクセスが急増してポイントも急増。作者は驚愕し、連載の再開を検討する。(→togetterリンク
)
数日後連載が再開するが、青森県の弘前経済新聞から取材を受け記事になる(記事1
、記事2
)など話題が続き、数カ月後の2022年6月に商業化&書籍版の刊行が発表された。
2022年12月28日角川スニーカー文庫(KADOKAWA)より、書籍版第1巻『じょっぱれアオモリの星~おらこんな都会いやだ~』が改稿された上で発売された(巻数表示なし)。イラストは福きつねが担当。津軽弁監修は弘前大学のAI×津軽弁プロジェクトが担当している。2023年7月現在既刊2巻。なおコミカライズが決定と発表されている。
漫画版は2023年11月24日よりComicWalker(現:カドコミ)とニコニコ漫画の電撃コミックレグルスレーベルより連載中。漫画版の作者は三崎ユウキ。
原作の書籍版発売に際してプロモーション映像が制作され、声優に青森県弘前市出身で津軽弁を特技に持つ声優の今井文也が起用され、津軽弁を使用した映像が公開された。特設サイトも制作されているが、青森県の公式サイトを意識しているとされる(許可済み)。
また青森県ご当地Vtuber青森りんこが公式アンバサダーに就任し、コラボレーション動画も制作され全四回公開されている。
なお作者は岩手県在住出身の兼業農家(りんご農家)であり、青森県出身の歌手の歌(吉幾三、いなかっぺい)に両親ともども親しんでいたのが執筆の動機の一つであるとしている。
あらすじ
東北の最果ての地・アオモリから上京して5年、全くツガル弁の訛りが直らず周囲との意思疎通が困難であることを理由に、魔術師オーリン・ジョナゴールドは有能ギルド長マティルダから解職を言い渡される。
強情とも訳される「じょっぱり」の男オーリンは飲んだくれて故郷に帰ろうとするが、新人回復術士レジーナに身を呈しての説得により、考え直し自分のツガル弁を補える通訳スキルを持つ二人で冒険者パーティーを組み、昔からの夢だった冒険者ギルドの設立に一歩踏み出す。
暴れているフェンリルの討伐しようとした結果、オーリンがアオモリでの旧知のフェンリルのワサオであることに気づく。操られていた謎を探るため東北に向かうが最初の難関は、ウエノに巣食うパンダだった……。
登場人物
- オーリン・ジョナゴールド
- 最果ての地アオモリで魔術師の適性がわかり、両親から期待され送り出され上京してきた魔術師。上京して有数の大ギルドのイーストウィンドに所属して5年。だが強烈な訛りは直らず、その訛りがいくら実力はあってもパーティー内でのメンバー間の意志疎通が死に直結することからギルド長のマティルダからクビを言い渡される。性格は作中ツガル弁でいう所の強情、意地っ張りを言い表す「じょっぱり」。なお実力は無詠唱魔法が使えるし、アオモリではリンゴ収穫魔法だという強力な魔法を使い、Sランク冒険者も圧倒するほど。レジーナがツガル弁に通訳した呪文がレジーナより効果が強力になるなど謎の力を持つ。名前の元ネタは氏名どちらともリンゴの品種である。
- レジーナ・マイルズ
- 王都のカンダ出身の新人冒険者の回復術士。回復術士の修行は三年しており経験はないもののそれなりに実力はある。珍しい通訳スキルを持っている。なおスキルが戦闘時に有力なものと見なされなかっため、劣等生扱いをされパーティーに勧誘されず、ギルドではギルド長マティルダのお茶汲みを担当していた。オーリンがクビになる際に立ち聞きし、オーリンを追いかける。オーリンを宥めすかし、時には怒りつつ説得し、冒険者パーティーを組むことになる。すぐ恋愛に直結するなど人との距離感がバグっていると自覚はしてるが直せないらしい。
- マティルダ
- 王都の有力ギルド、イーストウィンドのギルド長。王族から求愛されたことのある美貌を持ち、冒険者としても活躍していた智謀を持つ完璧な人物といってもいい人物らしい。オーリンとレジーナを組ませるために一計を案じる。オーリンとレジーナが退職する挨拶をした際にエールを送った。
- ヴァロン・デュバル
- 冒険者ギルドのイーストウィンド所属の剣士。Sランクで貴重な魔剣士のスキルを持ち実力もさることながら経験も死線を潜ってきた歴戦の冒険者。しかし性格や振る舞いは最悪で評判は良くないが辞めさせることは出来ない問題の人物。酔ってレジーナに下品な言葉で絡み、オーリンを煽った。
- ワサオ
- アオモリで人気だった片目の眉に刀傷があるフェンリル。オーリンとは幼少期からの仲で打ち解けあっているが、知り合い以外には塩対応で懐きにくいらしい。何らかの者達のせいで呪いを付与され東北を南下して王都付近までの村まで到達し、暴れ村を破壊していたが討伐依頼が出されていたが、冒険者の手には負えないほどだった。懸賞金に目的にフェンリル討伐に向かっていたオーリン達と出会い戦うことになるが、レジーナの通訳スキルで異変に気付いたことにより、オーリン達に呪いを除去され救われる。その後巨大な狼の姿から、オーリンによって犬のようなサイズにされ、オーリン、レジーナの旅に同行する。
- マサムネ
- ズンダー大公国のザオー連峰の頂上に住まう漆黒のドラゴン(飛竜:ワイバーン)。通称独眼竜マサムネ。初代ズンダー王の盟友でズンダーの人々を数百年間見守ってきており民には慕われていた。ある時から領都ベニーランドや宿場町シロイシ他ズンダー王国全土を襲撃するようになる。実はワサオと同じく何者かによる呪いを受けており、オーリンやレジーナの活躍により解消される。人語を解しており、人間と意志疎通可能である。
関連動画
プロモーション映像(リンクはYouTubeのKADOKAWAチャンネル)
青森りんことのコラボレーション動画(全4回)
関連静画
関連リンク
関連項目
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- 0pt

