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すがた (――、英:Form) とは、メディアミックスポケットモンスター』において、同種のポケモンが持つ形態のこと。このうち、可逆的にすがたを変えられる場合、その変化ををフォルムチェンジ (Forme Change) と呼称する。フォルムチェンジするポケモンの各形態についてはフォルムチェンジの記事に説明を譲り、本記事では不可逆変化 (雌雄の違いも含む) について解説する。

ただし、フォルムチェンジ以外にも、リージョンフォームメガシンカゲンシカイキキョダイマックス色違いについても本記事では説明をある程度割愛する。

概要

1996年ゲームボーイで『ポケットモンスター赤・緑』が発売されたとき、ポケモンには各ナンバーごとに1種類のすがたしかなかった。そもそも、ニドランを除けば性別も存在せず (そのニドランも性別で図鑑ナンバーが異なる) 、色違いが登場したのも『金・銀』、フォルムチェンジは『ルビー・サファイア』、雌雄の違いは『ダイヤモンド・パール』を待たなければならなかった。

後発のポケモンになればなるほど、「雌雄によって種族値特性・習得技など性差がある」「しか進化しない」「様々な理由によるすがた違いが多数存在する」などが当たり前に実装されるようになった。リージョンフォームが登場するまではニドランを除く第1世代ポケモンにはすがた違いという概念システム上はなく (アーボックなどシステムに干渉せず再現されたケースはある)、メガシンカキョダイマックスが追加されるまで第2世代以前のポケモン進化によらない形態変化もない (なお、後発世代でフォルムチェンジが追加された第2世代以前のポケモンは存在していない) 。

本編作品におけるバトルでの影響

こうした同種のすがた違いは性差がないケースはともかく、性差が存在する場合は厄介なことになる。というのも、両者が同種である以上、パーティに同時に編成できないのである。

例えばサンダーを考えてみよう。サンダーはでんき・ひこうの原種サンダーとかくとう・ひこうのガラルサンダーが存在している。ガラルサンダーかくとうタイプと登場した『ソード・シールド』ではダイジェットが吹き荒れるため活躍は難しいが、うまく使えばエースとして運用できる可性自体はあった。

しかし、もう片方の原種サンダーがとにかく『ソード・シールド』のシステムと噛み合いすぎていたため、原種サンダーを採用する都合上ガラルサンダーを編成すること自体がそもそもできなかったのである。

雌雄の形態差異

ポケモンにおいて最初に雌雄の違いが登場したのは『金・銀』である (それ以前からニドランのようなイレギュラーケースこそあったが、『赤・緑』時点では別種と扱わざるをえなかった) 。第4世代以降、見たが違ったり、時として性すら異なるケースが登場するようになっていった。

No. 種族 差異 備考
0003 フシギバナ 背中

の個体の背中は中央に雌蕊のような突起がある。の個体の背中にはない。

0012 バタフリー 翅の模様

の個体の後翅の付け根には黒色の模様がある。

0019
0020
コラッタ (原種)
ラッタ (原種)
の長さ

の個体のの個体のより長い。

なお雌雄の違いがあるのはあくまで原種のみであり、アローラのすがたコラッタラッタは雌雄で同じである。

0025
0026
ピカチュウ
ライチュウ
尻尾

ピカチュウといえば尻尾は稲妻をイメージした形で有名だが、の個体は先が丸く割れハートのような形になっている。

この差はライチュウになっても尻尾の先が欠けた形になるといった要素で残っている。リージョンフォームアローラのすがたライチュウであっても尻尾の形には差異がある。

なお、ピチューの時点では雌雄による差はない。

0029
0032
ニドラン♀
ニドラン♂
体色
力値傾向
習得技
図鑑ナンバー

体色はニドラン♀のほうが水色ニドラン♂紫色となっており、力値傾向、習得技も異なる。

図鑑ナンバーが違う別種扱いだが、ニドラン♀としたタマゴからはニドラン♂ニドラン♀のどちらかが産まれてくる。

0041
0042
ズバット
ゴルバット
牙の長さ

ズバットゴルバットの個体の牙はの個体の牙より長い。クロバット進化するとこの差はなくなる。

0044
0045
クサイハナ
ラフレシア
雄蕊の模様

クサイハナラフレシアの雄蕊の模様はのほうが細かく、のほうは大きい。

0064
0065
ユンゲラー
フーディン
の長さ

ユンゲラーフーディンの長さはべて若干長い。

0084
0085
ドードー
ドードリオ
首の羽毛の色

ドードードードリオの首の羽毛の色はく、い。

0097 スリーパー 首の毛の多さ

スリーパーの首の毛はのほうが多い。

0111
0112
0464
サイホーン
サイドン
ドサイドン
の長さ

サイホーンサイドンドサイドンの額のは小さめ。

0118
0119
トサキント
アズマオウ
の長さ

トサキントアズマオウの額のは小さめ。

0123
0212
ストライク
ハッサム
胴体の長さ

ストライクハッサム部の長さはのほうが長い。

なおストライクの分岐進化であるバサギリには雌雄ですがたに差異はない。

0129
0130
コイキング
ギャラドス
の色

コイキングの色は黄色 (金色?) でギャラドスになると青色 (色違い赤色) になるがのまま。

すがたの多さランキング

以下では、下記にあげるものは議論の対外とする。

順位 種族 形態数 備考
1st パッチール 4294901760

他の種族を大きく引き離しての第1位。これでも本来の設定上は同じ模様のパッチールはいないことになっているので、そのうちの4294901760種類しかゲームでは再現できなかったことになる。

2nd マホイップ 63

9種類のすがたと7種類のアメざいくにより組み合わせが63となる。

3rd アンノーン 28

に図鑑登録されるなかでは最多を誇る。

4th ビビヨン 20

20種類存在し、うち1種類は配布限定という特殊なケース。かつ残りの19種類も単独ソフトではコンプリートできず、実際のプレイヤーの居住地 (第9世代ではPokémon GOポストカードの撮場所) が関わるという特殊性も特筆すべき点であろう。

5th メテノ 7

コアの種類が7種類存在している。なお7つのコア色違いはすべて共通してブラックである。

すがた違い一覧

以下では、下記にあげるものは割愛している。

第1世代

No. 種族 形態名 備考
0025 ピカチュウ
(サトシ帽子)
オリジナルキャップ
ホウエンキャップ
シンオウキャップ
イッシュキャップ
カロスキャップ
アローラキャップ
キミにきめたキャップ
ワールドキャップ

第7世代以降、「サトシ帽子をかぶったピカチュウ」が配布されるようになった。この「サトシ帽子をかぶったピカチュウ」は『ポケットモンスター (1998)』ポケットモンスター めざせポケモンマスター』が放映された1998年 - 2023年の25年間主人公をつとめあげたサトシ相棒であったピカチュウイメージして、各シリーズごとのサトシ帽子を被った状態のピカチュウである。

特殊仕様としてZワザは通常のピカチュウと異なったり、キョダイマックスができなくなっていたり[1]進化ができなかったりする。

0128 ケンタロス
(パルデアのすがた)
コンバット
ブレイズ
ウォーター

原種ケンタロスとの違いは解説しないが、パルデアケンタロスが3種類いるとなれば解説を欠くことはできなかろう。リージョンフォームでもしい、すがた違いが存在する種こそがこのパルデアケンタロスである。

それぞれ以下のように自身のタイプ専用技レイジングブル」のタイプ[2]、おもさ、習得技が異なる。

ブレイズ種とウォーター種はタイプにちなんだ色の模様がたてがみに配され、も変化している。種族値は3種とも共通だが、インファイトレイジングブルタイプが被ってしまうコンバット種は、それ以外の技レパートリーブレイズ種・ウォーター種に負けており、採用の優先度が高くない。そもそも他2種がフレアドライブウェーブタックルを習得するタイミングすてみタックルでは……。

なおパルデアケンタロスのおかげで、第1世代ポケモンに雌雄によらないすがた違いがいないという事態は免れた。

第2世代

No. 種族 形態名 備考
0172 ピチュー (形態名不明)
ギザみみピチュー

第4世代限定で映画アルセウス 超克の時空へ』との連動要素としてギザみみピチューが登場する。名前の通り左がギザギザである。力はピチューと全く同じであり、かつ進化せず他のデータに移動することさえできない (設定上は時渡りでやってきたポケモンであることから、元の場所にいたほうがいいという理由) 。

0201 アンノーン Angry
Bear
Chase
Direct
Engage
Find
Give
Help
Increase
Join
Keep
Laugh
Make
Nuzzle
Observe
Perform
Quicken
Reassure
Search
Tell
Undo
Vanish
Want
XXXXX
Yield
Zoom
?????
!!!!!

左記は世界観設定上形態名としては出てこない。図鑑には全て「あるすがた」として登録される。ただしアンノーンずかんやポケモンカードゲームなどで形態名が言及されることがある。

A - Z と?・!は登場時期が異なり、前者26種は『金・銀』、後者2種は『ファイアレッド・リーフグリーン』で登場した。アンノーンが重要なキーポケモンとして登場する映画結晶塔の帝王 ENTEI』では登場時期の問題から26種だけが登場している。先発組と後発組はつきでも区別でき、先発組はを全て見開いている一方で、後発組は半目となっている。

対戦ではありとあらゆるポケモン下位互換になってしまうが、アンノーンはどちらかといえば物語におけるキーとしての役割をゲーム・アニメ漫画カードゲームその他と様々なメディアミックスで果たしており、性がどうという存在ではもはやいと言える。なおアニメではなぜかやたら幻覚と縁がある。

なお、ポケモン世界においては当初こそアルファベットが使われていたが、Switchの作品からは換字式の独自の文字が使われはじめており、アンノーンがますます深まっている。

第3世代

No. 種族 形態名 備考
0327 パッチール パッチールのすがた
(※備考参照)

設定上は数に模様が存在し、同一の模様のパッチールはいないことになっている。だがゲームではそんな違いを再現できるわけがないので、性格値の違いによる4294901760種類の再現にとどまっている。それでも多いが。

なおパッチールの模様の決め方はbit0-7・bit8-15・bit16-23・bit24-31の4つの定数がそれぞれ左上右上左下右下の模様をり、かつ表示領域がパッチールの外に行く場合・重複する場合もあるので4294967296通りというのは誤り。ちなみにブリリアントダイヤモンド・シャイニングパールのみ暗号定数ビッグエンディアンとなっており、それぞれの定数右下左下右上左上の模様の座標になっている。このせいでPokémon HOMEブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール産のパッチールが送れない。

第4世代

No. 種族 形態名 備考
0413 ミノマダム くさきのミノ
すなちのミノ
ゴミのミノ

ミノムッチはオスはすべてガーメイル進化する一方、メスは進化するレベルの時にどのフォルムであったかによってすがた違いの分岐進化が起こるというイレギュラーポケモンである。

ミノムッチの時点では単なるフレーバーでしかなかったフォルムチェンジであるが、ミノマダムになるとタイプ力値傾向にもが出ており、

  • くさきのミノ:むし・くさ / 特殊寄り
  • すなちのミノ:むし・じめん / 物理寄り
  • ゴミのミノ:むし・はがね / バランス

ミノムッチ時代とことなりミノは後的に変えることはできなくなる。対戦ではすなちとゴミが使いやすく独自の戦法を有する一方、くさきは差別化できる要素がほとんどなくテコ入れが望まれている。

422
423
カラナクシ
トリトドン
にしのうみ
ひがしのうみ

生息域に応じてすがたが異なり、かつ進化先もすがたに依存するある意味ではリージョンフォームの先といえるポケモン。ただし異なるのはすがただけであり、力値や習得するわざなどに違いはない (『スカーレット・バイオレット』に限り初期は習得レベルに差異があったが、不具合として修正されている) 。タマゴはメスのすがたを参照して産まれてくる (第4世代のみ、オスとメタモンの組み合わせでは必ずにしのうみが産まれてきたが第5世代ではメタモンの場合に限りオスのすがたが遺伝するようになった) 。

初登場のシンオウ地方ではひがしのうみがモチーフウミウシの通りシンオウ地方東側の辺に出現する一方、なぜかにしのうみはシンオウ地方西側の陸地やに多く出現していた。にしのうみがまともに辺に登場するのは『LEGENDS アルセウス』のハマナスのくらいである。

パルデア地方でも西側のにはにしのうみ、東側のにはひがしのうみが出現する。

一方で他の地方では事情が異なり、ジョウト地方カロス地方ではにしのうみのみ、アローラ地方ではひがしのうみのみ出現する。ホウエン地方バージョンによってどちらが出現するか異なる。暖かいではにしのうみ、冷たいではひがしのうみになるとされているが、アローラ地方は温暖な気ウリ地方のはずなのだが……。

なお『スカーレット・バイオレット』の時代ではにしのうみは減少傾向にあり、ひがしのうみは増加傾向にあるのだとか。

第5世代

No. 種族 形態名 備考
0550 バスラオ あかすじのすがた
あおすじのすがた
しろすじのすがた

バスラオには初登場『ブラック・ホワイト』の時点で2種類のすがた『あかすじのすがた』『あおすじのすがた』が発見されていた。バージョンによってどちらが通常出現でどちらが特殊エンカウントかが異なっている。種族値タイプは同じであるが、通常特性1が異なる (通常特性2・隠れ特性は同じ) 。あかすじとあおすじは互いに争う関係性にある。あかすじは脂が乗って若い人に人気の味である一方で、あおすじの淡な味は食べやすいのだとか。

ヒスイ地方では他の地域と異なり『しろすじのすがた』が登場する。ラベン博士研究データより『LEGENDS アルセウス』の時点で他地方にはあかすじとあおすじが生息していることから、ラベン博士ヒスイ地方のしろすじのすがたをリージョンフォーム定義しようとしている。しかし『スカーレット・バイオレット』のころにはキタカミの里にもしろすじのすがたが通常出現することが知られており、他の2種と異なり進化形の『イダイトウ』まで存在することから、リージョンフォームではなくそもそも別種なのではないかという説が提唱され始めている。ただし進化することを除けば、やはり通常特性1が異なる程度しか力の差異はない。

基本的にメスのすがたが遺伝するというリージョンフォームとは異なる性質も有している。

また、しろすじはイダイトウ進化するが、進化後のイダイトウは雌雄で見た力値傾向が異なる。

  • あかすじのすがた:すてみ / てきおうりょく / かたやぶり
  • あおすじのすがた:いしあたま / てきおうりょく / かたやぶり
  • しろすじのすがた:びびり / てきおうりょく / かたやぶり

なおこの通常特性1については面い話がある。第5世代『ブラック・ホワイト』時点ではあかすじとあおすじの通常特性1は「すてみ」で共通であった。しかし『ホワイト』のゲーム内交換に限りなぜか「いしあたま」のバスラオが入手できたのである。その後『ブラック2・ホワイト2』では野生出現は依然「すてみ」で共通であったのだが、タマゴから孵した場合のみあおすじの通常特性1はいしあたまになるという特殊仕様になっていた。このためあおすじのバスラオは通常特性が3つあるという奇妙な現象が発生していたのである。

第6世代ではあおすじの通常特性1はいしあたまに固定され、特性すてみのあおすじを第6世代以降のソフトに送るともれなくいしあたまに変更される。

第6世代

No. 種族 形態名 備考
0666 ビビヨン ひょうせつのもよう
ゆきぐにのもよう
せつげんのもよう
たいりくのもよう
ていえんのもよう
みやびなもよう
はなぞののもよう
モダンなもよう
マリンのもよう
ぐんとうのもよう
こうやのもよう
さじんのもよう
たいがのもよう
スコールのもよう
サバンナのもよう
たいようのもよう
オーシャンのもよう
ジャングルのもよう
ファンシーなもよう
ボールのもよう

20種類のすがたが存在し、うち18種類は初登場の『X・Y』ではなんとプレイしている3DS本体の位置登録に依存するという特殊な仕様であった。なおコフキムシ・コフーライの時点で内部データ上はどのビビヨン進化するかが決まっている。

ファンシーなもようとボールのもようのみ配布限定であったが、第9世代『スカーレット・バイオレット』ではボールのもようが依然として配布限定個体になった一方で、ファンシーなもようは通常出現する一の姿になった。では他の18種類はどうなったかというと、なんと『Pokémon GO』との連動要素としてポストカードを受け取るとその地域に応じたビビヨン24時間出現するという者に変わったのである。

のすがたが遺伝しないという仕様もあり、ビビヨンコレクター、通称ビビヨニストはかなりの苦行を強いられた。

0669
0671
フラベベ
フラージェス
あかいはな
きいろのはな
オレンジいろのはな
あおいはな
しろいはな

フラエッテのみすがたがもうひとつ存在する (後述) 。ただしそのひとつを除けばフラエッテのすがたも進化前のフラベベ進化後のフラージェス仕様は同じであるため、両方を参照すること。

フラベベ系統には5つのすがたが存在しており、フラベベのときはの上に乗り、フラエッテ進化すると手に持ち、フラージェス進化するとを頭の周りにうようになる。このの力がないとフラベベ系統は弱まる一方、の方はの方でフラージェスに守られてようやく生育できるという一蓮托生状態であるとか。

花畑の色に応じて変わる一方で、は低確率で出現する。

0670 フラエッテ あかいはな
きいろのはな
オレンジいろのはな
あおいはな
しろいはな
えいえんのはな

フラエッテのみ、第6世代で登場したAZフラエッテが内部データ上は存在している。

HP 攻撃 防御 特攻 特防 合計
フラエッテ
えいえんのはな
74 65 67 125 128 92 551
フラエッテ
////
54 45 47 75 98 52 371
フラージェス 78 65 68 112 154 75 552

通常でも長命種であるフラベベ系統だが、AZフラエッテは最終兵器AZ同様に3000年の時を生きている。その在り方も最終兵器のせいでんでいるらしく、フラエッテでありながら進化することはできず、しかしフラージェス並みの力を持つという通常フラエッテとは異なるなにかになってしまっている。更に専用技として『はめつのひかり』という威力140・命中90のフェアリー特殊技を習得でき、反動HPが減る。

スカーレット・バイオレット』では内部データからも削除されているためお蔵入りになると思われていたが、『LEGENDS Z-A』の発表でにわかに注を集めている。

0710
0711
バケッチャ
パンプジン
ちいさいサイズ
ふつうのサイズ
おおきいサイズ
とくだいサイズ

バケッチャパンプジンにはたかさ・おもさ・力値傾向の異なる4つのサイズが存在する。グラフィックサイズも変わり、とくだいサイズは鳴きまで変化する。

バケッチャの場合はHPと素さ、パンプジンの場合はHP・攻撃と素さが変化し、サイズが大きいほど前者が増加し後者が減少する。

この都合から対戦ではちいさなサイズととくだいサイズばかり人気になっているとか。

第7世代

No. 種族 形態名 備考
0745 ルガルガン まひるのすがた
まよなかのすがた
たそがれのすがた

ルガルガンには『サン・ムーン』で登場したまひるのすがた・まよなかのすがたと『ウルトラサン・ウルトラムーン』で登場したたそがれのすがたの3種類のすがたが存在する。このうちまひるのすがた・まよなかのすがたはするどいめ・やるき・ふくつのこころ個体のイワンコから、たそがれのすがたはマイペース個体のイワンコから進化する (イワンコの時点では見た・性に差異はない) 。

それぞれのすがたごとに進化する時間帯も異なり、初出『サン・ムーン』時はバージョンまで定されていた。

力値傾向はまひるのすがたが一番素く、まよなかのすがたは素さが低めのカウンター、たそがれのすがたが折衷したようなものとなる。なおアクセルロックルガルガンまひるのすがた・たそがれのすがた専用技であり、まよなかのすがたは習得できない。

0774 メテノ あかいろのコア
だいだいいろのコア
きいろのコア
みどりいろのコア
みずいろコア
あおいろのコア
むらさきいろのコア

メテノは7つのすがた違い (コア) を持つが、特性リミットシールド」の効果で場に出た直後は共通してりゅうせいのすがたになる。その後HPが1/2を下回ると個体ごとに各色のコアフォルムチェンジする。

ポケモン全体を見てもしい、「すがた違い」と「フォルムチェンジ」を両方持ち合わせる種族である。

0801 マギアナ (形態名不明)
500ねんまえのいろ

マギアナ500年前に作られた人造ポケモンであり、当時国王に献上されたときは全体がレモンイエロースカートモンスターボールのような色に塗装されていた。しかし現在は塗料が剥げ落ちてしまっており、銀色になってしまっている。

一応は設定上は経年劣化であるためフォルムチェンジのようなものであるはずだが、すがた違いということになっている。

第8世代

No. 種族 形態名 備考
0849 ストリンダー ハイなすがた
ローなすがた

ストリンダーは性格によってエレキギターのような音をかき鳴らすハイなすがたとベースのような音をかき鳴らすローなすがたに分岐進化する。

力値傾向やキョダイマックスのすがたは変わらないが、一部の習得技に差異がある。

0869 マホイップ ミルキィバニラ
ミルキィルビー
ミルキィまっちゃ
ミルキィミント
ミルキィレモン
ミルキィソフト
ルビーミックス
キャラメルミックス
トリプルミックス
(※備考参照)

マホイップ進化条件はマホミルを手持ちに入れ、アメざいくを持たせたうえでプレイヤーが回転するというものであるが、このときの時間帯・回転時間・回転方向で進化先のすがたがことなるという特殊仕様となっている。

回転時間 時間帯 時計回り 時計回り
短時間 ・夕方 ミルキィバニラ ミルキィルビー
深夜 ミルキィまっちゃ ミルキィソフト
長時間 ・夕方 キャラメルミックス ルビーミックス
深夜 ミルキィレモン ミルキィミント
極長時間 夕方 トリプルミックス

かつもたせるアメざいくは7種類存在し、それぞれで頭の上のアメざいくとの色も異なるという特殊仕様を持つ。

アメざいく の色
いちごアメざいく
ハートアメざいく ピンク
ベリーアメざいく
よつばアメざいく
おはなアメざいく オレンジ
スターアメざいく
リボンアメざいく

つまり色違いを除けば9x7の63通りのすがた違いがあるということになる。公式イラストいちごアメざいくxミルキィバニラとなっている。どのマホイップキョダイマックスのすがたは同じ。

0854
0855
ヤバチャ
ポットデス
がんさくフォルム
しんさくフォルム

フォルムチェンジではないにも関わらず「フォルム」とつくしい系統の1種。

力に差異はないが、図鑑説明文カップの底前面のマークの有進化に必要なアイテムの違いがある。しんさくフォルムはかけたポット、がんさくフォルムはわれたポットで進化する。

なお、しんさく (作) に対してがんさく (贋作) のほうが圧倒的に多い。どれだけ偽物が流通しているんだ……。

0892 ウーラオス いちげきのかた
れんげきのかた

ダクマ進化するときに、あくのかけじくを見せるといちげきのかたに、みずのかけじくを見せるとれんげきのかたに進化する。

それぞれ力値傾向こそ変わらないが、タイプと習得する技が異なるため運用には大分差異が出る。またキョダイマックスのすがたとキョダイマックスわざも異なっている。おまけに第8世代の選出画面のアイコンではなぜか両方のウーラオスが同じであり、両者ともに強力であることからどちらが出てきてもおかしくなく、場に出るまでどちらのウーラオスかわからないという仕様から「ウーラオス検定」と揶揄されることも。第9世代では流石に異なるだろうと思われていたが、なんと第9世代でもデフォルトポーズが同じであるため、ウーラオス検定は続投してしまった。

0893 ザルード (形態名不明)
とうちゃんザルード

通常のすがたの他に、ピンク色マントをつけた「とうちゃんザルード」が存在する。『劇場版ポケットモンスター ココ』との連動要素であり、力値傾向に違いはない。

0901 ガチグマ (形態名不明)
アカツキ

ガチグマは通常のすがたの他に、第9世代で登場した、はるかヒスイ地方からキタカミの里に流れ着き永い年をかけて特別な力を持つに至った『アカツキ (赫)』という特殊個体が存在する。入手方法がゲームイベントで1個体のみという事実上の準伝説となっている。『銀牙 -流れ星 銀-』に登場する赤カブトモチーフにしたとも言われるそのルックスと、そのルックスでありながら攻撃はヒメグマ未満に削り、代わりに浮いた分を特殊方面に振ったあまりに理想的な特殊アタッカーとしての性を得る。

第9世代環境では原種ガチグマの座をやすやすと追いやってじめんアタッカー使用率上位に君臨する。

第9世代

No. 種族 形態名 備考
0925 イッカネズミ 4ひきかぞく
3びきかぞく

ワッカネズミは通常は4ひきかぞくのイッカネズミ進化するが、低確率で3びきかぞくに進化する。外見は子供ひとり減っているだけで、それに伴うおもさ以外の性には違いはない。

0931 イキリンコ グリーンフェザー
ブルーフェザー
イエローフェザー
ホワイトフェザー

イキリンコは出現地域によって4種類の羽の色を持ち、グリーンフェザーブルーフェザー隠れ特性がこんじょう、イエローフェザーホワイトフェザー隠れ特性がちからずくとなる。

4種はそれぞれ仲が悪く縄張り争いをしているが、パルデア地方のそらとぶタクシーは4色が1匹ずつ採用されている。

0982 ノココッチ ふたふしフォルム
みつふしフォルム

フォルムチェンジではないにも関わらず「フォルム」とつくしい系統の1種。

ノコッチは通常はふたふしフォルムのノココッチ進化するが、低確率でみつふしフォルムに進化する。外見は節の数が増えただけで、それに伴うたかさ・おもさ以外の性には違いはない。

おみつふしフォルムに進化する割合は、『金・銀』でノコッチが出現する割合に等しい。

0978 シャリタツ そったすがた
たれたすがた
のびたすがた

シャリタツには3種のすがたが存在するが、シャリタツそのものの性は変わらない。では何が変わるかと言うと、特性しれいとうによってヘイラッシャに飲み込まれたときの、ヘイラッシャのわざ『いっちょうあがり』のエフェクトと上昇する力である。そったすがたはこうげき、たれたすがたはぼうぎょ、のびたすがたではすばやさが上昇する。

0999 コレクレー はこフォルム
とほフォルム

フォルムチェンジではないにも関わらず「フォルム」とつくしい系統の1種。

スカーレット・バイオレット』でははこフォルムのコレクレーゲットすることができる一方、とほフォルムのコレクレーは話しかけると逃げられてしまう。しかし『Pokémon GO』ではとほフォルムの状態でゲットすることができ、かつ『スカーレット・バイオレット』に送ることができる。

どちらのすがたであっても同じ姿のサーフゴー進化する。

1012
1013
チャデス
ヤバソチャ
ガイモノのすがた
タカイモノのすがた

力に差異はないが、図鑑説明文器の底前面の窯印の有進化に必要なアイテムの違いがある。マガイモノのすがたはボンサクのちゃわん、タカイモノのすがたはケッサクのちゃわんで進化する。

ヤバチャポットデスと似ているだけあって、タカイモノのすがたのほうが圧倒的に出現率が低い。意味合いは「本物と偽物」だったあちらとことなり、「高級品と安物」という意味合いの様子。

関連項目

脚注

  1. *ただしアニメではキョダイマックスしているため、実は原作設定どおりではない (本来はゲームのほうがアニメの『原作』なのでこの意味で『原作』と表現するとややこしいのだが……) 。
  2. *なお、原種ケンタロスレイジングブルを使用するとノーマル技となる。
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すがた(ポケモン)

1 ななしのよっしん
2024/04/06(土) 12:18:26 ID: eAbxZfISpt
すごく充実した良記事ですね。記事乙です。
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2 ななしのよっしん
2024/04/07(日) 08:51:29 ID: zudSVdpffP
これは圧巻だな…立てと言わざるを得ない

「別種と亜種の区別は曖昧」っていうのは現実生き物の分類にも通ずるところがあるし世界観を広げる意味でもありだとは思うんだけど、
記事内で言及されてるサンダーガラルサンダーの例のように対戦ゲーの一要素として見ると難点にも感じられるんだよな
批判はありそうだがガラル3みたいなのはいっそ「正式に別種と認められた」みたいな設定で
ウミトリオリククラゲよろしく後付けで別種扱いしても良いんじゃないかなと思ってる
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