すみっコぐらしとは、サンエックスのキャラクターである。
サブタイトルは『ここがおちつくんです』。「すみっこぐらし」と表記するのは厳密には誤り。
概要
電車やバスに乗ると、すみっこの席から埋まっていく。
カフェやレストランに入ると、すみっこの席に座ると気分が落ち着く。
そんな、「すみっこにいたい」「すみっこにいるのが好き」という日本人は少なくないと思われるが、2012年に”たれぱんだ”、”こげぱん”、”リラックマ”といったキャラクターを輩出したサンエックス所属のデザイナー・よこみぞゆりがこれをキャラクター化したのがはじまり。キャラデザインのモチーフは動物や食べ物など様々だが、よこみぞが学生の頃にノートの隅に描いた落書きがキャラクターの大元の原型となっている。文房具やぬいぐるみ、食器といった幅広いグッズ展開がなされている以外にも、書籍やゲームなどの展開も行っている。
2017年に5周年を迎え、同年7月に池袋・東部百貨店別館で「すみっコぐらし展」が開催された。すみっコぐらしの歴史を知ったりグッズが購入できるほかにも、専用のアプリを手持ちの端末へダウンロードする事で、声優・小野大輔による音声ガイドを聞けたり、様々な趣向が用意されている。
2年後の2019年現在は女子小学生高学年を中心に大きな支持を得ており、グッズ売り上げも同年齢層が支えているほどの人気コンテンツ。同年には日本キャラクター大賞2019にてグランプリを受賞。さらに映画化も行われた。詳細は下記項目を参照。
主なキャラクター
総じて、性格がネガティブで部屋のすみっこを愛好するという共通点がある。
- しろくま
寒がりで北から逃げてきた人見知りのシロクマ。すみっこでお茶を飲んでいる時が一番落ち着く。
荷物であるふろしきを持ち歩いていて、寒さ対策や場所取りなどに使う。 - ぺんぎん?
緑色の体で尚且つキュウリが好物なので、自分がペンギンなのか自信がないぺんぎん。したがって「?」までが入って正式名称(?)。昔は頭の上に皿があったのかもしれないらしい。趣味は音楽と読書。 - ねこ
恥ずかしがりで気弱かつ謙虚な性格なので、隅っこをよく誰かに譲る。
何かに隠れていると落ち着く。隅っこでよく爪を研いでいて、実は体型を気にしている。 - とんかつ
トンカツの端。脂肪分99%、肉部分1%という脂っぽさ故に食べ残された。
ピンク色の部分は1%の肉。同じく「固いので食べ残された」えびふらいのしっぽは心通じる友達。 - とかげ
実は恐竜の生き残り(海に住む恐竜らしい)。捕まっちゃうのでトカゲのふりをして生活している。
殻を被っているナメクジのにせつむりが友達。 - アーム
すみっコぐらしにおける謎の敵。クレーンゲームで見かけるアレ。何処からともなく天から伸びてきて、すみっコを隅っこからつまみ出してしまう。汚い手を使って隅っこを独占すると出現するため、ぺんぎん?がよく被害に遭う。後述の映画版では、読書に夢中で他のすみっコが外出した事に気付かないぺんぎん?をつまみ出した。たまに金のアームが出現し、こちらは顔が描かれている。雲の中に隠れているすみ神様が操縦する。
映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ
いつもの喫茶店、いつものすみっこ。
その地下室に隠された、ふしぎな絵本とは・・・?ある日すみっコたちは、お気に入りのおみせ「喫茶すみっコ」の地下室で、
古くなった一冊のとびだす絵本をみつける。絵本を眺めていると、突然しかけが動き出し、絵本に吸い込まれてしまうすみっコたち。
絵本の世界で出会ったのは、どこからきたのか、自分がだれなのかもわからない、
ひとりぼっちのひよこ・・・?
「このコのおうちをさがそう!」新しいなかまのために、すみっコたちはひとはだ脱ぐことに。
映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ |
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基本情報 | |
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監督 | まんきゅう |
脚本 | 角田貴志 (ヨーロッパ企画) |
アニメーション製作 | ファンワークス |
主題歌 | 「冬のこもりうた」 原田知世 |
配給 | アスミック・エース |
公開 | 2019年11月8日 |
映画テンプレート |
先述通り、2019年11月にはアニメ映画として劇場作品が製作、公開。監督は「アイドルマスター シンデレラガールズ劇場」のまんきゅう、脚本は「趣味の園芸 京も一日ひだまり屋」などのテレビ、ラジオ番組の構成担当であるヨーロッパ企画の角田貴志。アニメーション制作は「やわらか戦車」などのWebアニメや「アレグレッシブ烈子」の制作に関わるファンワークスが担当する。
シリーズ7周年を記念して製作された作品で、チームすみっコぐらし監修のオリジナルストーリーが展開。すみっコたちに台詞は無く、ナレーションの井ノ原快彦と本上まなみが進行役を務める。
公開当初から鑑賞客のSNSを通じて「逆詐欺映画」と呼ばれる程の高評価を獲得しており、本作を通じてすみっコファンになった、という観客も多い。大きく話題となった結果、動員数122万人、興行収入14.5億円を果たした大ヒット作となった。現在は各種サブスクリプションサービスでも配信されているため、詳細は是非その目で確かめてみよう。
映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ
とある秋の日、キャンプに出かけて行ったすみっコたち。それを見上げるといつもより大きく青く輝く月が。
「5年に1度おとずれる、青い大満月の夜。
魔法使いたちが町にやってきて、夢を叶えてくれる」
伝説のとおり、すみっコたちの町に魔法使いの5人きょうだいが舞い下りてきた!
公園、スーパーマーケット、森の中。
次々と魔法がかけられ、キラキラに彩られた町はまるでパーティ会場のよう。
やがて楽しい夜に終わりが近づき、月へ帰っていく魔法使いたち。
そこにはなぜか…たぴおかの姿が!?すえっコの“ふぁいぶ”と間違えて連れていかれてしまって…?
映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ |
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基本情報 | |
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監督 | 大森貴弘 |
脚本 | 吉田玲子 |
アニメーション製作 | ファンワークス |
主題歌 | 「Small world」 BUMP OF CHICKEN |
配給 | アスミック・エース |
公開 | 2021年11月5日 |
映画テンプレート |
2019年に公開されたアニメ映画の二作目。監督は「夏目友人帳」「デュラララ!!」の大森貴弘、脚本は「若おかみは小学生!」「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の吉田玲子が担当した。アニメーション制作は前作と同じくファンワークスが行った。
本作はシリーズ10周年を記念して製作され、前作同様、チームすみっコぐらし監修のオリジナルストーリーが展開された。前作同様、すみっコたちに台詞は無く、ナレーションの井ノ原快彦と本上まなみが進行役を務める。
前作とは少し方向性の異なるストーリーはやや賛否もあったものの、本作もすみっコファンを中心に一定の評価を得ており、動員数103万人、興行収入11.7億円と二作連続で観客動員100万人を突破するシリーズとなった。
映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ
森のはずれにある古くなった工場で、“くま工場長“にさそわれ、
おもちゃ作りをはじめたすみっコたち。みんながとくいなことを生かして、
上手にぬいぐるみを完成させる。くま工場長にほめられてやる気まんまんになった
すみこみの部屋を用意してもらい、次から次へとおもちゃを作る日々に。
そんな中、すみっコたちの町に出荷されていったおもちゃが、
あちこちで動きはじめる。この工場には、
なんだか“ふしぎ“なところがあって・・・・?
映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ |
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基本情報 | |
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監督 | 作田ハズム |
脚本 | 角田貴志 (ヨーロッパ企画) |
アニメーション製作 | ファンワークス |
主題歌 | 「すみっコディスコ」 Perfume |
配給 | アスミック・エース |
公開 | 2023年11月3日 |
映画テンプレート |
監督は「猫のダヤン」「暗黒キャット」の作田ハズム、脚本は一作目を手がけた吉田玲子が担当した。アニメーション制作は前作と同じくファンワークスが行う。本作もすみっコたちに台詞は無く、ナレーションの井ノ原快彦と本上まなみが進行役を務める予定であったが、2023年10月12日に井ノ原快彦がSMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)の副社長及びエージェント会社スタートエンターテイメントの副社長に就任することを受け、本上まなみ単体のナレーションへと変更が発表された。
本作と同時に、同名の絵本を原作とするTVアニメとして「アニメ すみっコぐらし そらいろのまいにち」もアニメ化が発表され、全5話公開が行われた。
関連動画
関連チャンネル
関連項目
関連リンク
- すみっコぐらし通信(公式サイト)
- すみっコぐらしの公式twitter
- 『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』公式サイト
- 『映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ』公式サイト
- 『映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ』公式サイト
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