概要
八戸市の名物料理で、南部せんべいを割って鍋や味噌汁に入れて煮た鍋料理。イメージとしてはすいとんの代わりに南部せんべいが入っているような料理で、食感はお歯応えが強いお麩と言ったところ。
同じく八戸市のいちご煮や十和田市のバラ焼きと並んで青森県のご当地グルメの地位を得ている。
南部せんべいは南部藩の伝統食品であり、保存食でもあった。せんべいと言っても米ではなく小麦粉を型で焼いた食べ物である。
戦時下で鉄鍋が供出された事から家庭では作られなくなったが、戦後に製造業者により煮崩れしにくく食感の良いせんべいが開発され、汁物向けに普及した。こうしたせんべい汁用に作られたせんべいは「かやきせんべい」等と呼ばれており、現代ではこのような無地のせんべいが使われるのが一般的。
ただし、菓子として売られている胡麻や落花生の入った南部せんべいを使う事も可能で、ニコニコにもそうしたレシピの動画も投稿されている。
「せんべい汁」と言う名前で広まったのは平成以降の事。元々は地元の家庭料理として受け継がれていたものを、観光客向けの名物にするべく八戸市の観光団体がPRに乗り出し現在に至る。また、2003年に設立された市民団体「八戸せんべい汁研究所」は「B-1グランプリ」の生みの親でもある。
飲食店のメニューになっている他、食品店では前述の「かやきせんべい」単体に加え、汁とセットのパッケージや、カップに入っていてお湯だけで食べられるインスタント食品などが販売されている。
関連動画
関連静画
関連項目
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