ただの石とは、ゲーム『ファイナルファンタジー』シリーズに登場する"クリスタル"のことである。
概要
『ファイナルファンタジーXIII』(FF13)のディレクター鳥山求められないが、ファミ通のインタビューにおいて、『FFXIII』のクリスタルを
従来のただの石とは違いますね。
『FFXIII』では、現実にある何かを生み出す力を持った存在です。
と表現したことに端を発する。
この発言について、古参ユーザーは旧作の象徴でありそれで1つの世界が生きも滅びもした「従来の」クリスタルをさも路傍の捨石であるかのように軽視していると受け取ったため、各所で話題となり「ただの石」がネタとして使われるようになった。
その後、ファミ通.comでは「従来のただの石」から「従来のただの魔法の力を持つ石」に修正された。また同インタビューで「シヴァは変形して合体し、バイクになります。」とも発言しているが、これも削除されている。
FFシリーズの多くの作品を象徴するキーアイテムの一つであるクリスタルを「ただの石」と表現するのも軽挙な発言だが、「従来の」という部分が更に問題の根を深くしており、この1語だけで過去作のクリスタルとFF13のクリスタルが比較され、旧作のクリスタル全てが「ただの石」ということにされてしまったことになる。
鳥山求がクリスタルを主題とする旧FFの制作にまったく関わっておらず、それどころか似た能力を持つアイテムをわざわざ「マテリア」「スフィア」「魔石」などと無意味に言い換えてきていたこともあり、この不相応な発言はただでさえ低かった旧来のファンからの評判をさらに大きく下げる結果となった。
この件を意識しているのかは不明だが、『チョコボの不思議なダンジョン 時忘れの迷宮』に登場するクリスタルに関する本の冒頭には
クリスタルはただの石ではありません。
と書かれている。
ただの石紳士録
もちろんというかなんというか、ネタバレ注意である。
- FF1:主人公たちの目的は4つの「カオス」と呼ばれる敵を倒し、ただの石の輝きを取り戻すことである。
- FF2:究極のただの魔法本を封じているただの石。また、これに触れることで主人公たちは大きく(?)成長する。
- FF3:4つのただの光の石と4つのただの闇の石が存在し、これらの力のバランスが崩れるとただの雲が現れる。
- FF4:8つのただの石を集めると月の国へいける。序盤にバロン国が、ただの石を求めて全世界に戦争を仕掛けている。
- FF5:「無」を封印するために4つのただの石をわざわざ8つに割り、世界を2つに分けていた。ただの樹がこれを直す。
- FF6:ただの石は出てこないが、幻獣が封じ込まれた魔石によってただのガストラ帝国は魔導の力を得て強国になった。
- FF7:ただの石どころかただのセーブポイントでしかない。また、ただの石によく似た設定のヒュージマテリアが出てくる。
- FF8:ただの石そのものは出てこないが、ルナティックパンドラは内部が結晶っぽかったり空を飛んだりとただの石感満載。
- FF9:魂の循環を司る役目を持つただの石。本作の敵はただの石の寿命を延ばすために他の星のただの石を襲う。
- FF10:ただの石はまったく出てこない。代わりに記憶を溶かし込んだ結晶であるスフィアが存在する。
- FF11:ただの石があらゆる生産活動の基盤となり、また純なるただの石ができれば真世界に至るとされている。
- FF12:ただの石=(破)魔石=ミストを内包した石である。シドは人造ただの石を用いて神々に反逆しようとした。
- FF13:作品ごとに基本設定以外の設定が変わるらしい。下記参照。
- Final Fantasy Legend:世界の中心に建つ塔はただの石によって封印されている。主人公たちはただの石を集めて塔の封印を解き、楽園を目指す。
- Final Fantasy Legend2:ただの石は出てこないが、ガーディアンの大佐はかつて4つのただの石を守っていたらしい。
- Final Fantasy Legend3:ただの石は出てこない。
- 聖剣伝説:消耗品であり、使うとゲージをMAXまで溜める事ができる。システム上、プレイを進めるほど本来の意味のただの石に近づく。
- FFT:ユニットが死んで腐りきるとただの石になる。ただの石は周りを照らし、得るとアビリティを継承できる。
- FFTA:イヴァリースを維持するためにあるただの石。主人公たちはあえてただの石を破壊しに世界を回る。
- DFF:ただの石だが「世界に残された最後の希望」らしい。実は最初は石の形をしていない。
- FFCC:触れてしまうと死に至る瘴気。それから逃れられる唯一の手段であるただの石。ただの石の力を維持するために、人々は毎年ただの石を清めなければならない。
- FF:U:ただの古代兵器・オメガのパーツの一部。ただの動力源として使われている。
- ダイスDEチョコボ:だれかがうっかりただの石に影を落としたことで住人が狂い始めたのだという。
- チョコボの不思議なダンジョン:ただの石にそれを手にした者の欲望の丈が合わさってダンジョンが形成されていた。
- チョコダン2:願いに応じて力を授けるただの石。ただの雑魚だったグズグズがただのラスボス『グラスゴス』に変貌した。
- BDFF:世界を維持するとして祀る側とただの石だとして利用する側が対立している。ヒロインは風のただの石の巫女。
- TFF:リズムによって生まれた、音楽を司るただの石の輝きをただの音ゲーで取り戻す。カラフルなただの石の欠片は完成させるとプレイヤーキャラが増える。
- スーパーマリオRPG:断言できる。これこそ真のただの石に違いないと。無駄に5つ現れるが平等に価値がない。
- 余談だが、「ただの石アーマー」などのただの石防具シリーズはFFによく登場していた。
- 2chではこれをネタにしたスレが建った。→FF3ラストダンジョンは「ただの石タワー」
FFXIIIにおけるクリスタル
- プロジェクト名を日本語にすると「新しい"クリスタル"の物語」。
- "クリスタル"はさまざまな機械や生物を生み出す存在。
- "クリスタル"がコクーンやファルシを創造した。
- ルシは使命を果たすと"クリスタル"になる。
- "クリスタル"の力によってキャラクターが成長する。
- ルシが烙印から生成する"クリスタル"から召喚獣が召喚される。
- "クリスタル"はコクーンを救った。
関連項目
外部リンク
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