たのしい静岡の旅
豊二新鷲新弁舞高浜天豊磐御袋愛掛菊金島六藤西焼用安静東草清興由蒲新富富吉東原片沼三函熱
橋川所津居天阪塚松竜田田厨井野川川谷田合枝焼津宗倍岡静薙水津比原蒲川士原田_浜津島南海
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
たのしい静岡の旅とは、上記コピペの通称、転じてJR東海道本線の静岡県区間を旅することである。
※スマートフォンではコピペの横スクロール可能。
全体を1画面で見たい人は、横画面表示での閲覧推奨。
概要
東海道線の静岡県区間には快速がほとんどなく、全区間を乗り通す場合、上のコピペのように各駅に停まる普通列車に3時間程度乗り続けなければならず、これを苦痛に感じる人がいる。
このような状況は中央本線や東北本線、山陽本線などのほかの区間でも珍しくはないが、静岡県に関しては新幹線に使用できない青春18きっぷ等を利用した関東~中京・関西間の利用者が多いことから言及されやすい。
列車の長さはおおむね3両~6両が中心で、稀に東京から沼津まで乗り入れる10両の列車、名古屋から浜松まで乗り入れる8両の列車が走っている。
熱海~新所原の全区間を通して運行する普通列車はほとんどない。2024年3月までは沼津、興津、静岡、島田、掛川、浜松などのいずれか1~2駅で乗り換えが発生していた。ただし2024年3月ダイヤ改正により、熱海~浜松を走る長距離列車が増加したため、現在は豊橋行きの始発に乗り換えられる掛川か浜松の1駅のみの乗り換えで対応できる状況となっている。
ちなみに愛知県の二川駅・豊橋駅までの区間も静岡県側と一体化して運行されており、実質的にはたのしい静岡の旅の一部として扱われることもある。一方で、東の湯河原~熱海の区間については静岡県と神奈川県の区間を両方含むが、東京から来るJR東日本の列車がほぼ全てを占めるため、たのしい静岡の旅の区間には入れないことが多い。
路線の概略について知りたい人は「東海道本線(静岡地区)」の記事を参照。
普通列車以外の種別について
一応快速もなくはない。ただ、三島駅に着いた下り最終こだまから接続する、金曜日や土曜日等の深夜に走る三島→静岡の1本だけなので、三島駅での飲み会帰りなど以外に使う機会はほとんどないと思われる。
他には通勤時間帯に運行される追加料金ありの「ホームライナー」がある。稀にこのホームライナーが、ダイヤ乱れにより追加料金不要の快速に種別変更される場合もある。
ほかに豊橋~浜松の間では名古屋方面からの快速列車の一部が乗り入れるが、全ての列車がこの区間は各駅停車で運行される。
特急は「ふじかわ(静岡~富士)」「踊り子(熱海~三島)」があり、静岡県内の東海道線では部分的な運行が中心。寝台特急のサンライズ出雲・瀬戸もあるが、運行は深夜帯で浜松は下りのみの停車なので、県内移動での使い勝手は良くない。過去には「東海」や「ムーンライトながら」などもあったが、廃止されている。
それほどでもないのでは?という意見
このように全区間乗り通しで行くと不便に感じる人がいる静岡県区間ではあるが、
- どの駅でも毎時3本~6本の列車が確保
- 毎時2~3本ある新幹線が並行
- トイレありの車両の整備が進みつつある
- トイレがない車両に乗っても駅で降りれば必ずトイレがある
- 途中下車するとほとんどの駅の周辺に何らかの食事処がある
等の条件は他の路線よりも良く、「静岡県は大して苦痛ではない」とする意見もある。
かつては風景が楽しみづらい、もたれて寝ることができないと言われるロングシートの車両を中心に運行されており、それを嫌う声もあったが、逆に「出入りしやすい/混みづらいロングシートのほうが好み」とする声もある。また、2022年には名古屋周辺でセントラルライナー等に使われていた転換クロスシートの車両「313系8000番台(銀色とオレンジ色の列車)」も導入されている。
なぜ快速列車がないのか?
快速がない理由については下記のように推測されている。
- 競合する交通機関がなく、速達性を意識する必要がない
- 10駅以上をまたぐ地元利用者の東海道線での移動はそれほど多くない
- 駅間がもともと長く、速度も他と比べればそれほど遅くない
- どの駅にも利用需要が一定程度あり、差が少なく通過駅を決めづらい
- (特に中部~西部の場合)快速を設定しても大して時間短縮にならない
- 地元利用者からすれば、急いでいるときや長距離の移動のときは新幹線の利用で十分である
実際、過去には今よりも本数が多い快速(1970年代)や通勤快速(1990~2000年代)が設定されていたが、上記の背景により「停車駅が増えて普通列車と差がなくなる」「利用者が少ない」などで苦戦し、最終的には廃止されている。
静岡区間が苦痛に感じるのは、結局のところ「静岡県の区間が物理的に長く、どうしても駅数と距離・時間が多くなってしまう」ということに起因する部分が多い。
たのしい静岡の旅を楽しむ工夫
たのしい静岡の旅を行う際は、以下のような工夫をするといいかもしれない。
- 静岡をいくつかの地域に分割して考える
- 途中で降りて静岡を観光する
- 息抜きに駅で降りて観光するのも一手である。以下に駅から歩いて20分以内の主要観光地を並べる。少し距離があるものや興味が分かれるものも含むので、詳細は各自で調べてほしい。
三島駅 楽寿園・源兵衛川、三嶋大社 吉原駅 富士と港の見える公園 清水駅 ちびまる子ちゃんランド 草薙駅 静岡県立美術館 静岡駅 駿府城公園、呉服町商店街 焼津駅 焼津小泉八雲記念館 島田駅 蓬莱橋 金谷駅 旧東海道石畳 掛川駅 掛川城、掛川花鳥園 浜松駅 浜松楽器博物館、浜松城公園 高塚駅 スズキ歴史館 舞阪駅 旧東海道舞坂宿松並木 弁天島駅 弁天島海浜公園 新居町駅 新居関所跡 - 上記以外にももちろん観光地があるので、他の交通機関などを使って遠くの観光地へも行ってみるといいかもしれない。
なお、炭焼きレストランさわやかに行く場合はお昼時を避けて、西焼津駅、天竜川駅、高塚駅から少し歩いたところにあるさわやかに行くのがおすすめである。静岡駅・浜松駅前にもあるが、比較的混雑が激しく、休日の昼ともなれば数時間レベルで待たされることが多い。
- 息抜きに駅で降りて観光するのも一手である。以下に駅から歩いて20分以内の主要観光地を並べる。少し距離があるものや興味が分かれるものも含むので、詳細は各自で調べてほしい。
- ホームライナーを利用する
…とはいっても、何度もこの区間を使っているとさすがに飽きてきたり時間がもったいなく感じたりするので、元も子もないように聞こえるが「最初から新幹線に乗る」ことも視野に入れてもいいかもしれない。
関連動画
関連静画
関連リンク
- 鈴木凛平「JR東海道線 県内なぜ快速ないの?」(中日新聞, 2019/10/22)
- 恵知仁「「青春18きっぷ」ユーザーに立ちはだかる「静岡県が長い問題」本当か? 検証してみた」(乗りものニュース, 2021/03/27)
関連項目
脚注
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- なし
- 1
- 0pt

