ため池とは、
- 農業用、工業用に水を使うため、防火用などのために作った池のこと。「ため池のそばでは遊んではいけません」「ため池で亀が泳いでいるのを見る」
- 地名。東京の溜池町が有名であったが今は溜池山王など駅などの名前として残るだけである。
- 日本の苗字の一つ。
ここでは1について記述する。
概要
農業用、工業用、干ばつ時の飲み水、防火用などのために水を溜める為の人口の池のこと。用水路と並んで灌漑に役割を果たしている。
日本に稲作が伝来した時から作られるようになったと言われている。日本は雨は比較的降るが季節によっては雨が降らない地域もあったり、雨が降るとすぐに海へ流れてしまう傾向にある。このため、自然の降雨のみよりもため池があったほうが安定して農業を行うことが出来るので、そのころから作られるようになったようだ。現存する最古のため池である大阪の狭山池は少なくとも初期の原始的な物としては600年代初頭に作られたとされている。
しかし、明治以降は近代的なダムや長い用水路、地下水路などにより灌漑がおこなわれるようになったこと、農業の衰退などからため池の必要性は低下し、放棄されたり、埋め立てられて別の用途に土地が使われるようになった。
農業以外の役割としては、水生生物の住処となったり、大雨や河川の氾濫時の貯水池となったり、親水公園として観賞用、釣り場、大きなものであればボートなどで遊ぶなどといった利用目的がある。しかし、その一方で地震で崩壊したり大雨でため池が氾濫するといったことも西日本豪雨や東日本大震災では起きた。そのため、広島県のようにため池を廃止し埋め立てることを検討している自治体もある。
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