つくば市 | |
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面積 | 284.07km² |
人口 | 217,263人(平成 24年9月1日現在) |
市の木 | ケヤキ |
市の花 | ホシザキユキノシタ |
市の鳥 | フクロウ |
つくば市とは、茨城県南部にある市。特例市、業務核都市、国際会議観光都市に指定されている。
1960年代から首都機能の一部の移転を目的とした筑波研究学園都市の開発、並行して都市機能の整備が進められ、1985年の国際科学技術博覧会(通称:科学万博)の開催に伴い商業施設や交通機関も大きく拡充された。2005年には首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスが開業されたことで東京都心へのアクセスも良くなり、現在にいたるまで沿線における住宅地や商業施設の開発が進んでいる。日本百名山の一つである筑波山をはじめとする豊かな自然と、最先端科学とが調和する街である。
概要
東京から北東方向に約50km、関東平野と阿武隈高地の南端である筑波山地が接する部分の平野側に位置する。市域の大半は平地で、農地も多くの場所で広がっているのが見られる。
市街地は市内各所に分散している。合併前の旧町村の中心部(筑波、大穂、豊里、谷田部、桜、茎崎)と、学園都市として造成された地区にはつくばセンターが挙げられる。さらに近年は研究学園駅周辺につくば市役所が統合・移転し、新たな市街地が造成されつつある。市民によって中心部のイメージが異なる、というかそもそも車社会の時代が来ることを見越して作られた街であるために、中心市街地という考えがあまり馴染まないのかもしれない。ただし、JR/JTB時刻表に記載される市の代表駅(路線図で◎で示される駅)は、つくば駅(=つくばセンター)となっている。
筑波研究学園都市として開発がすすめられて以降、官民の様々な研究機関が移転、設置されるようになった。のどかな田園風景も一方では多く残されており、科学技術の最先端を進む研究所と、自然と向き合う農地が隣接する光景は、日本のほかの街には見られない独特のものとなっている。開発初期には旧来の住民と新しく流入した住民とが、お互いの習慣の違いからくる溝を埋められずに対立することもあったという(この文を書いた人間から注:茨城弁を使用する旧住民と、主に共通語を使う新住民とが言語による意思疎通ができないという現象は実際にあったらしい)。現在では融和が進み、そうした話はほとんど聞かないが。
交通
つくばの交通の中心はつくば駅である。つくばセンターバスターミナルを併設し、市内や隣市へ向かうバスも発着している。つくばセンターという名前はバスセンターというよりも、文字通りつくばの交通網の「中心」を意味している。
東京都心とのアクセスは、かつては上野から常磐線に乗って途中で乗り換えるか、東京駅から高速バスかの二択だった。前者は乗り換えの手間もあり、また一般路線バスの最終発車時間も早かったため、後者に比べて敬遠される傾向があった。しかし高速バスも下りはともかく、上りは首都高の混雑(特に小菅、堀切両JCT)の影響もあってなかなか所要時間が読めなかった。それでもつくばへのほぼ唯一のアクセス手段として最盛期には一日88往復、10分間隔で運転され、繁忙期にはさらに増車して対応していた。余りの乗客の多さに、通常の倍の乗客を収容できる84人乗りの高速バス「メガライナー」が日本で初めて投入されたが、あの巨大バスの姿を覚えている人も多いのではないだろうか。2005年以降はつくばエクスプレスが開通、秋葉原駅から最短45分で到達できるようになってアクセスは大幅に向上した。大量輸送、時間の正確さという意味ではやはり電車の方に分があるよね。
空港アクセスは依然としてバスによるところが大きい。成田空港、羽田空港共に路線バスが1~2時間に1本ほど運行されている。所要時間はどちらもおよそ90~120分。成田行きは高速道路を走っておらず、約40kmという距離の割に時間がかかっている。圏央道が完成すれば所要時間は短くなることが期待される。
なお、市内の移動はおおむね自家用車を用いるほうが便利である。片側二車線以上の幹線道路網が発達していることと、バスは路線によって日に数本、下手すると休日は運転しない線もあるからである。市外、或いは県外へ出かける際もTXやJRの駅までは車を使うパークアンドライドが一般的で、つくば駅以外の市内の駅や、JR荒川沖駅やひたち野うしく駅周辺には日極の駐車場が多数設置されている。駐車代は500円/1日程度。
その他
- 日本人の博士号取得者約7000人、研究者約2万人を擁する国内有数の学術都市である。人口が約22万人だから、市民の約31人に1人が博士ということになる。
- インテル日本法人やRight-onなどの企業が本社を置くほか、国土地理院や宇宙航空研究開発機構(JAXA)、産業技術総合研究所(通称:産総研)などの研究機関がある。
- 「新世紀エヴァンゲリオン」では"戦略自衛隊技術研究所"の本部が置かれ、"ヤシマ作戦"で活躍した"自走陽電子砲"が徴発された。
- 街のシンボルは高さ50mのH -Ⅱロケット実物大模型。夜になるとライトアップされる。筑波大の江崎玲於奈元学長が自宅に帰るためのロケットという噂がまことしやかに流れていた。
- 芝の生産量が日本一!また、東京都小平市・山梨県北杜市とともに「日本三大ブルーベリーの地」の一角でもある。
- 外国人人口は7000人を超え、そのためか美味しいパン屋さんが多い「パンの街」。
- 中心部には筑波大学という巨大迷路が存在する。
- 東京都心から約50㎞、成田国際空港から約40㎞に位置し、TX開通前はまさに陸の孤島だった。
- 典型的な車社会であるため、「最寄駅」という表現はあまり馴染みがない。パークアンドライドが一般的である。
- クリスマスになると、つくば駅前広場やRight-on本社がイルミネーションで鮮やかに彩られる。あそこを通る時の憂鬱さといったらもう・・・。
- 2007年2月13日に本当はどっちでも良かったのだが待望の「つくばナンバー」が導入され、従来の「土浦ナンバー」から乗り換えた市民も少なくない。
- 2007年4月1日から特例市に移行した。関東では13番目、県内では水戸に次いで2番目。
- 東洋経済新報「住みよさランキング2012年版」にて第15位を獲得。(県内では守谷についで2位)
- 2011年3月25日付で内閣府から「つくばモビリティロボット実験特区」に認定され、駅前でたまにセグウェイという変な乗り物なんかが走っている。
- 2012年度から小中一貫教育が開始されるなど、教育に力を注ぐ街でもある。 ちなみに研究者Ⅱ世が多いためか、市内中心部の子どもたちの学力は異様に高い。
観光
おもな観光地・見学地
年中行事
交通
鉄道
高速道路
一般国道
国道6号、国道125号、国道354号、国道408号(土浦学園線・学園東大通り・学園西大通り)、国道468号(圏央道)
出身有名人
縁のある人物
- 毛利衛(宇宙飛行士,市内在住)
- 星出彰彦(宇宙飛行士,市内の中学・高校出身)
- 小林光恵(作家,「おたんこナース原作者」,市内在住)
- 田上明(プロレスリング・ノア所属プロレスラー兼同社社長,市内在住)
- 江崎玲於奈(ノーベル物理学賞受賞者,元筑波大学学長,名誉市民)
- 小林誠(ノーベル物理学賞受賞者,名誉市民,市内在住)
- 平沢進 (ミュージシャン,市内に拠点を置く) など
関連項目
関連リンク
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