ときめきメモリアル2 Substoriesとは、コナミ(現・コナミデジタルエンタテインメント)が発売したアドベンチャーゲーム3部作の名称である。
概要
シミュレーションゲームである『2』本編では描ききれない、特定の期間に起きた一連の出来事を語ったアドベンチャーゲームでプレイヤーは選択肢を選びながらゲームを進めていく形になる。
そこでフラグを出現させたり、または消滅させたりして最終的にはヒロインとのエンディングを迎えるシステムになっている。
Dancing Summer Vacation
シリーズ第1作。略称はDSV。メインヒロインは寿美幸・白雪美帆・八重花桜梨。
ちなみにメインではない一部のヒロインにもエンディングは存在するので、意外とやり応えはあるはず。
ゲストヒロインとしてDDRの達人という設定で朝日奈夕子が登場。主人公とヒロインのライバルとして活躍する。
また、終盤では紐緒結奈が伊集院メイとともに巨大ロボットに乗って乱入してくる。
ストーリー
舞台は高校1年の夏休み。主人公(プレイヤー)と一緒にゲームセンターに遊びに行った寿美幸は、そこでたまたまプレイした『ダンスダンスレボリューション』でとてつもないハイスコアをマークしてしまう。
それを見た業界関係者から、同ゲームの全国大会予選への出場を要請されるが、美幸の本来の実力ではこのようなハイスコアは出せない。そこで主人公と美幸は特訓をはじめることになり、やがて同級生の八重花桜梨や白雪美帆も巻き込まれていく。
ミニゲーム
同じコナミの音楽シミュレーションゲーム『ダンスダンスレボリューション』がミニゲームとして採用されている。
これは『ときめきメモリアル2』の総合プロデューサーであるメタルユーキが、当時『DDR』の家庭用ゲーム機向け移植を並行して手がけていたことから実現された。
今作では『Dance Dance Revolution Tokimeki MIX』として、過去の『ときめきメモリアル』に関連する楽曲をリミックスした7曲を収録している。
DDRをプレイすることになるが、専用コントローラーじゃなくてもプレイできるので大丈夫。
ゲーム本編で練習する曲は大会の課題曲と同じなので、最初のうちは練習しておいたほうが無難。
ちなみにヒロインのデモプレイ(練習)はスタートボタンでスキップできる。
課題曲は朝日奈夕子を演じる鉄炮塚葉子さんが歌う『ときめきの放課後』で収録された「HERO」の英語版。
ボーカルは東海道・山陽新幹線の英語アナウンスやレイジングハートの中の人で有名なドナ・バークさん。
楽曲的にはミドルテンポ(BPM140くらい)のユーロビートで、譜面も難しくないので、操作に慣れてしまえばそんなに難しくはないはず。ただし、大会時は譜面の難易度が上昇する(Another譜面になる)ので注意が必要。
隠し曲として本編での課題曲の「HERO」の日本語バージョン(『ときめきの放課後』に収録されている原曲)が登場する。ちなみに譜面は英語版と一緒。
条件を満たせば楽曲全てをぶっ通しでプレイするメドレーモードや楽曲鑑賞モードなどの隠しモードも解禁できる。
Leaping School Festival
シリーズ第2作。略称はLSF。メインヒロインは赤井ほむら・伊集院メイ・一文字茜。
ゲストヒロインとして、きらめき高校に足を運ぶと虹野沙希に、伊集院邸を訪れると伊集院レイに逢う機会がある。
また、『2』の関連ネットサービスとして運営されていた「ひびきのネット」のオリジナルキャラクターとして創作された、風紀委員長の橘吹雪と同副委員長の藤沢夏海が登場する。
前作同様、メイン3人のエンディングと特殊エンディングの他に一部のヒロインのエンディングも用意されている。
ちなみに『2』本編では登場しなかった、赤井ほむらの祖父や祖母、一文字茜の父親やバイト先の食堂のおっちゃん、伊集院メイの使用人(通称:婆や)など、今作でしか登場しないキャラも多数出演している。
システムとして選択を迫られた際に、
カーソルを上下に動かして「迷う」ことで隠された選択肢に移行できる場合がある。
これはもともと『2』本編で構想されていたが没になった要素を本作で実現させたものである。
あくまでお遊びなのだが、「迷い選択肢」でないといけないイベントなどもあるので注意が必要。
ストーリー
舞台は高校2年の秋。文化祭直前のある日、街中のゲームセンターでゲームの腕前について口論を始めてしまった赤井ほむらと伊集院メイ。2人はたまたま居合わせた主人公(プレイヤー)に対し、どちらを支持するのか迫ってくる。
そこに現れた2人の共通の友人、一文字茜が巻き込まれる。主人公は3人の私生活や文化祭に対する想いに
触れることで彼女たちのことを知っていく。
ミニゲーム
ほむらルート:昔懐かしい「メンコゲーム」
メイルート:シューティングゲーム「ゴッドリラーゲーム」
茜ルート:食堂で料理を運ぶ「配膳ゲーム」
しかし各キャラのルートで1つしか遊べない。
(しかも、一番最初の選択肢で各キャラのルートが確定してしまうので注意が必要。)
前作とは違い、ストーリーの進行にまったく関連しない上、ムダに長ったらしいものが多かったため、(スタートボタンでキャンセルはできるが)ユーザーには不評だったらしい。
Memories Ringing On
シリーズ第3作。略称はMRO。メインヒロインは麻生華澄・陽ノ下光・水無月琴子。
ゲストヒロインは藤崎詩織と館林見晴が、隠れ攻略ヒロインとして登場。EVSに対応しており、主人公の名前を音声で呼んでくれる。
3部作の最後ということで『DSV』と『LSF』のクリアデータを読み込むと、一部のイベントの内容が変化し、過去作のCGが思い出として表示されることがある。
エンディングは隠しキャラを含むヒロイン全員に用意されている。
過去2作は各メインヒロインの本編ルートが1つずつの計3つに分岐していったが、今作は本編が4ルート存在する。
光の話を進める「光ルート」、琴子の話を進める「琴子ルート」、華澄さんの話を進める「華澄ルート」の他に、光と琴子が恋愛を取るか友情を取るかでモメる「修羅場ルート」というルートが存在する。
なお、最初の選択肢を選んだ時点でルートが決まるのは前作のLSFと同じだが、エンディング数やシナリオの数、イベントの関係上、ルートの分岐が過去2作よりもかなり複雑になっている。
過去2作と異なり、メインヒロイン(光・琴子・華澄)のみ『好感度システム』が採用されている。
過去2作の選択肢はフラグの発生または消去するだけのものだったが、今作はヒロインの好感度の数値によってエンディングが分岐したりするなど、より選択肢の重要性が増し、ときメモらしいシステムになっている。
Substoriesの最後を飾るということで非常に期待されていて、ボリュームは三作の中でも一番あるのだが、メインヒロインのシナリオがどれも鬱展開だったり、昼ドラ真っ青のドロドロ劇ではっきり言って鬱ゲーである。
あの笑顔を絶やさない光が笑ってる場面より涙を浮かべるシーンの方が多いなど、「これはときメモじゃない!」と嘆くユーザー続出したらしい・・・。
さらに拍車をかけたのが今作の主人公の天然記念物級の鈍感キャラである。
ギャルゲーの主人公が恋愛に関して鈍感というのは定番ではあるのだが、今作の主人公は琴子に「有史以来最大級」と罵られるほどの超弩級の鈍感野郎であるため、ユーザーから怒りと顰蹙を買った。
しかも、その鈍感さに対してヒロインは傷つき、男友達は怒るのだが、まったく気づかないというゲスっぷりである。
過去2作でも鈍感さは垣間見えたのだが、DSV→LSF→MROと鈍感レベルがアップしている。
かなりショッキングな内容やエンディングも含まれているため、プレイヤーを選ぶゲームになってしまっているのだが、三角関係、四角関係に悩む女の子の話を楽しみたい、ときメモ2をもっと深く知りたい方はプレイしてみるといいだろう。
なお、集大成ということもあってか、エンディングはバッドエンド含めて17種類も用意されている。
ストーリー
ひびきの高校を卒業してちょうど1年後、喫茶店でデートの待ち合わせをしている主人公が、1年前の思い出にふけっている。
主に思い出させるのは高校3年のバレンタインデー直前。
幼馴染である陽ノ下光とその友人の水無月琴子、担任教師でかつての「近所の憧れのお姉さん」である麻生華澄の主人公を巡る人間関係と、その中でのそれぞれの葛藤が描かれる。
ミニゲーム
対戦相手それぞれに腕前が設定されているため、どのルートで遊ぶかで難度が変わる。操作は両方ともかなり難しい。
本編でやる場合は負けても問題はないのだが、負けると再勝負を挑まれることがある。
再勝負を断るとバッドエンドになる(勝つまでプレイしないといけない)ルートも存在するため、最初のうちはマメにセーブしておいたほうがいい。
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関連項目
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