ときめきメモリアルPOCKETとは、1999年2月11日にコナミからゲームボーイ向けに発売された恋愛シミュレーションゲームである。
本作は2作品あるが(下記参照)、本稿はまとめて一つの記事にしている。
概要
ときめきメモリアルシリーズ初の携帯機版で、ベースにしているのは『ときめきメモリアル~forever with you』。
ハードの仕様上、全員を入れることができず、スポーツ編とカルチャー編の2本に分けられて発売された。
両方に登場するのは、藤崎詩織、館林見晴、伊集院レイ、早乙女好雄の4人のみ(他機種版と違い、本作の詩織の部活はどちらもランダムで決められる)。
さらに、スポーツ編に2人、カルチャー編に1人新キャラクターが追加されている。
機種がゲームボーイということで相当ひどいと思われがちだが、それ以前に発売されたSFC版よりもグラフィックがよく、さらにSFC版にはなかったOPがどちらとも用意されており、キャラクターも普段は音声で喋ることはないが、要所要所でちゃんと音声で喋ってくれたりするので、ある意味SFC版を超えているのではないだろうか。
携帯ゲーム機で恋愛シミュレーションゲームが発売されるのはこれが初めて…と、思われがちだが、実はこれよりも前にKIDから『ポケットラブ』や『ポケットラブ2』が発売されていたりする。
なお、このソフトをプレイの際は、ゲームボーイカラーでプレイする事を推奨する。カラー以前の機種だともっさり気味でなおかつ一週間の処理速度がカラーでのゲームスピードの普通設定よりも遅く、高速設定にしてようやくカラーの普通設定の速度となる為である。また、カラー以降のGBAだと音声がうまく再生できなくなる為である。こちらは音声以外はカラーと実行速度は同じであり、快適なプレイを行うならばボイスOFFに設定すると良い。
他機種版に比べてソフト一つの登場人数が少ないという欠点こそあるが、十分遊べるレベルであろう。
当時の携帯ゲーム機で再び脚光を浴びた対戦・交換のシステムがあり、
前者はミニゲーム(ビートマニア・ベストカップル対戦)後者はスクリーンセーバー用のキャラクター交換が行える。
特筆すべきなのがシリーズの中でも独特であるベストカップル対戦で、他のプレイヤーと攻略したヒロインをクリアした時点のパラメーターや親密度を駆使してどちらのプレイヤーが相応しいか決めるものである。戦績も記録され、ヒロイン一人につき一定の敗北を行うとそのヒロインでは対戦できなくなり、再び攻略し直す必要がある。
なお、対戦には同じバージョン同士でないと共通して登場する三人(実はもう一人いる)だけでしか対戦できない。また、この対戦の為かあるキャラには他のヒロイン同様に本作では専用と言っていい制服のバストアップのグラフィックが用意されている(ネタバレになってしまうが、今作品での本編ではそのヒロインのエンディングでしか使われていない)。
ちなみにプレイヤー間の通信要素は後の『ラブプラス』にも引き継がれている。
実は現在任天堂のセカンドとなっている、グッド・フィールのコナミ時代からの主要メンバーが開発したものである。
取扱説明書ではNTT出版からガイドブック(攻略本)が発売予定と告知されていたが、実際は新紀元社から発売されている。
スポーツ編
正式タイトルは、『ときめきメモリアルPOCKET スポーツ編~校庭のフォトグラフ~』。
文字通り、運動系クラブ関係者が多いゆえ、この中で美樹原愛はなんか場違いのような気がする。
新キャラクターのパトリシア・マクグラスは1年目3学期に主人公のクラスに転入してくる留学生で、シリーズ初の外国人キャラ(ただし国籍不明)。もう一人の新キャラクター・宗像尚美はきらめき高校のライバルである末賀高校の吹奏楽部に所属しているスポーツ観戦が好きな女の子で、主人公の学校で告白する他校の生徒というのはシリーズ初。
カルチャー編と違って平日に容姿や雑学を上げても登場するのが誰もおらず、学力系コマンドも実質平日に上げ放題と言ってもいいため、詩織の攻略が一番やりやすいのではないだろうか。
また、こちらは美樹原こそ登場する可能性はあるものの、早乙女優美は全く登場しない。
なお、主人公は運動部(野球部、サッカー部、水泳部、テニス部、バスケット部)にしか入部できず、詩織は他の女の子が所属するクラブには所属しないという特性上、文化部に所属することが多いため、二人揃ってバスケット部に所属するということは滅多にない(と思われる)。
カルチャー編
正式タイトルは『ときめきメモリアルPOCKET カルチャー編~木漏れ日のメロディ~』。
こちらには文化系クラブ関係者が多いが、早乙女優美の存在が異彩を放っている。
新キャラクターの和泉恭子は伊集院を「隊長」と呼ぶ正義感が強い女の子で、紐緒結奈のライバルみたいな存在。
こちらは文系(如月)、理系(紐緒)、芸術(片桐)、運動(和泉)、雑学(朝日奈)、容姿(鏡)と担当者がいるだけではなく、スポーツ編には登場しなかった優美も登場するため、他機種版をプレイするのとそんなに変わらない。
欠点としては、こちらには虹野沙希が登場しないということだろうか?
なお、主人公は文化部(文芸部、科学部、美術部、吹奏楽部)にしか所属できず、詩織は他の女の子が所属するクラブには所属しないという特性上、運動部に所属することが多いため、二人揃って吹奏楽部に所属するということは滅多にない(と思われる)。
登場キャラクター
|
|
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
- 0
- 0pt