とくPとは、VOCALOIDを用いた楽曲を制作する、P(プロデューサー)の一人である。男性。
概要
きわめて洗練されたポップスを中心に手がけており、ニコニコ動画の内外で高い人気を誇る作家。
代表作に、初音ミクの『SPiCa』『ARiA』、GUMIの『blue bird』等。
サークル「へっどほんトーキョー」主催。また、歌い手MARiA(メイリア)とユニット「GARNiDELiA」を結成している。また、同じくVOCALOID楽曲の作家であるハチ・wowaka・古川本舗とともに「estlabo」を結成し、またVOCALOIDのプロデューサーによるレーベル「balloom」にも参画している。
その正体は正真正銘のプロであり、「beatica」というグループでアーティスト、作・編曲家、マニピュレーター、リミキサーとして活動していた。本名は阿部尚徳(あべよしのり)であり、アンジェラ・アキを始めとした数多くのアーティストに楽曲を提供している。ちなみに、とくPの名前はbeaticaメンバーとしての名義である「toku」に由来している模様。
上記のほか、近年は「とくP」「とく」名義でも商業流通にも参画しており、VOCALOIDコンピレーションへの参加・歌い手への楽曲提供のほか、"estlabo"としてアニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』のエンディング曲『secret base ~君がくれたもの~ (10 years after Ver.)』の編曲や、アニメ『Fate/Zero』のオープニング曲『oath sign』の編曲を手がけるなど、活動の幅は広い。
商業分野で一定の成功を収めた後に、同人活動も並行して精力的に展開し、双方で人気を持続させている数少ない作家の一人であると言えよう。
VOCALOIDのプロデューサーとして
2009年5月6日投稿、VOCALOID処女作となった『COLOR』は、beaticaの同曲を初音ミクに歌わせたものである。「とくP」と自ら名乗り投稿された動画は、(当然ではあるが)そのクオリティがプロレベルであったため、「期待の玄人」などのタグがつけられ、衝撃をもって迎えられた。
続いて同6月28日に投稿された『blue bird』では、発売間もないメグッポイド(GUMI)をボーカルに使用しており、楽曲の完成度と共に、楽曲に溶け込んだ自然な調声が注目され、今でもGUMI初期を代表する作品として愛されている。
次いで同7月27日に投稿された『SPiCa』は、VOCALOIDオリジナル曲として初めて書き下ろされた作品。宇宙をテーマとした壮大なポップスで、その美しい響きに多くの視聴者が魅了された。この作品以降、宇宙をテーマとした作品をちょくちょく手がけるようになる。
2010年4月29日に投稿された『ARiA』は、携わった人全員がプロというとんでもない布陣で制作され、その圧倒的な技術力・センスは大きな衝撃・感動をもって迎えられた。ASCII.jpにより、関係者へのインタビュー記事が公開されている。
2011年5月9日現在、使用しているVOCALOIDは初音ミク(Append含む)・GUMI・miki・鏡音リン・SeeU・VY1(お披露目順)。
2012年にはUTAUにも進出。MARiA【メイリア】をCVとしたUTAUライブラリ「惑声イリア(わくせいいりあ)」を作成し、11月3日の「みんなのUTAU」で「Lyra」を発表している。
初音ミク誕生からちょうど6年となる2013年8月31日、『SPiCa』が100万再生を達成した。
GARNiDELiAとして
初音ミクオリジナル曲『ARiA』が投稿されたのと同日、とくPプロデュースにより、歌い手MARiA【メイリア】による「★.。・ 「ARiA」歌ってみた ver.MARiA ☆、。・」が投稿された。MARiAにとっては初投稿となる動画だが、VOCALOID原曲&歌ってみた同時投稿の先駆けとして話題となった。
後に、2010年9月13日に『Hands』が投稿された際、とくPとMARiAの二人によるユニット「GARNiDELiA」(ガルニデリア)の結成が高らかに宣言された。音楽サークル「へっどほんトーキョー」から生まれたユニットであり、名前の由来は初期はこれと言ってないはずだったが、最近は「Le Palais Garnier de Maria{メイリアの歌劇場」と天王星の羊飼い衛星、及びとくPの生まれた年に発見された小惑星「コーディリア (Cordelia)」とのアナグラムとなっている。詳しくはこちらを参照
。
ニコニコ動画では、GARNiDELiAとして『Hands』『ORION
』などのオリジナル曲を発表している。他にも、同12月31日には、コミックマーケット79にて1stミニアルバム『ONE
』を頒布したり、2011年2月4日~5日の「ニコニコ大会議Final」にてライブパフォーマンスを披露するなど、現在のとくPの活動の主軸となっている。
2014年3月5日にはDefSTAR RECORDSより「ambiguous」でメジャーデビューする。なおこの曲はアニメ「キルラキル」の後期OPに決定している。
関連動画
最新作
公開マイリスト
代表作
本人ゲスト出演
曲の製作過程をGUMIのblue birdを題材に、実際に使用しているMac上で編集画面を操作しながらとくP本人が解説している。
関連コミュニティ
関連商品
個人CD&DVD(へっどほんトーキョー・GARNiDELiA)
ダウンロード販売
着うたなど
参加したCD(VOCALOID関連)
楽曲提供(とくP名義)
雑誌/書籍
beatica
阿部尚徳
関連項目 |
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