どうあがいてもマミさんとは、アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の登場人物「巴マミ」の本編、および二次創作作品における待遇である。
どうあがいても概要
このタグが付いた動画でのマミさんは総じて酷い扱いを受ける事が多い。
元ネタは、PS2のホラーゲーム「SIREN」のキャッチコピー「どうあがいても絶望」を改変したものであるが、 まさに元ネタ通りの状況になってしまった動画に付けられる事が多い。
以下、本編3話以降 および10話以降のネタバレが含まれますので反転してご覧下さい。
本編1~3話での頼れるお姉さんや魔法少女の先輩としての存在感、かっこいい戦闘シーン、壮絶な最期と
概ね巴マミのイメージは良い傾向であった。
一部でマミるという言葉ができ、その最期のインパクトは、彼女といえばこのシーンというほどまでに浸透したが・・・。
しかし、その後一切亡くなった人としてしか語られなかったマミさんの本編復活が来た!
本編10話にて、ほむらの秘密が語られその際、別時間軸での巴マミが登場する。
ここでのマミさんも頼れる先輩、素敵なお姉さんであったが、
どの世界であってもマミさんの生存は無く、最後の戦闘までの死亡がほぼ確定してしまっていた。
特に、三週目においては、魔法少女が最後には魔女になるということが明かされると、そのあまりに残酷な真実にマミさんは強い衝撃を受けることとなる。
この非情な現実を前に、マミさんはせめて自分の身内からこれ以上魔女を増やさない為に仲間との無理心中を図り、ほむらをリボンで拘束した後、涙を流しながらも杏子のソウルジェムを破壊、彼女を殺害してしまう。
だが、死角にいたまどかが放った矢によって自身のソウルジェムを砕かれてマミさんは死亡、その思惑は未遂に終わった。
この十話における衝撃的な行動から、放映当初はマミさんに対して錯乱、精神崩壊、豆腐メンタルなどと揶揄する流れが幾らか生じたが、最近では当時のマミさんの心理状態(公式ガイドブック61P、マミさんを演じた水橋かおりさんへのインタビューによると、水橋さん曰く、「三週目のマミさんは仲間同士の不和から心労が溜まっていた」とのこと)が見直され、いくらソウルジェムが魔女を生むといっても、何の相談も無しに仲間を撃つという行動は余りに一方的ではあったが、それでも彼女の凶行は極限まで追い詰められ、深く心の通いあった仲間のいない人間(これは、三週目においてはマミさんだけではなく、ほむらにもさやかにも、そして、あまり描写は無いがおそらくまどかにも杏子にも当てはまる。何故なら、仲間同士の気持ちのすれ違いは、まどか☆マギカ全編を通して提示される重要なテーマの一つだからである。三週目においてはこのテーマがほむらの視点を通して描写されている)ならば誰でも起こしうるものだという、マミさんに対する同情的な意見がその勢力を拡大しつつある。
また、無理心中を図った際の手順が極めて合理的(厄介な時間停止能力を持ったほむらを真っ先に拘束、機動力の高い杏子を不意打ちで射殺、ただ泣いていたまどかは放置。ただし、結果的にそのまどかに殺されることにはなったが)であったこともあって、
マミさんの三週目における行動の解釈について、あの行動をもって彼女が豆腐メンタルであると一方的に断定する動き、そして、彼女が狂気に陥り、錯乱したが故にあのような行動を起こしたと考える動きは、現在では徐々に減少つつある。
いずれにしろ、これら出来事は二次創作に対して創作意欲を大きく刺激するネタを提供し、当該シーンをモチーフ、または材料とした多くの作品が作られることとなった。
同時に、これらの作品によって「あがいてるマミさんかわいい」などの新たな嗜好も生み出されることとなる。
しかし、現在ではこのようなマミさんのネタキャラ的扱いに対して本気で怒りを覚えるファンも増えつつあるので、場所と節度をわきまえた「どうあがいてもマミさん」の使用が切に求められる。
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