どついたれとは、『週刊ヤングジャンプ』で連載していた手塚治虫のマンガである。
概要
戦争末期の地獄じみた光景を描くプロローグから始まり、のほほんとした画調で偶然出会った二人の悪事を描く前編と、大阪の戦争孤児を主役に据えシリアス調で展開する後編の二部構成で贈るクライムサスペンス。
1979年6月~12月に第一部が、1980年6月~11月に第二部が連載された。
手塚の自伝的な内容を含む、実在する人物をモデルとした登場人物達が戦後の混乱期を生きる様を描く意欲的な群像劇だが、読者の反応が芳しくないことを憂えた手塚の意向により連載が打ち切られ、未完に終わった。
登場人物
斉田知文
通称トモやん。体はデカいが要領が悪い男。興奮すると鼻血が出る体質。モデルは津田友一。
広沢明
通称ヒロやん。二百人近いこそ泥集団のリーダーをしていた天才的な詐欺師。モデルは廣瀬昭夫。
山下哲
靴磨きの取り仕切りで稼ぐ大阪の戦争孤児。表紙になっているスネオヘアーはコイツ。童貞。下戸。米軍への恨みからダグラス・マッカーサーの暗殺を企てる。
山下美保
学校へ行く資金を稼ぐためパンパンになろうとしている哲の妹。
葛城健二
バッチ工場だった家を勘当された男。真鍮を拾っていたところ哲と出会い葛城製作会社を起こす。モデルは葛西健蔵。
朴昌烈
太閤組のヤクザに追われている所を哲に救われた在阪朝鮮民族東部連合の会長の息子。
荒居克子
飛田のゴロマキ。スリをミスったことで仲間から暴行を受け、その手当てを哲にされたことで彼に興味を持つ。
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