「ど根性ガエル」とは、1970年代に『週刊少年ジャンプ』にて連載されていた漫画のタイトルである。作者は吉沢やすみ。連載中の1972年にアニメ化され、連載終了後の1981年に「新・ど根性ガエル」として二度目のアニメ化がされた。また2015年には実写ドラマ化もされた。
なお、アニメ版は2012年になってニコニコ動画で有料配信が開始され(1話のみ無料)、TMSエンタテイメントの提供によりムービースクエアで見る事が出来る。また、3月22日以降はニコニコアニメ名作劇場で1日当たり2話ずつ放映している。
1980年代には徳間書店の『わんぱっくコミック』という雑誌(現在は休刊)に再掲載されており、その際に一部のコマが描き直されている。
概要
詳しい事は、Wikipedia で、ここではニコニコ大百科的に記述します。
1.ひろしという少年がいた
2.カエルがいる
3.ひろしが石でつまずいてカエルがぺしゃんこ
4.カエルがひろしのシャツの中で生きる
という、現実の科学ではありえない設定を元に描かれているギャグ漫画である。
なお、この設定は手塚治虫をして「あなたは大変な発明をしましたね。私もいろいろのキャラクターを作ったが、平面ガエルだけは思いつかなかった。これからも一生ピョン吉を大切にしてあげてください」というものすごいお墨付きをもらっている。
このカエルは、ピョン吉(ど根性ガエル)と呼ばれ、ひろしとよくケンカをする、江戸っ子なのかどうかか解らないが短気である。カエルなのになぜか黄色い。
ちなみに、この漫画の主人公はこのピョン吉であり、一張羅を着ているひろしではない。
最近ではソルマックのCMになっているが、「中学生はソルマック年代じゃないだろ!」という突っ込みがあるが、服をよく見ると中学生でないことが伺える、ということは現在に換算すると42~45でありかなりのおっさん? でもカエルが生きているのを見るとどうやら地球外の……え?なに、ちょっとまって……や、m(ry
……実際の所はというと、「ど根性同窓会」編でちゃっかりと右下のテロップに「あれから10年」と書かれているため、ソルマックのCMでは本作品から10年後という設定であることがうかがえる。
下記、声優・スタッフ・主題歌は、全て1972年版の情報です(後年に一度再アニメ化されており、2015年には実写ドラマ化されている)。
登場人物
- ひろし - 野沢雅子
ひょんなことからカエルと共に過ごすことになった少年。
年相応の腕白小僧で悪知恵もまわる。 - ピョン吉 - 千々松幸子
シャツに引っ付いたカエルで主人公。
まがったことが大嫌いの江戸っ子でひろしとはたびたび騒動に。 - 母ちゃん - 小原乃梨子
ひろしを育てている肝っ玉母ちゃんだが意外に若い。
片親なのは少し気にしているようだ。 - 吉沢京子 - 栗葉子
ひろしのクラスメートでガールフレンド。
どちらかというと勝ち気でひろしたちの悪ふざけに悪ノリすることも多い。 - 五郎 - 高橋和枝
ひろしの子分で絵にかいたような後輩キャラ。 - 渡辺みさ子(五郎のガールフレンド) - 沢田和子
五郎とは3歳差の小学生だが相思相愛の域。 - 五利良イモ太郎(ゴリライモ) - 立壁和也
喧嘩っ早いガキ大将だがひろしに比べるとまだ人のいい性格をしているような。
ひろしとはそこまで対立しているわけではなくせいぜい喧嘩友達の程度。 - モグラ(ゴリライモの子分) - 水鳥鉄夫、作間功
名前の通り落とし穴づくりが得だが、そこまで披露されることはない。 - 佐川梅三郎(梅さん) - 原田一夫
寿司屋の職人でべらんめえな江戸っ子。寿司の配達中にバイクがぶつかって転げるのは定番。
ヨシコ先生がらみの話で頻繁に出てくる。 - 宝寿司の旦那 - 雨森雅司、小林修
梅さんの上司で互いに意地っ張りだが認め合っている。
劇中で幼馴染と結婚して既婚者になる。 - 山中ヨシコ - 武藤礼子
ひろしの学校の教師で美人のため人気の的。
梅さんや南先生に言い寄られている。 - 町田先生 - 永井一郎
教師生活25年でおなじみ。劇中では常識人枠で騒動に振り回されることがしばしば。 - 南よし雄 - 中村秀生
ひろしの学校の先生。ハンサムだが回を追うごとにヨゴレキャラ化している気が・・・ - ピョン子(カエル) - 増山江威子
ピョン吉のガールフレンドだがのちに梅さんに惚れる。めったに出てこないキャラ。 - 石松(カエル) - 羽佐間道夫
流れ者の蛙でどこかわけありめいている。めったに出てこないキャラ。 - 京子の母 - 増山江威子、他
裕福でひろしと京子の中を公認している。実はひろしの母ちゃんより年上。 - 吉沢周作(京子の弟) - 堀絢子
途中で誕生した京子の弟。赤ん坊のため無意識に周りを振り回すことが多い。 - 後藤新八 - 山本圭子、香椎くに子
途中で加わったひろしのクラスメートでゴリライモがガキ大将ならこちらは不良。
南先生から親近感を覚えられておりたびたびおせっかいを焼かれている。
- その他のモブキャラの声は上記の声優が兼ねたり、増岡弘や富山敬が演じた。綺麗な女性役は大抵増山江威子である(多分)。
スタッフ
- 原作:吉沢やすみ
- 脚本:辻真先、城山昇、山本優、山崎晴哉、吉田善昭、鈴木良武、他
- 演出:岡部英二、長浜忠夫
- 絵コンテ:阿佐みなみ(富野喜幸)、出崎哲、石黒昇、小華和ためお、奥田誠治、他
- 作画監督:芝山努、小林おさむ
- 原画:近藤喜文、佐々門信芳、富永貞義、本木久年、金田伊功、他
- 背景:男鹿和雄、清水一利、他
- 音楽:広瀬健次郎
- 制作協力:Aプロダクション(現・シンエイ動画)、映音、東京現像所
- 制作:朝日放送、東京ムービー
主題歌
オープニングテーマ
エンディングテーマ
- 「ど根性でヤンス」(第1回~第27回、第78回~第90回)
作詞:東京ムービー企画部、作曲・編曲:広瀬健次郎、歌:石川進 - 「ど根性ガエル音頭」(第28回~第46回、第91回~最終回)
作詞:東京ムービー企画部、作曲・編曲:広瀬健次郎、歌:石川進、荒川少年少女合唱隊、千々松幸子 - 「ど根性ガエルマーチ」(第47回~第77回)
作詞:東京ムービー企画部、作曲・編曲:北原じゅん、歌:石川進
(季節に応じて歌詞が変更された。夏は音頭が流れるため放送では流れなかったがフルバージョンには夏の歌詞もある。)
サウンドトラック
裏事情
原作者の吉沢やすみはこの作品以降ヒットに恵まれず、この作品が重荷となった。今でこそ、連載原稿を落とす作家は珍しくないが、この作品が連載された当時は落とす=干すという非常に厳しい世界だった。そして「ど根性ガエルの作家先生に」と仕事は舞い込んだが、一向にアイデアは出ず、ついには連載3本、読み切り10本を一度に落とし失踪事件も起こした。
さらに事態は悪化し、ノイローゼとなってギャンブルに溺れ、自殺未遂まで起こした。それでも離婚を一切考えなかったという妻を中心とした家族の支えにより、駅の清掃員などを経て社会復帰、現在は本作の再ブームもあり悠々自適の生活となっている。
このあたりは週刊アスキーにて連載中の大月悠祐子による無料漫画『ど根性ガエルの娘』に詳しいので、何故大ヒット作品を生み出した作家が第2作を生み出せなかったのか、そしてどのようにして一家再生となったのかを知りたい人は読んでみよう(2015年11月に単行本発売、なおまだ未完)。
関連動画
公式配信動画とチャンネル
パロディなど
その他名台詞など
カエル関連用語
関連項目
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