概要
ロサンゼルス・エンゼルスに所属している日本人メジャーリーガーの大谷翔平選手が大きく活躍した試合であるにも関わらず、味方の援護打線が繋がらないなど様々な要因によって、試合に負けたことがTwitterなどで話題になり、
「大谷が8打点を記録した!」→「なおエンゼルスは試合に負け」
「大谷が1試合中に2桁奪三振を記録!」→「なおエンゼルスは(ry
「大谷が満塁ホームラン&トリプルプレーに成功!」→「なおエ」
…といった具合に次第に簡略化され、ついには「なおエ」という大変不名誉な略語がトレンド入りするなどして話題になり、以後同様な試合展開でエンゼルスが負けた時はほぼ毎回トレンド入りを繰り返している。
この表現自体は、かつてイチローが所属していたシアトル・マリナーズが、イチロー移籍初年の2001年シーズンにリーグチャンピオンシップシリーズまで進出して以降、地区優勝はおろか地区最下位が定位置になるほどの低迷期に入ったことで、イチローの活躍を報じるニュース記事が「試合は○対○でマリナーズが敗れています」という一文で締められることが常態化したことから、「なおマリナーズは敗れた」→「なおマ」というネットスラングが流行していたことを下敷きにしている。
Tungsten Arm O’Doyle
大谷が所属するエンゼルスには、同じくメジャーリーグの歴史に名を残すことが確実である、マイク・トラウトというもうひとりの英雄的プレイヤーが所属している。これほどのプレイヤーが2人もいながらそれと反比例するようにふがいない成績を残し続けるエンゼルスの弱さは、アメリカでも「なおエ」同様のネットスラングを生み出すほどになっている。
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https://twitter.com/matttomic/status/1394498097254965249
エンゼルスのハイライトを見るといつも「マイク・トラウトが3本塁打を放って打率を.528に上げ、ショウヘイ・オオタニが1921年、アクロン・グルームズメンの“タングステン・アーム”オドイル以来となることを成し遂げ、タイガースがエンゼルスに8-3で勝利した」って感じだ
ここに出てくるチーム名「アクロン・グルームズメン」も選手名「“タングステン・アーム”オドイル」も実在しない名前。アメリカではその偉業があまりにも空想的であることから「ユニコーン」にも喩えられる大谷の形容として「オオタニは毎試合のように1世紀は起こらなかったことをしているように感じるため、昔の野球選手っぽい名前を考えた」というのがツイ主の弁である[1]。
2021年5月に生まれたこの表現がじわじわとTwitterで浸透し、2022年7月にアメリカのスポーツ専門メディア「The Athletic」がこれを報じたことで、それを翻訳するかたちで日本でも紹介された。
関連項目
脚注
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