なげきのたてとは、ドラゴンクエストシリーズに登場するアイテムの1つである。
概要
土器や土偶を想起するようなデザインの長方形の盾。登場する作品は今のところナンバリングタイトルのみであり、具体的には『ドラゴンクエストⅢ そして伝説へ…』(以下、Ⅲ)と『ドラゴンクエストⅦ エデンの戦士たち』(以下Ⅶ)の2作品と非常に少ない。
どんな効果を持つ盾かと言えば、大雑把にいえば装備することで効果を発揮する一種の罠であり、身につけると呪われ、教会で金を払うかシャナクという解呪の呪文を使わない限り、装備の変更が不可能になってしまう。また、敵から受ける通常の攻撃のダメージを半減する代わりに、半減した分のダメージを他の味方キャラクターに押し付けるという効果を持っている。
なにか使いどころがありそうに見えるが、ダメージを半減する効果の適用範囲は初登場作のⅢでは、通常の攻撃のみであり、メラゾーマとかイオナズンなどのような攻撃呪文や激しい炎のようなブレス攻撃には半減の効果は働かない。
また、本装備が久方ぶりに登場したⅦでは通常攻撃だけでなく、痛恨の一撃や通常攻撃と同じく使用者の攻撃力に依存する一部の攻撃系特技も効果対象となっているが、ブレスや呪文のダメージには効果がないままである。
しかも、この盾が入手可能になる頃には、直接攻撃よりも厄介な攻撃呪文やブレス攻撃を連発してくるような敵が多い上、これが装備可能なキャラクターは(ⅢであれⅦであれ)概ね通常攻撃を半減する効果に頼らなくても平気なぐらいに耐久性が高い前衛型であり、効果と特性がことごとく噛み合っていない。
むしろ要らぬ損害を増やすリスクもある為、万が一装備してしまった場合はとっとと呪いを解いてはずした方が吉。呪いを解くとこの手の装備は消えてしまうが、売っても大した金額にならないのでアイテムコレクターでなければ気にしなくても良い。
ただし、Ⅶのリメイク版は別で当作品では従来と異なる効果を持ち、その効果も「攻撃呪文のダメージが増え、力が0になる代わりに、通常攻撃(及び打撃系特技)を半減する」というものに変更されており、半減した通常攻撃や打撃系特技のダメージを、他の誰かに肩代わりさせるという効果は消滅している。
相変わらず使いにくそうに見えるが、完全耐性の特典を持つモンスター職「プラチナキング」との相性は抜群で、「プラチナキング」の特殊能力で呪文のダメージ増加のデメリットを無力化でき、力が0になる効果もそれをフォローする手段がⅦには豊富にあるため、条件付きながらもこれまでとは違う有用な装備になった。
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関連項目
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