概要
- VOCALOID2エディタでは「「はちゅねのないしょ」、VOCALOIDエディタでは「めーこといっしょ」と連携し、ピッチベンドのパラメーターを自動的に調節して、1)「任意の古典調律で調律する」2)「和音を純正に近づける」機能を持っている。
- 現代の調律は1オクターブを12に均等分することを基本としている(平均律)。平均律には転調や移調が容易である長所があるものの、和音での三度・五度が純正律と比べて濁ってしまう短所がある。対して、中世期に主流であった純正律による調律では、調律を施された調やその調と構成音の近い調でのハーモニーは美しいが、複雑な転調や移調を行うと、ハーモニーが(比較して平均律以上に)濁ってしまう短所があった。古典調律は、その短所を緩和すべく考案されたものであり、様々な調律方法が存在している。
注意しなければならないことは、ボーカルのみを古典調律にしても、伴奏が平均律ではハーモニーは崩れてしまう。ア・カペラの合唱曲が最も効果的に「はちゅ~ん」の機能を生かすことができるだろう。だが、じぇけ氏(出遅れP)による「みどちゅ~ん」を用いればスタンダードMIDIファイルの古典調律も可能となる。
- 開発はじぇけ氏(出遅れP)により、最新版はv0.8(2011/05/18)である。http://vocaloid2.pizzica.to/software にて配布されている。説明書をよく読まれ、自己責任の下に使用にあたって欲しい。
- はちゅねのないしょ http://www.geocities.jp/hatsune_wave/
- めーこといっしょ(MEIKO、KAITOなどVOCALOIDO初期型エディタで必要となる)
http://www.geocities.jp/hatsune_wave/vocaloid1.html
作者はそれぞれ「ないしょの人」である。どちらも最新版を確認し、自己責任の下に使用にあたって欲しい。
関連動画
古典調律で響きが変わるのが分かると思います。 出遅れPによる作品です。
ミクを楽器に見立てた例です。平均律クラヴィーア曲集で、はちゅ~んを使われている方もいます。
ルカで初めて、はちゅ~んを使用した作例。五重唱で歌ってます。
はちゅ~んとみどちゅ~んの両者を使った作例です。
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