はまかぜとは、JR西日本の特急である。2010年11月現在、動画タグは「はまかぜ」で事実上統一されている。
概要
1972年に特急「まつかぜ」の補完列車として登場した特急で、播但線を経由して大阪・神戸と鳥取を結ぶ特急。
夏休みやカニのシーズンには増結されるものの、自動車道が整備された事や、京都・大阪から鳥取への旅客を「スーパーはくと」に取られた事、また大阪から豊岡・城崎温泉への旅客は「こうのとり」と競合しているも影響して利用客は減少しつつあり、現在は兵庫県の南北連絡輸送を担う。乗客流動も通勤利用を除くと大阪駅~三ノ宮駅間は繫忙期でもほぼ空気輸送で、三ノ宮駅・神戸駅・明石駅・姫路駅で多くの旅客が乗降するといった傾向にある。
また和田山以北の停車駅から大阪駅まで乗る場合は福知山線経由で運賃が計算される特例がある。
旧餘部鉄橋を通過した最後の特急列車でもあり、現在の餘部鉄橋を通過する唯一の定期特急である。
前述の利用客減少の食い止めとJRグループで唯一定期列車に使用されているキハ181系の老朽化に伴い、JR西日本は自治体の協力を得て130km/h運転対応の新型気動車キハ189系の導入と地上設備の整備を行う事が発表されており、キハ189系は2010年11月7日より運用が開始された(キハ181系は11月6日までの運用)。
この置き換えにより新快速より遅い設定が改善され、大阪 - 姫路間の最速列車は下り60分、上り58分と、おおむね新快速(標準61分)よりも僅かに速く走破している。
(なお、新型気動車は一部でキハ187系が導入されるのでは、との憶測もかつてあったが別の形式のキハ189系である。これはキハ187系が自治体の協力の元で製造された形式で導入目的外の他区間への導入が難しい事も関係すると思われる)
なお、キハ181系の名誉のために付け加えておくが、いわゆる「ゆとりダイヤ」導入以前に同区間をキハ181系運用ながら60分を切る列車が1本だけ設定されていたことがある(はまかぜ3号、大阪発12:18→姫路着13:17)。
…もっともその当時の新快速は同区間を最速57分で走っていたのだが。
なお、2010年7月17日から8月11日までは余部鉄橋の架替に伴なう工事の為香住~鳥取間は運休となっていた。
ちなみに、7月16日に余部鉄橋を最後に通過したのは「はまかぜ5号」である。
現在、はまかぜ5号は「スーパーはくと」や「らくラクはりま」と同様にJR神戸線通勤特急の役割を付加されているため、西明石駅と加古川駅にも停車する。
また、以前は鳥取にて車両整備も兼ねた夜間滞泊を行っていたが、2023年3月のダイヤ改正にて夜間滞泊を取りやめ昼間に折り返す運用となったため、鳥取発着便が1号・4号に変更となった。
停車駅(2023年3月時点)
駅名 | 大 阪 |
三 ノ 宮 |
神 戸 |
明 石 |
西 明 石 |
加 古 川 |
姫 路 |
福 崎 |
寺 前 |
生 野 |
竹 田 |
和 田 山 |
八 鹿 |
江 原 |
豊 岡 |
城 崎 温 泉 |
竹 野 |
香 住 |
浜 坂 |
岩 美 |
鳥 取 |
備考 | △ | △ | △ |
△:西明石駅・加古川駅は5号のみ停車。竹田駅は1号・4号のみ停車。
※姫路駅でスイッチバック
編成図(2021年3月現在)
1号車 | 2号車 | 3号車 |
指定席 | 指定席 | 指定席 |
姫路⇔大阪、香住・浜坂・鳥取(※姫路駅でスイッチバックするため)
6両に増結される日もある
かつて2号車は1・3・4・6は指定席、2・5号は自由席であったが現在は全席が指定席となっている。また、グリーン車の設定はない。
編成図(2010年11月6日まで)
1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 |
指定席 | グリーン | 自由席 | 自由席 |
関連動画
関連商品
関連項目
山陰地方(鳥取・島根)へ向かう特急 |
スーパーおき─スーパーまつかぜ─スーパーいなば─やくも─はまかぜ─スーパーはくと─サンライズ出雲 |
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